*すいません。今ごろなんなんですが、私ははなはだしくネス兄さんを誤解しているふしがあるので、ネス兄さんの様子がおかしくても、気にしないでくださるとありがたいのですが。すごい、別の意味で変態くさいんで。








 早く、一人前の召喚師になって欲しいと思っていた。
 これから先、君にもたらされるはずの、真実を受け止める為に。
 本当は召喚師でなくとも構わないのに。君にはここしか、ないのだ。
 僕と同じように。
 ここでしか、君は生きられない。



「うう〜・・・ネスぅ〜」
「何を甘えてるんだ。出来なければ、夕食は抜きだからな」
「ええ〜!だって、出来ないのに〜」
「出来ないんじゃない。やるんだ!」
「あたしネスとは違うもん。出来ないものはできないよ〜」
「いいから」



 そうだ。
 君と僕とは違う。
 君は何も知らない。僕の中に眠る真実も、君はまだ知る事もない。
 その上僕は、ニンゲンですらない。
 ああ、きっと・・・
 その事実を受け止めきれていないのは、僕の方なのかもしれないな。



 眠れないと言った君の手を、冷たく突き放す事も出来ずに、部屋に招いて一緒に眠った夜
。  すがる君を、傷つけたいと願ってさえいたのに、結局僕には出来なかった。まだ幼い君に、真実さえ語れずに。眠りながら泣く君を、抱き締めてやる事しか出来なかった。
 愛しいのだと感じた。
 頼られすがられ甘えられるたびに、胸の奥に沸き上がるのは、憎悪ではない別の感情。
 そんな物が、自分の中に眠っていた事に、驚いた。
 揺りおこされたその感情は、僕を弱くする。



 僕は怖いんだよ・・・


 トリス・・・


 君に拒絶されるかもしれない事が。



 早く、一人前になって欲しかった。
 知れば君は、僕の手を離れていってしまうのかもしれないのだろうけど。
 永遠に知らぬまま、僕の手で守れるところにいて欲しいけれど・・・




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