「なぁ、ガゼル・・・」
「んだよ」
「先祖が悪人って、どんなんだろうな?」
「はぁ?」
「ほら、あのさ・・・ギブソンたちから聞いた」
「ああ、後輩とかいう奴らか?」
「なんか大変そうだし、出来たら手伝いたいなぁとか思うんだけどさ・・・色々聞くと、結構複雑な事情だし」
「・・・お前の方が、結構大変なんじゃないのか?」
「そうかな?」
「・・・本当に、自分の事はどうでもいいのな?おまえ」
 そう言って、ガゼルは俺の額にでこぴんをかましてきた。痛いなぁ。
「自分の事って、なんだよ」
 俺の事での問題なんか、もう片付いてんじゃんか。残ってるのは、帰れないってだけで・・・あれ?もしかして、それが一番問題なのか?
「別に、どうってことないんじゃないのか?」
「なにが?」
「・・・おまえが聞いてきたんだろーが!」
「え?・・ああ、うん」
「しょーがねぇな、ほんと・・・だから、すげー昔の事なんだろ?」
「なんか、誓約者が現われる前の話らしいよ」
「だいたい、そんな昔話みたいな事で、今更言ったてしょうがねぇじゃねぇかよ。どうこうできるわけじゃねぇんだから」
「まぁ、それはそうだよな」
「本人が気にすんのは仕方ねぇのかもしれないけどな。それでどうにか出来るわけもねぇんだから。いっその事、もっと悪事を働いてみるとかすりゃいいんだ」
「ガゼルって、飛躍しすぎだよな。考え方とか」
「るせぇ」
「いっそそれくらい、思いきりいい方がいいかもな」
「で、なんでそんな話になったんだ?」
「いやぁ、調律者様たちご一行をお迎えするにあたって、ちょっと心構えを」
「・・・おまえは、いつもの調子で問題ないって」
「なんか、ひっかかるなぁ」
 にやにや笑ってるしな、こいつ。  ま、別にこれといって特別気をまわそうとか思ったわけじゃないんだ。
 ただちょっと、痛いなぁと思っただけでさ。
 あなたは魔王でかもしれません、って時もびびったしさ。マジで。あれは本気で、びびった。ヤバかった。一般男子高校生だと思ってたのに、魔王だもんよ。よりにもよって。
 実は誓約者ってのも、ぴんとこないけどさ。
 できれば、あんまり気に病まないでほしいなと思うだけで。気にすんなってのは無理でもさ。
 これから先、出来る事があるかもしれないし。
 そんな事、もう気づいてるかもしれないけど。





「さてと、そろそろ船がつく頃だし、迎えに行こうかな」







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ちょびっと、ガゼハヤっぽく。エセハヤトでした。気まわしすぎで、なんかニセモノすぎです。一応、女の子相手なので、気つかおうかなとか思ったという事にしちゃってください。


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