DON’T WORRY・・・ VOL.1



もしかして私・・・逃げている?  冗談じゃないわ・・・)



コナン(新一)と哀(シェリー)が出会い、幾らかの月日が過ぎた後のことであった。


哀の新一に対する感情・・・それは「自分と同じ立場の者」「貴重な実験体」でしかなかった。


だが今はそうではない。新一と一緒に居ると、なぜか胸の奥が熱く張り裂けそうになるのである。


だが、哀はそれが恋だということを考えなかった。


いや、考えたくなかったのである。


「信じれば裏切られる・・・」「裏切れば殺される・・・」心に傷を負った哀の心は深く冷たく閉ざされていたのである。


(でもこの感情は何?私は一体どうしてしまったの?・・私は・・一体・・・)


 

・・・・・次の日の朝・・・・・


 「じゃあ行って来るわね、博士」そう言うと哀は学校へと向かった。


しばらくすると毎日聞き慣れた声が聞こえてくる。


「おはよう。灰原さん!」歩美の声である。


歩美の後ろにぴったりくっついて歩いている元太と光彦もいる。


「あら、おはよう・・・朝から元気ね」


いつものようにポーカーフェイスにクールな口調で返事をした。


「そう言えば今日コナン君、風邪で学校お休みするらしいよ。昨日はあんなに元気だったのに・・・」


「アイツ体弱いな〜もっとたくさん食べるべきだな!」元太が食べ物を想像しながら話した。


「それは元太くんの場合でしょう。君の場合、少し食べ過ぎ・・・」


この後の言葉は乾いた音と共にかき消されてしまった。


「コナンくん平気かな〜?ねぇみんな、帰りにコナン君のお家にお見舞いに行かない?」


「お!いいなそれ。なんかお菓子がもらえるかも!フフフ・・!」


「君の頭には食べ物のことしかないんですか?」・・・・ボカ!!


「灰原さんも行こうよー!コナン君きっと喜ぶよ!」


(私が行くと喜ぶ?・・・フッ、まさかね・・・)


「そうね、行ってみようかしら・・・」




・・・・・帰宅途中・・・・・


自称;少年探偵団であるメンバーは毛利探偵事務所の前まで来ていた。


ピンポーーン・・・・・


10秒ほどの沈黙の後、「ハァ〜〜イ・・・・」と、辛そうな声が聞こえてきた。


ガチャ! 「何だオメーらか。何しに来たんだ?」


先ほどの声とはうって変わって元気な声になった。


「コナンくん、大丈夫?みんな心配してお見舞いに来たんだよ!」


「まったくだらしねーな、もっとたくさん食べろよ!」


「だからそれは元太くんの場合だけですって・・・・・」・・・ボカボカ!!


「見た目は大丈夫そうね。でも・・・」続きを言いかけて哀はやめた。


「心配かけちまってわりーな!そんなに心配するほどのことじゃねぇよ。」


「じゃあ明日からは学校に行けるの?」


「ああ、多分行けると思うぜ・・・」


「良かった!コナンくんが居ないと少年探偵団がずっとお休みになっちゃうんだもん!」


その満面の笑顔を見ていると、新一は少し心が痛んだ。


「あ、あとこれ先生からコナンくんへ渡してくださいって頼まれたプリント」


歩美はそう言うと手紙の束を手渡した。


「じゃあコナンくん、早く風邪を治して遊ぼうね!」


「今度はなんか食いモンくれよな!」


「元太くんってば!」 「そんなに怒るなよ、光彦。冗談だよ・・・(^_^;)」


さすがにまずかったと思ったのか、珍しく元太の鉄拳は飛ばなかった。


「ではこれで僕らは失礼します。ちゃんと治してくださいね」


そう言うと3人は帰り始めた。


「灰原さん、どうしたの?帰ろうよ」  歩美が後ろから哀を呼んだ。


「そうね・・・」後ろ目で新一を見ながら、哀たちは毛利探偵事務所を後にした。


「オメーら見舞いに来てもらって悪かったな!気をつけて帰れよ」


手を振りながら後ろで新一が礼を言っていた。


それに答えるように、歩美たちは手を振り返していた・・・


つづく!!


DON’T WORRY・・・ VOL.どうでしたか?

自分的には「話が全然進まん!」と思ったり・・・(^^;

初めて書いたSSですので勘弁して下さい。m(_ _)m


ところでこのSSは話が全てつながっているので、あるいは完結してからまとめて読んだ方がいいかもしれません。(いつになるかは「?」)

予定ではVOL.ぐらいで完結です(1話・1話がさほど長くないので・・・)

出来る限り早く完結させるつもりですので、これからよろしくお願いします。


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