*大変にアホくさい話の上に、偽物度が高いので、心の穏やかな方だけどうぞ。いや、本当に、アホ丸だしです(涙)いくらなんでもそりゃないだろって話です。ちなみにED後の話です。本当は指定SSにしようと思ってたんです。でも、やっぱりマズイなと思ってやめたのです。いっそそっちの方がマシだったかもしれません。長い前おきです。ごめんなさい。やめますか?やめませんか?そうですか・・・それでは私のイカレ具合を笑って許していただけそうなので、安心してご案内できます。という事で、ずずいっとスクロールして下さいね。
にこにこと、やたらと機嫌がいいトリスに、ネスティはやや困惑した表情を見せた。
殊更何か言うでもなく、ただネスティの顔を眺めては、微笑んでいる。多少、気味悪く感じても仕方がなかったかもしれない。
「・・・何がそんなに楽しいんだ?」
呆れた口調で言うネスティに、トリスはそれでも機嫌よく微笑みながら、「別に」と答えた。
「別にって・・・」
「だって、嬉しいんだもん」
2年も会えずにいて、いつ目覚めるかわからない想い人を待っていたのだから、トリスとしては日がな一日眺めていても問題ないくらいなのだ。ネスティとしても、それは同じなのだが、いかんせん眺められている方としては、いささか尻の座りの悪さを覚えても仕方ないだろう。これが逆なら、トリスだってきまりの悪さを感じるかもしれないのだ。
「・・・やれやれ。僕の顔なんか、見慣れてるだろうに」
「そうだけどぉ・・・」
乙女心がわかんないかなぁとか何とか呟きながらも、ようやくトリスはネスティから視線を外した。
「乙女心・・・ね。それなら君は、男心というものをわかってないんじゃないのか?」
「・・・へ?」
実の所、決まりが悪かったのはトリスに見つめられていたせいだけでもなかったようだ。
現在時刻は夜半を過ぎていて、窓の外は当然暗く、室内もランプの柔らかな明かりで照らされている時間だ。そんな時刻に、男の部屋に風呂上がりでしっとりと濡れた髪もそのままに、寝巻姿で上がりこむのは危険だ。
すっかり警戒心のない関係である事が、ネスティには少々厄介だっただろう。
「髪・・・まだ濡れてるな。このままじゃ風邪をひくぞ。ほら・・・こっちに来い」
理性を総動員して、ネスティはトリスを座っている椅子ごと側に来るように指示して、乾いた布でトリスの濡れた髪を拭きはじめた。
「むぅ・・・なんか子供扱いだしぃ〜」
「子供みたいな事をするからだろう」
子供扱いでなければ、今ごろこんな穏やかに過ごせてはない事を、トリスが理解しているものかどうか。ネスティとしては、不安な所だ。
割と耳年間だったり、他人の事には気づくのに、本人は鈍いときている。
「ねぇ、ネス?」
「なんだ?」
「大好きだよ」
一瞬、手が止まりかけたが、ネスティは根性の人だったので、何とか踏みとどまった。
「・・・だからね、好きなんだってば」
「それで?」
爆発。
「それで?って、なに!普通はそこで、『僕もだよ』とか『愛してる』とか言うもんじゃないの〜!」
トリスはどうやら、よけいな知識を吹き込まれているようだ。ネスティのキャラクターなどは、考えてもいないらしい。
ネスティは、盛大なため息をついた。
「トリス・・・」
「なによ!」
「本当に、言ってほしいんだな・・・?」
「そりゃ、言われたら誰だって嬉しいでしょ」
「・・・わかった」
「わかったって、なんなのよ!仕方なしに言われたって、嬉しくなん・・・か・・・っ!?」
ここまで頑張った事を、誰か誉めてくれないだろうかと、ネスティは思っていた。
「ネ、ネネネネス?」
腕の中で、トリスはじたばたともがいていた。
どうやら、彼女の予定とは違ったらしい。
「聞きたいのなら、何度でも言うさ・・・愛してる・・・愛してるよ・・・トリス・・・」
「・・・きゃっ!」
耳元で囁かれて、トリスは軽く悲鳴をあげた。いきなりの事で、思考がついていかないらしい。
だから、髪から額、額から瞼、瞼から頬へとおりてくる口付けに、反応するのが遅れてしまっていた。
「・・・ふぅ・・んっ・・・?」
気づいた時には、唇を塞がれていた後だった。
息苦しさと、それとは違う感覚でぐったりとした頃に、ようやく解放される。すでに抵抗する力もなくなっていたから、ネスティは耳元で甘く囁やいた。
「こんな格好でこんな時間にやってきたんだから、君が今晩部屋に戻れなかったり、朝になっても起き上がれなかったりしたって、それは仕方ない事なんだろうな?」
その恐ろしい宣告に、トリスは返答をする事すら出来なかった。
翌日から、ネスティの希にみる上機嫌な笑顔に、トリスが困惑するというよりも、脅えるようなそぶりを見せる事になったのは、言うまでもない。
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