|
揺れる不安定な心は
この街がすこし冷たいから 変わらない君の言葉を 聞きたい今夜は |
★ ★ ★ ★ ★
| 冷たいアスファルトの地面に、少年は座っていた。 |
| 街を飾る色とりどりの灯の中に、人々が流れてゆく。 |
| 冷たいこの街の中で自分の存在を、今ここにいる誰が認めているのだろう。 |
| どんな時も流れてゆく。ゆっくりと、或いはものすごい勢いで。 |
| 人々は必死になって、時代の流れにしがみついている。 |
| そう、今この瞬間も。 |
| 流行すたりを相手に、永遠に変わらない物など何もないのだから。 |
| だが、彼は知っている。永遠に変わらないものを。 |
| いつも変わらない、友の笑顔を。 |
| 何もかも、全てが動き出して、どんなに時代が流れても。 |
| 誰もが行き先を間違えたとしても。 |
| アイツだけは、そこにいる。 |
| 彼のまわりでも少しずつ、どんなに時代が流れても。 |
| 人は寂しい生き物だから、1人では生きられない。生きてはいけない。 |
| 少年は静かに頭を振った。 |
| 不安定に揺れる心は、この街が少し冷たいせいなのだろうか。 |
| 今夜は、彼の変わらない言葉が聞きたい。 |
| ゼフェルはゆっくりと腰をあげた。 |
|
変わらない、彼の笑顔に会う為に。
(00.3.yas.) |