日の出ファンタジー
*このお話は2002年度の元旦の日記から抜粋したモノです。

この話は管理人的にかなり気に入っているので、デスウィン堂に持って来ました。

1.1

今日から新たな年の幕開け。

オレは小学時代の友人であるロゼオと中学時代の友人2人
(ここではYとUにしておこう)で初詣に行った。

この三人での初詣は毎年元旦の恒例行事となっている。

オレはアノ後(詳しくは昨年の12月31日の日記を参照)家に帰り、

母親に自転車(ラクーン)を借りてロゼオの住んでいるマンション前(集合場所)へと向かった。

0時になる前になんとか無事に到着した俺。

友人Yと友人Uも現地に集合したというのに、ロゼオは現れない

時計の針は0時を回った。

新年の挨拶を交わす三人。

ロゼオが現れたのは、それから約5分後だった。

そりゃないぜ!オレが必死になってバイトしてる時に

『遅れないように来いよ!!』とメールを送ってきた張本人が遅刻だなんて!

なかなか笑えるモノがあった。

4人揃ったところで我々は初詣に向かった。

ゴーン・・ゴォォォン・・

除夜の鐘の音が近づいてくる。

ゴォォォォォォォォン!!!

五月蝿ぇよ

・・と叫びたいくらい頭に響いた。

私はまだ風邪が完治していなかったので鐘の音は頭痛に悪化させていたからだ。

オレが一人でクッチャベっているのを無視して友人達は賽銭箱にお金入れてお祈りを始めていた。

オレも彼らに続く。

しかし、オレは敢えて賽銭箱には

1円も入れなかった

何故ならば、一昨年こんなエピソードがあったからだ。

時を遡る事2年前の初詣。

ボクは神様を信じるとても心の澄んだ青年(今は何だよ)でした。

そんな青年は賽銭に500円入れました。

よほど強い祈り事があったんでしょう・・

…が、しかし、その一年間に願い事が叶う事はありませんでした。

叶うどころか…

<叶わぬ夢>と化しました

その日以来、『賽銭は入れるだけ無駄なんじゃないか?』という考えが生まれました。

祈るだけなら誰でも出来る、でも人間として大切なのは何かを行動する力なんじゃないだろうか?

そのような考え方になってから私は賽銭箱にお金を入れなくなったのです。

この件に関しては私の独断と偏見ですがね。

ま、お陰で去年は散々な目に遭わされた


―結論―

賽銭は入れた方が良い一年になる
(墓穴ですか、これだけ引っ張っといて・・・)

その後、お神酒を飲んで「まじぃ気持ち悪ぃ・・」とか言ってました私。(日本酒は嫌いだ)

結局、解散したのがAM3:00頃ですな。

家に帰って、寝ている母親を叩き起こし、年越しソバの要求をしました。

これにキレた母は仕返しと言わんばかりにとっても冷たいザルそばを作ってくれました。(嬉泣

寒い外から帰ってきて、ザルそばとは

なんて息子想いの母親でしょう(イヤミっぽく)

ザルそばを食べ終わると、年賀状メールが幾つか私宛に届きました。

携帯電話があると便利です。

アドレスさえ判れば、年賀状メールが送れるのですから。

でも、それって<まるで手抜き>の様で、
貰った側としてはちょっぴり淋しいですよね(いやホントに)

メールが来てるなと思って、開いてみると

あけおめことよろ

のみの文章しか無かった日には虚しさが込み上げて来ます。
(こいつぁ手抜き以外の他の何物でもありません)

ま、それはそれで面白いかも知れませんがネぇ(^^;

そう言えば、中には↓のようなモノも有りました

OH マイ愛しのあいぼん 君は可愛い 美しい 
OH マイ愛しのあいぼん あいぼん
急転直下の電光石火
OH マイ愛しのあいぼん 僕にカレーを作っておくれ  
可愛いなんてモンじゃない
どう転んでも 君はあいぼん
それ以上でも以下でもないさ 
あいぼん あいぼん あいぼん あいぼん
僕がモー娘。の好きなのは
あいぼん あいぼん あいぼん あいぼん
君が居るから あいぼん あいぼん
OH マイ愛しのあいぼん 目薬の様なニックネームだ
OH マイ愛しのあいぼん あいぼん 三年早く生まれていれば
OH マイ愛しのあいぼん あいぼん 僕はロリコンじゃ無かったよ
大きな黒目の水晶体に何を見る
OH マイ愛しのあいぼん あいぼん

モー娘。の加護ちゃんへの愛がポエム化したものが
年賀状メールの中に一通だけ紛れていた。

大将(この時点では中将だった)は今年もやってくれそうです(^^

このメールを見た時は流石に笑い堪えられませんでした。
 
私も負けじとアドレスを知っている知り合いほぼ全員に年賀状メールの大量発信を始めました。

そんな事をやっていると、朝の4時になろうとしていました。

この時、ある考えが生まれた。

今年は初日の出を見たい

この俺の思案によってこの後、元旦から事件が起きる事になる訳だ。

去年は見ようと頑張って起きていたのだが、朝の6時くらいに力尽きたので日の出を拝めずに終った。

しかし、今年こそは見たかったので気になる日の出時刻をR少佐にメールで聞いてみる事にした。

すると、少佐も「オレも拝もうかな。」という話になり、

二人で総帥に以前紹介してもらったベストスポット(他人のマンションの屋上)に行く事に。

ここの屋上は景色が一望できてオレ的にもベストスポットだと思う。

(総帥のセンスもまんざらでも無いという事かな?)

4:30くらいにオレ達は屋上で合流した。
ちなみに今、居るのは少佐とオレの二人だ。
総帥はどうせ「デヘヘ…」と寝言を言いながらもう初夢でも見てる事でしょう。
(どんな夢だよ)

二人集まったところで今、自分達が思ったままの言葉を放った。

「寒い」

それから10分も経たない内に少佐が近くのコンビニで買い溜めしようという案を出した。

コンビニで私は肉まんとホットドリンクを購入し、
少佐も似たようなモノを買って屋上に再び戻る。

屋上は凍てつく寒さに見舞われていた。
食料無しでは多分死んでいた。

屋上に戻って少し早い朝食。

本来、住民以外が立ち入り禁止であるマンションの屋上で
肉まんをパクつく男二人組。

そんな二人組の片方が突然、極光術を使い始めました。

術者はR少佐その人でした。

俺は最初何が起きたのかが理解出来ませんでした。
少佐は言いました。

少佐 「何だよ!この肉まん。ドッグフードみたいな味がする!」

そんなにマズかったのか・・?

・・・いや、気になったのはそこじゃない。

今、“ドッフフードみたいな”って

食った事あるのか?少佐よ…(苦笑)

確認したところホントに食った事があるらしい。

「食ってみろよ」と強いられたので、嫌々一口食べた。

もぐもぐ

-感想-

オレ「不味ッ!!?何コレ!?」

ドッグフードなど食った事無いオレとしては、
この極光物の感想はこれで十分だった。

ゲロ不味かった。とだけは間違いなく言える

ちなみにこの少佐が買った肉まんは150円もする代物だった。
オレの肉まん(88円)は普通の味だった。むしろこっちの方が美味かった。

少佐は言った。

「これなら肉まん(88円)二つ買った方が絶対お得だって!!」

ごもっともです

二人で問題の肉まんについて議論した結果、
私はこのような結論に到達しました。

中身は本物のドッグフードが詰まっていた。
そしてよほど高級な素材を使っていた(ビタワンとか)

だから150円したんだよ、少佐。

実は肉まんの説明の横に小さく<犬用>って書いてあったんだろ。

この意見を述べたところによると、

少佐 「犬にあげたら喜ぶわな・・アレは。」

俺 「だろうな。」

そんなやり取りをよそに空が青み架かってきていた。
そろそろ、初日の出が拝めるのか?

ここで初デスウィンドが起こりました。(皆さんもコレを期待してたんでしょう・・?

説明に入ります。(管理人の性分ですので)

私達は総帥お墨付きのベストスポットに居た。

このマンションは6階建てなのですが、
周りにここより高い建物がほとんど無いので、景色がとても綺麗です。
(夜景は特に美しく、新宿都庁やサンシャインも見えます)

そんなベストスポットにも問題が。

確かに周りには高層ビルは無い・・
しかし、唯一ここよりも高いマンション(13階建て)が一つだけありました。

そう

一つだけな

数分前、二人でこんな会話をしていた。

オレ 「あのマンションの方角から太陽が上がったら、
マジデスウィンドだよなぁ!」

少佐 「そりゃ確かにデスウィンドだな。」

オレ 「ホント、あそこからだったら今年の運勢も決まったようなモンだよな」

二人 「ハハハハハハハハ!!」

そりゃねぇだろ!と二人でひとしきり笑いました。

・・・・
今年の運勢も決まったようなモン”か・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

ンな事、言わなきゃ良かったな(血涙


昔からそうだよ...

オレが『●●だったら嫌だなぁ』とか言うと、その嫌だと考えた事は現実になるんだ・・

そうさ・・・これがオレなんだ・・あはははは(壊

今年、最初のアノ言葉・・

叫んで良いですか・・・?

つーか叫びます・・

叫ばせて下さい・・(泣

ファッキン!!

あ〜スッキリ(微妙に)

何で日記書きながらストレス溜めなきゃいけないんだよ(当方切実)

でわ本題へ戻ります。


青み掛かっている空は正に例のマンションが建っている方角の空でした。
普通の人ならココで諦めておウチに帰りますよね?

むしろココで

「夢なんだろ?早く覚めてくれ。」

ザッピング機能を使ってあのマンションの住民に入れ替わりてぇ!」等の

現実逃避に走る方々が数名居る事と思います。

でも私はデスウィンドマスター(デス大佐)

コレくらいではまだまだ凹みません。

一体今まで幾つもの修羅場を潜り抜けてきたか・・・

少佐もS帝国のリバース少佐です。

S帝国軍人が此れしきの事で引き下がれるかっての!

どうするかをこんな所で葛藤している間にも空は徐々に明るくなっていく!

このままでは日の出が終ってしまう。

となれば

二人の考えは一致していた。

『あのマンションに移動しよう!!』

思い立ったら行動に移すのがS帝国総帥の教え。(『迷ってはいけない!』理論)

やると言ったからにはやり遂げる!

『成せば成る!』がオレのモットー

ココまで来たら絶対に初日の出を拝んでやろうじゃありませんか!!

例のマンションに乗り込もうと目論む大佐と少佐。

皆さんはもうココまで来たら普通は『無事に日の出が見られたんだろうなぁ、めでたしめでたし。』と思いますでしょう?

『たかがマンションに入って最上階に行く』

どこぞやのRPGでも無い限り、マンションの最上階に上がるくらい容易い。

そうお考えですよね?普通は 

普通じゃねぇんだよオレの人生は

この後、起きた事はマジでデスウィンドとしか言いようが無かった・・。

オレ達が昇ろうとしていたマンションは

住民の家に直接インターホンを押して内側から開けてもらうか、
パスワードを外側から入力しないと
開かない自動ドアがあるマンションだったのだ!


勿論、そのマンションに知り合いなど居るはずも無く。

皆さんならココでどうしますか・・・?

流石に諦めてここでおウチに帰りますか?

さっきまで居たマンションの屋上まで戻り、ウザいマンションに日の出を邪魔されながらも見る、という妥協策?

有刺鉄線を乗り越えてでもマンションに侵入?

あ、ちなみに表には交番というとても素晴らしい建物がありますヨ。

それともココで無駄に試行錯誤して
「あっ日の出。」みたいな未来を希望ですか?

モニターの前の貴方はここで我々が取った行動は何だと思いますか?


危険を省みず、有刺鉄線を乗り越えて侵入


を選んだと思いますか・・?

選びました(犯罪)

いや、むしろ選ばなかったんだ・・

手段をな。

我々はホントに有刺鉄線を乗り越えてマンションに侵入しました。

なんだかドキドキです。

ホントにRPGみたいになってきたんですからね!

空はもうかなり明るくなってきていた。もう朝です。

でも日の出はまだだった。分厚い雲に隠れていた為、日の出事態はまだだったのだ。

この時、時刻は7時になるか、ならないかくらいだったと思う。

早くしないとホントに手遅れになっちまう!!

「あっ・・日の出。」だけは勘弁だ。

中に進入した後はエレベーターに乗って13階のボタンを押すだけで最上階だった。

この時、『これでやっと一安心だな・・』と二人共思っていただろう。

皆もそう思うっしょ。

まだだった・・

13階。俺達の冒険もエンディング間近だった。

ここから屋上への階段を昇ってドアを開ければハイッ屋上♪

嗚呼、そうだよなぁ・・・ 

屋上への階段が昇れれば

屋上への階段は鋼鉄の扉によって堅く閉ざされていた...  END

何このゲーム?クソゲーじゃん。

誰もがこの状況に陥ったら、諦めるだろう。

流石のS帝国軍人もカギを開けるピッキング能力は教わってないし。

ドアノブのところに箱型で4桁の数字で開く錠が引っかかっていた。

振ってみると、中からカラカラッと音がする。

中に何かが入っているようだった。

この場合、が中に入っていると考えるのが妥当だろう。

この状況でも少佐は諦めなかった。

あろう事に数字を合わせ始めたのだ!!

マジでやるつもりらしい。

単純に考えて『9999分の1の確率』で開くって事は誰にでも判るとして・・

そんな事してたら日が上がっちまう!!

つーか日にちが日にちなら時間も時間だ。

元旦でこの時間といったらマンションの住民が日の出を見る為に出てきてもおかしくない!!

こんな如何にも怪しい行動を見つかったら、注意だけでは無く、即お縄って事も・・(目の前交番だしな

決して大袈裟な事では無いという事は皆さんもお分かりですね?

オレは別のルートを探す事にした。

コレがRPGならばきっと抜け道がある!!

・・そう睨んでいた。(ちょっと大袈裟かな?

そしてオレは本当に屋上への道を発見した(何)

少佐はオレが突然、消えたので探し回っていたようだ。

流石にカギを手に入れる事は無理だったらしい。

そして、合流。

オレの探し当てた先にはまたもや有刺鉄線が括り付けてある事は勿論、

直径2cm、長さ20cmはある釘(乗り越え防止用)が立ちはだかった。

かなり危険だった。

もし、またいでる時に、

足を滑らせて股間にぶっ刺さる事になったら笑い事にも成らない上、

そのまま心の臓まで釘が届き死に至る、なんて事になったらマジ洒落にならん!!

でも引き下がる訳にもいかん所まで来てしまったし、やるしか無かった。

運だけでは無く運動神経も悪い私はマジで死んでもおかしくなかったヨ(ハハハ・・

なんとか策越えに成功。

後は簡単だった。

念願の屋上に到着だ!!

終った・・オレ達の戦いが・・

でもエンディングが流れなかった...

何だ?バグったのか...?

違う!バグじゃない。

陽がいくら待っても出てこないではないか?

さっきもチラっと説明したが、空は曇っていた。

これでは日が出ない!

元旦だというのに日が出ない?

1月1日(曇り) END

嫌すぎる現実だ。
でも頑張った甲斐もあり、陽は出ました。
日の出は7時40分頃だった。(東京)

やっと拝めた、初日の出。
感動に浸りたかったが、寒さとの戦闘していた私達は素直に感動できなかった。

でも凄く

眩しかった
(もとい美しかった)

色々な試練を乗り越えた俺達にもやっとエンディングが訪れた。
今年は中々充実した元旦を迎えられたなぁ・・
なんだかんだ言って感動してたり(^^;

でもそれと同時に一つ思い当たる事もあった。

過去の言葉を思い出した。

“今年の運勢も決まったようなモンだよな!”

ごはぁッ(吐血)

とてつもなく嫌な言葉を思い出してしまった。
元旦の時点で、これだけの事が起きたのダ。

これから先、<364日>もある。

こんなのが毎日あったら・・・

次こそ死にます俺。

再び陽が雲に隠れ、俺たちに別れを告げた。

もう帰れ、って事だったのだろう。

勝手にそう解釈した。

そう考えないとキリが無いし、何よりこのまま屋上に居たら凍死する。

とりあえず、日の出も見たし、帰る事にした。

帰る途中、アイツが待っててくれた。

彼女?そんなモンじゃないぜ

愛しのだ・・・

その後は無事に家に帰り爆睡した。

闘い疲れた勇者のように... FIN

P.S.

こんなボクと一緒に初日の出を見たい!って娘を募集中さ!

勿論、今年と同じあのマンションで


絶対、誰も行かねぇ

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