AQUAZONEグッピーのための、遺伝の基礎知識

<その2>


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 分離の法則と優性の法則で説明できる具体例

 グッピーのリアルレッドアイアルビノ(RREアルビノ)は、体色が白色〜薄いピンク色になり、毛細血管が直接見えるため眼も赤く見える、という突然変異で、遺伝子a(「albino」の頭文字から付けた遺伝子の記号)の作用で生じるものです(チロシナーゼという酵素が働きを失うためメラニン色素が作られてこないことがその原因です)。このa遺伝子は、正常な体色(グレー)を作り出すA遺伝子に対して劣性です。従って遺伝子型がAAの個体と、Aaの個体は、正常体色(グレー)、遺伝子型がaaの個体だけが、RREアルビノとなります(優性の法則)。
 例えば、遺伝子型がAAである正常体色の♂と、遺伝子型がaaであるRREアルビノの♀とをかけ合わせた場合、♂のつくる精子にはA遺伝子1個が、♀のつくる卵にはa遺伝子1個が入ることになります(分離の法則)。受精によってできる子の遺伝子型はAとaが合わさってAaとなり、優性の遺伝子Aの作用がおもてに現れて正常体色になります(優性の法則)。
 この子どもたちの中の兄弟姉妹の間でさらに掛け合わせをすると、彼ら子どもの作る精子や卵は、遺伝子Aをもつものと遺伝子aをもつものとが半数ずつできているはずなので(分離の法則)、それらの受精によってできる孫の遺伝子型は、AA、Aa(aAも同じなのでまとめます)、aaの3種類となり、それぞれ25%、50%、25%の割合で生じるものと期待されます。体色についてまとめれば、遺伝子型がAAのものも、Aaのものも同じように正常体色(グレー)となるので(優性の法則)、正常体色の孫は75%、RREアルビノの孫は25%生じてくることになります。(下図参照)
 
 かけ合わせに使う両親を記号「」、生まれてくる子どもを記号「」で表すことがあります。さらに、一代目の子ども(親から見れば2世に相当)を「F1」、その一代目の子どもどうしのかけ合わせ(兄弟姉妹間のかけ合わせで「シブ・クロス」と呼びます。)で生まれてくる二代目の子ども(親から見れば3世に相当)を「F2」と表したりします。なお、生まれてきた子どもを、もとの親(母親や父親)とかけ合わせることを「バック・クロス」と呼びますが、この場合に生じてきた子どもは「F2」とは呼ばないのが一般です。
 

 
 

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