僕のバンド日記

第15回 「レコード会社の謎」

さーて、3月も中盤。
ホワイトデーも無事に迎えて、今回のバンド日記は前回と同じくカタイ内容となっております。(ホワイトデーって無関係じゃん^^;;)

なお今回のバンド日記は、内容がレコード会社のことなので会社名などを実名で書いていきます。
もし万が一関係者の方が見られたら、笑って許してくださいね。
ド素人の書いてることですから・・・

では、本題にうつりたいと思います。
一口にレコード会社と言っても、実際には大小合わせて何十もの会社があります。
しかもメジャーだけならまだしも、インディーズ系も含めると軽く百は越えてしまいますので今回はメジャーなレコード会社のことについて触れたいと思います。
(メジャーでも、いろんなレーベルに分かれているので把握はできましぇん)

みなさんの記憶にも新しいと思うんですけど、サムシング・エルスが出したラストチャンスと言う曲がオリコン初登場2位と、大ヒットをしました。
この曲は、それまでシングルを出しても5,000枚程度しか売れない彼らに最後のシングルで解散か存続をかけさせる。
というTV番組の企画から生まれた曲なんですね。

そこで、一つ注意をしておきたいんですが
レコード会社の契約についてです。
通常レコード会社との契約というのは、〜年でシングル〜枚、アルバム〜枚と言うふうに契約を交わしたりするんですね。
彼らの場合、アルバム1枚とシングル4枚の契約だったと思うんですが...
そのなかで、ヒット曲を生めば次の契約を交わせるんですが、シングル5,000枚ではレコード会社は次の契約は交わしてくれないんです。
だって、製作費だってバカにならないわけで3枚も続けて赤字では当然のことでしょう。

つまり、彼らには後が無かったわけです。
それだったら、最後にかけてみようというのは、これまた当然ですね。
そこで、番組ではあれこれと彼らに頑張らざるを得ない状況を作って、あの曲が生まれたわけです。

僕はあの番組を見ていて一つ気になったことがあります。
途中で3曲ほどシングルの候補の曲ができたときに、ボーカルの人がこれにしようとその中の1曲を選んだんですね。
そしてその後、彼らのディレクターをしていた人が来て選曲の報告を聞いたときにそのディレクターが「今まで売れなかったやつの勘は信じられない」と、言ったんです。
そのディレクターの人からすれば、もっと彼らに奮起してもらうために言ったことなんでしょうけど、あの言葉はアーティストからすればかなりショックだったと思いますよ。

確かに曲を作ったり演奏したりするのはアーティストなんですけど、その曲を売ったりするのはレコード会社なわけで、ハッキリ言ってそれまで売れなかった原因にはレコード会社、その中でもプロデューサーやディレクターの責任は大きいと思うんですよね。

だって、彼らのそれまでの曲を聴いたことがある人ならわかると思うんですが、あのラストチャンスと言う曲は別に彼らのそれまでの曲調と変ったわけではなくって
あくまでも、自分たちの路線上にあった曲なんです。
つまり、聞いてくれる人が多ければもっと売れていたはずだと思います。
(といっても2〜3万枚ぐらいでしょうけど)

ここで、またレコード会社の裏話です。
通常、アーティストがレコードを出す場合には製作費という物がレコード会社から予算として支給されます。
その中かから、プロデューサーがどこにお金をかけるか決めるわけです。
スタジオ代、プレス費用、ジャケットデザイン料、スタジオミュージシャンを使う場合はそのギャランティ(ランクによってだいたいの相場が決まってます。)などなど
決まっている製作費の中から、いろいろなところに振り分けて一つのレコードが完成するわけです。

当然、レコーディングスタジオ代なんて普通は1日で何十万もするので、早くできれば他にお金を充てられるから、そこはアーティストの技量で何とか早く終わらせるわけです。
(実際には、かなり急かされて作ることが多いです)
そしてまたまた当然のことながら、売れているミュージシャンにはそれなりの製作費が割り当てられるので余裕が生まれてくるわけです。
山下達郎氏のような大物になると、使わないときでも1年中スタジオを押さえてたりなんかします。

そこで、サムシングエルスの場合
東芝EMIという大きな会社で、デビューをしたにもかかわらずタイアップや広告費の割当がかなり削られてたような気がします。
TVで見ているかぎり、腕の方は確かだったので録音にそれほど時間がかかったとも思えないし、ああいう曲調ですからMIXもそんなに時間はかけないしょう。
じゃあ、どこにお金が消えたのかというと全くもって謎です。

だから、前出のディレクターの言葉なんですが、アーティスト側から言えば「今まで、自分たちを売ってくれなかったディレクターの考えには賛成できない」というのが本音でしょう。

僕の場合、レコード会社のすべてを知っているわけではないので、一概には言えませんが、少なくともそういう形で消えていったアーティストをいくつか知っています。
まぁ、サムシングエルスの場合はかなりラッキーだったんでしょうね。

かつては、洋楽に強い東芝EMI、アイドルならキャニオン、バンド物はソニー、演歌はビクター、アニメはキング、何も強くないのはアポロン(笑)と言われてたものです。(アポロンはなくなってバンダイに吸収されちゃったのでこれからはゲームミュージックに強くなるかもしれませんね)

どこの会社も、いくつかの売れるアーティストを抱えていると全体が潤うと言う構図は変ってないんですが...
今のようなタイアップ曲全盛の世の中で、宇多田ヒカルやkiroroのようなアーティストが出てくるのは非常に難しいですね。
バンドなんかでは、インディーズでかなり売ったアーティストなら喜んでスカウトしに来ますからね。
レコード会社のスカウトってなにしてんでしょ?
芸術作品を作ろうなんていう、レコード会社なんてもう無いのかもしれませんね。

でも、自分に話が来たらホイホイ付いていっちゃうんだろうなぁ(苦笑)
われながら情けないです。

もっといろいろなことがあるんですが、今回はここまでです。
それでは、さやうならー


次回予告!

”ロック”と一つにくくれたのは70年代まで。
今では、さまざまな”ジャンル”という物ができました。
そこで次回の僕のバンド日記「ジャンルってなんだろう?」
難しそうなのが2回も続いたので、次回はお気楽です。
「うっ!そっ、そうでもないぞ!困った・・・」
あまりに困って、脳死にならないようにしなければ・・・臓器移植されちゃうじゃん


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satoshi