Finals'00予選 12/24
私にとって今回のファイナル予選は音楽に多分に影響されていたと思う。
出発前には津軽三味線を聴き、大会中は会場全体に有線かMDか何か知らないが大事なところで決まって流れてくるMR.BIGの『TO BE WITH YOU』に翻弄された。
『TO BE WITH YOU』とはまた中途半端に古いな、と思いながら頭の中ではエアロスミスの『AMAZING』に移行して流れ始め、曲最後の古ぼけたラジオの「Good Night !」に気がつくと負けている…そんなところだった。
対戦相手7、8分の遅刻の間の不意をつかれた形にすっぽりハマって自分の中で最もイヤな時期を思いだしてしまう曲。
そういったものに注意がいってしまう体になっていることに気づいてから一体どれだけ時間がたってるっていうんだろう?
なかなか修正がきかないでいる。
ちなみにこの『AMAZING』の歌詞には大会でデッキに使用したカード、「Angel of Mercy(IN)」という単語が含まれている。
偶然かどうか、下の文章になっていると思う。この文章はトーナメントレポであり、この年最後まで引きずった個人的な意識の動きから起きた、プレイヤーとして良くない類のものであり、こういうものはこれで最後にしたい。
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大会終了後、大会で仲良くなった東北地方からのプレイヤー(1回戦の相手で全くの初対面)とアジアのどこかの国が掲げられた呑み屋に行く。選手権予選で優勝したんですよ、など過去の小さい栄光話(?)の聞き役になる(笑)
3連続優勝してこのファイナルに来たんです、という言葉に「うわ、昔2連続優勝からファイナルに行ったが敵わないぞ」と思い、口に出せないもどかしさを感じてみたり(笑)
限りなく後ろ向きな話ばっかりの負け組残念呑み会ですな(^^;)
彼がファイナル用に調整したという50枚はあるだろうコピー紙(1枚に1つサイド含めたデッキが載っている)を直接の肴にして呑みが進んでいく。
「ふわ〜こりゃすごいなあ」と言う私に、地方は情報が薄い、デッキの情報だけじゃダメなんだ、と嘆く20歳の彼。
見えないものに対する恐怖も含めて、最後まで情報に翻弄されたと思えるこの日の彼のデッキは赤緑黒のFiresだった。
彼が3連続優勝をしたのは赤単だったそうだ。呑みしばらくして彼から地元の知人(部下?)の高校生2人が次の日に予選に出るためやってくるがDCIの場所がわからないのでこの日のうちに案内してあげないといけないという旨を聞く。
が、次の日に仕事があるからどうしても今日中に帰らなければならないという。
高校生たちの乗るバスにトラブルがあり予定より大幅に遅れているらしい。
どう考えても東京知らなくてDCIの地図も持ってない彼らが無事会場を見つけられるわけがないので、私がその高校生の面倒みますよ、と言ってみる。
そういうわけで、そういうことになる。全く知らない高校生。
高速バスにトラブルがあったため夜11時ぐらいに新宿についた彼らに無事会え、「東京は初めて?」と聞くと「修学旅行で1度だけです」と模範回答を受け取る。
私自身も同じだったのでなんか嬉しくなる(^^;)
彼らをDCIの場所に案内し、さらに泊まるところが決まってないそうなので泊めることに。
家に向かう途中コンビニで何か差し入れ買おうかなと思っていると「お金ならあります。このために用意してきましたから」と言われる。
ん?そういや私の方が金持ってなさそうだぞ(^^;)10歳離れてるわけでやっぱり歳の差を感じてしまう部分は多いが、マジックに真剣に取り組む様に素直に痺れた。
いくつものデッキもしっかり作っているようで姿勢がひたむきで、1つ1つを確認しながら進めていく。
「今日クリスマスって知ってる?」と茶化す言葉も出せない真剣さが目の前にある。
こういう人間にこそ勝って欲しいと思った。
なんか優しい曲でもかけたくなって(^^;)、Stephen Bishopをかけておく。
私はマジックの際必ず何かしら音楽をかけるので、普段通りのことをする。
偶然かそうでないのか、ちょうど解説文に書いてあったStephen Bishopの言葉にこんなのを見つける。"僕はいつも夢見ていた。少年時代というのは親友と一緒にいろいろ空想にふけるものだろ"
"おもしろい時代だった。みんなでマリファナ吸って、明け方の4時にピザを食べるような、ね。でも僕は、使命感に燃える若者だったから"途中次の日の予選に出る知人から電話があり、この日のことについてなど話しておかないといけない話をする。
そこで話した内容に高校生たちがきき耳を立てていたので彼らへも伝えたくて多少意識して喋る。
電話を切ってその後しばらく調整にちょっかいを出したりしつつ見て、私はいつの間にか寝に入る。朝8時ごろ起きるとステレオのボリュームがOFFになっている。
寝に入った私への配慮か、彼らの意気込みに合わない曲だったからか、どちらかはわからないが音楽が消えていたことは事実であり、嬉しく思った。
彼らが目を覚ましたとき音楽はかかってない方がいいと思えたし、なにより彼らがそう設定したからである。
そんなことを思っていると彼らも起きだしてきたので、ここから渋谷までの行き方を紙に書いて渡し、宿代は結果報告でいいから必ずするようにねと送り出す。
私は急いでシャワー浴びて会社行く準備を。
・・・
仕事から帰ってくると留守電に結果報告が2件入っている。
1つは知人からのもの、もう1つは高校生たちから。
4-2-1だったそうな。
内1人のデッキをここに書いておく。枚数に違いがあるかもしれなくマナバランスが変に思えるが興味深い動きをした。
4 Veteran Brawlers (PR)
4 Stone Rain
4 Pillage
4 Urza's Rage (IN)
2 hammmer of Bogardan (PR)
2 Cave In (MM)
2 Earthquake
4 Birds of Paradise
4 Llanowar Elves
3 Wax/Wane (PR)
2 Tectonic Break (MM)
1 Void (IN)
1 Tsabo's Decree(IN)
4 Rishadan Port
2 Dust Bowl
4 Karplusan Forest
3 Forest
10 Mountain
・・・
ここ2週間の平均睡眠時間が3時間程度なので倒れ込むように寝る。
たぶん10時ごろだったと思う。
11時ごろ(?)予選に出た知人から電話がかかってき、寝ぼけながら電話に出る。
知人:「あ、寝てました?」
私:「ん?うーん、うおっ?11時! あ〜、また遅刻だ!ごめんなさい、すぐ行きます。あ〜ごめんなさい」と言いながらも会社はクビでいいや、と何故か直後に思い、また寝に入る。
食べなくても平気だが、眠るのだけは病気といえるほど昔からどうしようもない(^^;)
冬山で真っ先に死んでしまうランキングがあればたぶん世界ランカーだと思う。++++++++++++++++++++++++++++
何に囚われて失敗が続いているのか。
残念ながら他人の環境にならざるを得ないようにのみ体が求めており、その通りに事が進んでますよね(^^;)
呑みを誘ったのは私の方であり、遠くから来た彼が大会中目に見えて相当なダメージを負っていたのがほっとけなくなり誘いました。大きなお世話ですね(^^;)
私自身、プレイヤーとしての誇りと興奮がまだまだ遠いものになっています。---取り上げた音楽一覧---
特に好きな音楽でもないので、そのつもりで(^^;)
というか、恥ずかしい(笑)*アルバム『ON AND ON /THE HITS OF Stephen Bishop』('94) Stephen Bishop
心地よく優しい。優しくなれる。少なくとも男と聴く音楽ではない(笑)
映画音楽、ポップス、AOR、とジャンル分けなんてどうでもいいじゃんと思うが、わかりやすく。
ちなみに私はAOR(Album Oriented Rock)が何なのかわかってないです(笑)
*『AMAZING』AEROSMITH
アルバム『GET A GRIP』('93)に収録。
ハードロック。70年代からいるビッグな人たち(^^;)。有名。
この曲はバラード。独り言が切で、最後のラジオ挿入部分が印象的。
*『TO BE WITH YOU』MR.BIG
アルバム『LEAN INTO IT』('91)に収録。
ハードロック。日本人ファンが育てた海外アーティストとしても有名。
この曲はバラード。シンプルなアコースティックギターが印象的。
いい曲だが個人的には詩が男らしくなく気持ち悪いので嫌い(^^;)
知っているとギター弾きと少しだけ話がもつ可能性あり(笑)
*アルバム『津軽三味線・高橋竹山の世界』
盲目の三味線弾き。「ちくざん」と読む。既に亡くなっています。
聴くと室温・体温共に真っ直ぐ3度下がります。
日本で生まれたなら一度は聴かなきゃいかん類のものだと思います。もし真ん中2つが聴きたくなったらお近くのバンド野郎を捕まえてみるといいと思います。
知ってるはずで、照れながら貸してくれるのではないでしょうか(^^)
ついでにギターテクニックを披露されるのを覚悟した方がいいでしょう(笑)