機動戦艦 ナデシコ IF

〜昨日よりも もっと 優しく〜

第二話 D パート

 

By かすい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僅かに感じ始めた熱気に、アキトは意味が理解できずに眉を寄せる。

 

この時間帯、食堂に食べに来るクルーの数がこれほどまでに多くなるなどと、一体、誰が考えよう。ましてや、数十分前まではアキトの他にほんの二、三人程度の客がいただけだったのだから。

何故、こうも人が溢れかえっていると言うのか。

食していたラーメンの熱さも伴って、額から一筋の汗が落ちた。

ナデシコの、完全冷暖房とやらも、それ程には当てにならないらしい。いや、空調設備の動きが、微かに緩やかになっているのは、自分の気のせいだろうか。

何かが、感に触った。

アキトは、箸を持った手を止めて、周囲をそれとなく見渡す。

何を話しているのかまで聞こえないが、ざわざわとうるさくて仕方がなかった。

 

その中で、エステの調整で、見知った顔がいくつかあった。

代表が、眼鏡をかけたウリバタケ。

どうやら、整備班のもの達も含め、ほぼ全てのナデシコ搭乗員がこの場にそろっている様子だ。ブリッジクルーらは、自分から一番離れたテーブルで、纏まって座っていた。

 

絹糸のような淡く、そして、長い髪。

小さいのも、いる。

ナデシコを預かっているといっても過言ではないオペレーターまで、こんな所に来ていても良いのだろうか。

ふと、金色の瞳と視線が絡む。

弾かれたように、そっぽを向かれてしまった。

嫌われたらしい。

アキトは、苦笑した。

 

これだけの広さがあると言うのに、設置された椅子は空いたものがほとんどなくなり、皆が皆、だらけたように肘をついて、ため息まで吐いている。

一人、足にギプスをつけているのに妙に元気なのもいるが、気にもならない。

 

(はて?……………なんかの集まりか?)

 

首を傾げ、アキトは、思った。

そう考えても、仕方あるまい。望んで集ったと言うよりは、嫌々とここに居ざるを得ない。誰の表情からも、窺い知れた。

直感にも近い“何か”だった。

だからと言って、しかし、何かをするわけでもない。

どうでも良いことだからだ。

特に、今は。

アキトは、とりあえず、丼に残っていたスープを残さずに啜った。

美味い。

二杯目だと言うのに、どうしてこれほどまでに美味いと感じるのだろう。

火星で育ってきたアキトにとって、料理を残すと言う概念自体が存在せず、ある意味、躾は行き届いている。

フランス料理などのシェフが尤も喜ばしいことは、皿のソースまでを綺麗に食べ尽くすことだとも言う。それだけの力を注いでいるのだ、と。

そこにある意識は違えど、結果的にはアキトの行動は、料理人の心情を理解しているのかもしれなかった。

もったいないもったいない、だ。

 

話がずれた。

 

(しかし、飛んでる感じもしないし、クルーは集まってるし、何やってんだ?)

さらに、アキトは考えた。

しかし。

考えたところで、答えが出るわけでもない。

何しろ、こうなっている原因を知らず、ただ単に漠然と、何かしらあったんだろうな、と思っているに過ぎない。

思う以上に、呑気なのだろう。それとも、関心が少ないだけか。

「エリーなら、知ってるんだろうが……………」

一人、呟く。

その通りだ。

エリナが知らないのなら、艦長ですら理解していない。アキトは、そういうものなのだ、と認識していた。ネルガル社員としてのエリナは、思わせるくらいの能力を伴っている。

この時、二人の姿が食堂にはないことに、アキトは初めて気がついた。

心にかかる。

 

「何処行った、エリーのやつ?」

 

確かめるように。

しかし。

 

答えるものは、いない。

 

何かしら、気になる風が心に流れる。

ざわめく、とでも言えば良い。

奇妙だった。

 

アキトは、ホウメイのいる厨房と繋がったカウンターまで、トレイを持っていった。

 

「ごちそうさま。美味かったです」

丼の乗ったトレイをカウンターに置くと、笑いながら言った。

気分的にはもう一杯オーダーしたいところだが、腹の調子を考えればそうもいかない。

満腹してしまえば、己の行動自体に支障をきたしてしまう。何時いかなる時でも、全力を出せなければ、自分が死ぬ。

笑みは変わらず、しかし、心の中では泣き続けていた。

それは、そうだ。食べたいものは、どんな理由があろうと、食べたいことには間違いはない。だが、許されない。

泣くしか、出来ることはないではないか。

こんな性格だから、エリナが呑気ね、と呆れるのだ。

 

「美味かっただろ?今度は豚骨のやつも試してみな」

トレイを洗い場の方へとまわすと、ホウメイは微笑する。

「じゃ、今度は夜にそれにします」

「ははっ。気に入ってくれたのは嬉しいけどね、テンカワ?栄養が偏るよ。何事もほどほどに、だ。バランス良く食べるのが、長い間楽しむ秘訣さね」

恐らく、その通りなのだろう。

アキトは、素直に頷いた。

エリナが見れば驚いたことだろうが、ホウメイはアキトが母とも呼んだ女性と雰囲気が、何処か似通っている。言葉遣いも違う。髪の色も違う。だのに、似ている。

微笑を、浮かばせた。

何故か喜ばしい。そう、感じた。

 

「でも、一体何事なんです?異様にわらわらと…………。うるさくって仕方がない」

肩越しに背後の方を指差すと、呆れる。

ちらりと視線をやると、壁につけられているスクリーンの前で、なにやら集まっていた。

床に座り込んでいるのは、つなぎを着ていることから考えれば、ウリバタケだろう。

「みんな〜〜〜〜〜!これから、良いもん見せてやるからな〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」

叫び声が所狭し、と食堂内を駆け巡る。

こちらは、ヤマダだった。

本当に、うるさい。

思わず、殺してやろうかなどと、物騒なことを思ってしまった。

腰の方へと、手が伸びる。

 

振り返りざま、ペンダントが胸で揺れた。

 

その時だった。

「あの…………、テンカワ、さん?…………隣、良いですか?」

アキトへと、小さな鈴の音が、届いた。

 

微かに柔らかく、猫のように傾げられた首。二つに結わえられた髪は、少女特有の微笑ましさを垣間見せながら、床へと引かれている。地ですらも、妖精の絹に触れたいと願うせいなのだろうか。風もなく、しかし、緩やかにそよいでいた。

ふうわり、だ。

言葉をなくしてしまいそうなくらい、儚げな雰囲気を周囲に漂わせて。

コミュニケでは、伝えきれない風が、頬を撫でた。

 

何時の間に、これほど自分の近くまで来ていたのか。手の届きそうな所で、立っている。

気配すら、感じることはなかった。

自然なまでに、そこにいた。

それは、アキトにとっては、自分の領域を奪われたことを意味している。エリナだけだ。行為を許していたのは。

だのに、何故。

わからなかった。

 

見せることのない、戸惑い。

 

ルリを、じっと見据えた。

 

「あの…………、隣…………」

僅かに、音色が落ちる。整った顔立ちを変えることなく、ルリはもう一度、口にする。

ゆらり。

金色の瞳の奥に、微かな不安が揺れたのを、アキトは見逃すことはなかった。

周囲の騒がしさも、気にはならない。

囁くような声が、確かに耳を擽った。

「ん?」

簡単に、聞き返す。

「隣…………、良いですか?」

ルリにしてみれば、多少の不安を思ってしまうことは、無理もない。何しろ、アキトは自分の問いに対して、何も答えてくれてはいないのだ。

もし、駄目だと言われた時のことを、考えてすらいなかった。

どうすれば、良いのだろう。

エリナは、アキトの傍にいてくれ、と願った。自分は了承し、約束した。傍にいることが出来なければ、約束を守るどころか、確実に破ってしまうことになる。

 

小さな手を、きゅ、と握り締めた。

可愛い仕種。

ほんの、意識すらしていない小さな動きが、妖精の感情を発露していた。

 

「………あぁ、ごめん。答えてなかったな。良いよ。場所はある。好きなだけどうぞ?」

アキトは、緊張を解き、微笑すると言った。

意識のみを集中させ、ルリにろくな返事も返していなかった自分が、何処となく滑稽で、おかしかった。

含み笑う。

何を考えているのだろう。

先程から心にかかる妙な空気が、アキトの感情を高ぶらせているのかもしれない。

何かが、変だ。

そう、思った。

頭を掻いてみたりもしてみる。

「ありがとうございます」

ちょい、と首を下げると、ルリはつい、とアキトの隣に寄る。カウンターに寄りかかる身長差は、50cmを超えていた。

肘掛にでも、ちょうど良い高さだった。

ほう、と可愛らしい安堵の息をルリは、吐いた。

 

「それで、どうかしたのか?」

「はい?」

「何か、用事があったんじゃないのか?」

 

尤もな、疑問だろう。意味も無くして、この少女が自分の傍に来るとは、思えない。

これまで、ほんの少しだけの会話のみをコミュニケを通してしただけだったが、その程度のことはすぐにわかる。

意味があるからこその、行動。

何処か、エリナに通じるものがあった。

アキトは、ぼんやりと天井の方を見上げながら、ルリの言葉を待つ。

 

しかし。

 

その時、突然、室内の電気が落ちた。いきなりのことに、辺りを見回すが、慌てているものは何処にもいない。厨房の方へ顔を向けると、ホウメイと目が合った。

「何か、始まるみたいだよ?」

「へ?」

呆けてしまう。

 

示された指先を追うと、壁のスクリーンだけが、画面特有の光を発していた。

片隅には、Play の文字。

聞こえてくる叫び声を注意してみると、どうやら、ヤマダの私物を上映する様子だった。

 

勢い良く、軽快な音楽が流れ出す。妖しげなロボットが、胸を張って反り返っていた。

 

「無敵…………。ゲキガンガー発進?何それ。知ってる?」

アキトは、隣でため息を吐いていたルリに、聞いてみた。

「アニメです。昔の人気作品だそうですが…………」

呆れ返っているのが、言葉から良くわかる。それ以上、何も話を続けることはなかった。

「良くわからないな…………………………………」

アキトの答え。

当然だろう。

自分には、世の中知らないことが、多すぎるようだ。かと言って、訳のわからないアニメとやらを知りたいとも思わないが、少なくとも、そういうものがある事実を知ることは、決して、不必要と言うことではないのだろう。

問題は、知りえる理由だったのかもしれない。

まさかとは思うが、こんなものを見るために集まっていたのか。

もし本当にそうであれば、エリナがこの場にいないことも理解出来た。

(逃げたのか、アイツ?)

考えてしまうのも、無理はない。

興味の範囲から、確実なまでに除外されている。

 

「全三十九話、燃え燃えっす〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

ヤマダが、一人悶えている。

何を言っているのか、アキトには意味がわからなかった。

 

「こんなもの見るために集まってるとは…………。余程、暇だったんだな」

我知らず、アキトは呟いた。

「そういう訳でもないんですが…………」

「違うの?」

「違いますよ。皆さん、私達を含めて軍の人たちに押し込められているだけですから」

 

意識していなかったのだろう。ルリは、軽く身体を前後に揺らしながら、教える。言葉から、アキトが起こったことを知らないと判断し、事のあらましを説明した。

ブリッジで、火星に向かうとプロスペクターから、話があったこと。

しかし、軍より派遣されてきていたムネタケが、ナデシコクルーとして忍び込ませていた部下を使い、この艦を占拠した事実。

さらに時同じくして、ユリカの父であり、ユリカと共に自分の保護者でもある軍の重鎮、ミスマル コウイチロウが旗艦“トビウメ”を初めとする極東軍を率いて現れ、ナデシコの拿捕を目的に、ネルガルの代表であるプロスと交渉に入ったこと。

 

アキトの眼が、細く鋭い。

ルリは、スクリーンに映るゲキガンガーを見ながら話しているため、理解していなかった。自分が今、何をもたらそうとしているのかを。

流れるように、続けた。

 

ユリカと共に、ジュン、プロスペクター、そしてエリナの四人が“トビウメ”に移り、現在、自分達はマスターキーが抜かれたために動力の止まってしまったナデシコで、ムネタケにより食堂に移動させられ、行動を制限されてしまっている。

淡々と、本当だけを口にしていた。

 

「へぇ………」

低い。

 

何かが、変わった。

それは、隣にいたルリすら気が付かぬ“瞬間”だった。

何処か親しみの持てた、微笑はアキトの顔から消え去っていた。

どくん。

ルリの胸が、痛いくらいに鳴り響いた。

「テンカワさん…………?」

呟きは、届かない。

 

「マスターキー…………。エリーが言っていたやつか。確か遺伝子パターンで、会長か艦長以外、ロックを外せるものはいない、だったな…………?」

口元に手をやり、冷たい笑みを周囲から隠すように、言った。

誰に聞かせるわけでもない。確認しているだけだ。

言い知れぬ高揚感が、心を駆け巡るのをアキトは自覚した。

奪われる。

奪いに来る。

ならば。

たった、一言だけで良い。

 

「殺せばいいだけだ…………」

 

例えれば、冬。

冷厳たる風を持って、生命(いのち)あるものの理すらをも凍てつかせる。

触れてはいけない、何か。決して、人ではあり得ない力を吹き荒らすかのように。

だとすれば、それは最早、人ではない。

熱くなる。

全身を、たった一つの意思だけが、染まり狂う。

―――奪うのならば、殺せ。

強い想いだけが、全てを支配する。

 

「喰らってやるよ………………」

獣が、目を覚ます。

 

風。

 

少女は、何が起きているのか、考えることすら出来なかった。

かちかち、と音が聞こえる。

耳障りなそれは、徐々に大きく心を捉えていく。言葉を発することも出来ずに、アキトの顔に浮かび上がる幾何学的な紋様に、意識を奪われた。

緑色に、心惹かれるくらいに鮮やかに。

 

線が走る。

 

火星、そのものなのよ。

エリナの声が、耳の奥で木霊した。火星。何を意味していたのだろう。恐怖の体現を語っていたのだろうか。ただ、心奪われる。

ルリは、その時、自分が震えているのを知った。

 

怖い。

だのに、美しい。

 

そう、思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、良かったのかい、テンカワ君を置いてきて?」

 

通信用のウインドウからは、何処か軽い口調の声が流れ、苦笑している長髪の男の様が映し出されていた。僅か二十歳で、ネルガルの会長としてネルガル重工のトップに君臨しているアカツキ ナガレ。裏腹に、心底心配しているのだろう。眉が寄っている。

「時間もありませんでしたし、交渉の時間さえ短ければ問題ないと判断したんですが………」

エリナだった。

 

契約では、ナデシコをネルガルが所有し、私的に使用すると話し合いがついていたはずとは言え、さすがに極東軍が出てきては、契約のみを盾に突っぱねることは、例えエリナでも無理だった。

どうしても、アカツキの判断を仰ぎ、その上で企業としての態度を決定するしかない。

軍よりあてがわれた通信室で、プロスペクターと共に会長へのホットラインを開いたのは良いが、結果としてこれまでの行動と何ら変わることのないことだけが、確認できたに過ぎなかった。

このことが確かめられただけでも、エリナ達にとって、十分だったと言っても良い。

武力行使止む無し、と上からの許可を手にすることが出来たのだから。

 

「君はどうも、自分というやつを理解し切れないみたいだね〜〜?」

アカツキが、言った。

「はい?」

「時間がどうであれ、テンカワ君は動き出すよ?それだけの力も持っている。それを誰よりも知っているのは、君のはずだろう?」

「……………」

「エリナ君のことだから、何かしらの手でも打ってきたんだろうけど、残念なことに君以外、彼の押さえには成り得ない。彼が認めているのは、君だけなんだから。そのことを忘れているよ?」

「私に、そこまでの力があるとは思えませんけど…………」

僅かに、顔を曇らせる。

コミュニケを通して、伝わった。

プロスは、驚きに目を見張る。幾度となく仕事をこなし、初めてエリナの泣き言とも取れる声を聞いた。

 

室内は、あまりにも静か過ぎ、エリナの心が遮られることなく舞う。

悲しみだった。

 

「力のあるなしが問題なんじゃないよ。この場合、問題なのはテンカワ君が君という人間を“奪わなかった”と言う事実が大事なんだ。彼は特殊だ。選ばれた、と考えることも出来るくらいに我々とは違う。だからこそ、君が傍にいなくてはいけない。わかるかい?彼自身が、望んでいるんだよ?」

アカツキは、言う。

エリナの想いを理解していればこそ、だ。

優しさと言っても、良かった。

映し出される眼差しの、柔らかなことよ。

「はい…………」

エリナは、小さく頷いた。

考えられないくらいに幼い仕種に、アカツキが雰囲気を変えるように、笑い出す。

「はははっ。そういう素直なところは、昔は見れなかったんだけどね〜〜〜〜?テンカワ君ってのは、本当に特殊だね」

 

「!!…………会長っ!!」

 

真っ赤に、染まる。何かしら言いたいのであろうが、慌てているのか言葉が出てこないのだろう。あたふたと、両手を振って、口をぱくぱく動かしている。

からくり人形のようだ。

まさか、踊っているわけでもあるまい。

プロスペクターは、微笑を浮かべた。

 

「まぁ、とりあえずそちらの方は君に任せるよ。出来れば、プロス君に交渉をしてもらって、エリナ君はすぐにナデシコへ戻った方が良いとは思うんだけどね?こと、交渉に関しては、彼の右に出るものはいない。心配する必要もないさ」

「わかりました」

確かにその通りなのだろう。それだけの実績は伴っている。

アカツキの言うとおり、心配することはなかった。

「急いだ方が良い。これは私見なんだけどね。テンカワ君、きっとそっちの方に行こうとするよ?」

何処か、遠くを見るように、アカツキが続けた。

「え?」

突然の意味に、聞き返した。

「“奪われる”ことは彼にとっては、許されることではないしね?それに、マスターキーと艦長もそこにいるんだろう?遺伝子パターンでロックされているんだから、取り戻しに来るよ、きっと。それか、殺しに来ると言った方が良いのかな?」

「な、何を…………」

プロスペクターが、あまりの言葉に口を挟む。理解しろと言われる方が、無理なのかもしれない。アカツキは、アキトがユリカを殺しに来ると言っているのだ。

 

「簡単な話だよ?テンカワ君もマスターキーの所載はしっているしね?早い話、艦長か僕の遺伝子さえあれば良い訳だ、キーを使うためには。生きていようが死んでいようが、別にかまわない。もし、彼が“変わっていた”としたら、多分、そう考える。身体の一部さえあれば良いんだから」

 

「まさか、そんな…………」

プロスは、困惑を隠しきれない。アカツキが言っていることは理解出来るが、誰がそのような可能性を考えようか。ましてや、ネルガル会長の眼に嘘はない。

真実を語っている。

思った。

「彼が、“The Beast”(獣)と呼ばれていたのは、伊達ではないんだよ?」

 

遠くで、聞こえるはずのない銃声が響き渡るのを、エリナは心で聞いた。

 

(アキト君…………………)

 

届いてほしい。

願いながら、アキトの名を胸に抱く。

自分の愚かさを、呪いたくなった。

 

飢え、尚、渇えた獣。

 

 

 

 

 

―――アキト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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かすいです。

 

どうしてこう、予定が狂ってくるんでしょうか?

Dで基本的にお話が終わるようになっていたんですが…………。

考えていたお話の三分の二くらいしか進んでいない…………。

ううっ。

にゃんで?

どうして?

 

三話からは、パートをもっと長くしないと、パートの数だけが増えていく………。

困った。

 

感想、ご意見、お待ちしております。

 

では、またの機会に。

 

 



艦長からのひとこと。

はい、かすいさんの投稿です。

・・・
Cで言ったように同時公開です。
ほんっとーに申し訳ない。
何とお詫びすれば良いやら。
お詫びのメールすら出せない状況だし(汗)

さて、それはさておき。
アキト、キレかけております。
ぶっちゃけた話し、こういう展開はゾクゾク来ます(笑)
たぶん、私はキレたアキトが好きなんでしょう。
・・・言い換えれば、傲慢なアキトが好きなのかも(爆)


さあ、ブチ切れアキトが見たいんだったらメールだ!

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