これは、1998年10月中旬に行ったロンドン-マレーシア(ランカウイ)の旅行記です。
マレーシア航空の「ショーケース・マレーシア」というキャンペーンを利用し、
成田-クアラルンプール-ロンドン-クアラルンプール-ランカウイ-クアラルンプール-成田の計6フライトに「シェラトン・ランカウイ」4泊5日の宿泊込みで78000円。ロンドンでの滞在費を含めても12万で済みました。
以降の文章のうち、ロンドンの分はロンドン-クアラルンプール間の退屈な13時間強の機内で書いたもので、残りは帰国後のものです。
ロンドン第1日
夜明け前、体の不調と耐え難い寒さで目を覚ました。マレーシア航空、B747-400の機内。まだ機内の照明は落とされており、暗い機内にただひたすら、ジェットの耳障りな音が響く。 喉が引きつるように痛い。
目的地到着前から、なにやら暗雲が立ちこめる。
そもそも今回の旅行は成田からおかしかった。飛行機が3時間も遅延。パーソナルテレビが付いた最新鋭のB777に乗るはずが、急遽B747コンビ(半分貨物機)の国内線並に狭い座席に押し込められ、喉が痛いのに隣のオヤジがヘビースモーカー。毛布は数が足りずに使えない。 窓下には、中世の城塞都市とおぼしき、放射線状に伸びた街灯が見て取れ、機が既にヨーロッパに入ったことを知った。地平線はうっすらと明るくなってきているが、日が出る気配は全くなかった。
やがて数刻、機は街灯の切れ目(おそらくドーバー海峡)を渡り、英国に至る。シートベルトサインが点灯した。
機は徐々に高度を下げ、いざ、着陸か? と思ったのだが、機は途中で引き返し、高度を上げて旋回を始める。
世界一の離着陸機を抱えるヒースロー空港では、そうそうスムーズに着陸させてはもらえないらしい。
しばらくして、急に機体が横に倒れた。私は右の窓際に座っていたのだが、その窓を隔てた真下に