第1回 裏当て
まずは去年最後に話をした平常心について少し。
例えば、平常心を保とうとしていつも無表情、無感動でいようとする人がいるか
もしれないですがそれは大きな間違えです。
喜怒哀楽の感情を消そうすることで既に平常心乱しています。
無表情、無感動が平時でないというのが理由です。
まずは喜んび、怒り、悲しみ、楽しみなどのさまざまな感情に向き合って、そこ
からすぐにいつも通りの心になれるようにした方が良いでしょう。
まあ、この手のものは禅などをする時にやってみると良いかも知れません。
基本的な平常心を養う方法でした。
さって、本題の裏当ての方のお話をしましょう。
裏当てというと良く発勁と間違われやすい技ですね。
発勁というは力の生成の技術のことで裏当てというのは力の移動技術なんです。
発勁の技で似ているとすれば浸透勁でしょうか?
中国拳法なら通背拳などがもこの裏当てと同じ術なわけですが。
発勁を話す時がくれば話すことにして、今回の裏当てです。
まずは理屈からお話をしましょう。
打撃というのは打てばそれ反して反作用で反発力が生じます。
普段ならこれらはばらばらなんです。
例えば、つるしたものを叩けばその叩いたにそれら2つの力が作用してものが
揺れます。
しかし、これらを2つの力を中心にずらしてやることによって同じ場所に力をず
らすことができるならその吊るしたものは揺れません。
その力点を集約させる技術と打点と力点自在に操る技術。
これがこれら2つを合わせたものが裏当てという技です。
これを出きるようになったものに打たれると正面から打たれたのに背中が打たれ
たような衝撃を受ける、というわけです。
まず、基本練習としては吊るし鐘(一本の紐で吊るした銅鑼みたいなもの)があ
りますのでこれを拳で打つ練習をするだけです。
家でなどで練習する場合はフライパンでも吊るしてやれば良いともいますよ。(笑)
それによって銅鑼が揺れずに響くように鳴らすことが出きれば裏当て基本、力の
集約ができるようになったということです。
まあ、闇雲に叩くだけではできるようになるわけではないですけが…。
(もちろん、叩きつづけてもできるようになる人もいます。)
練習法としては、できる人の動きを良く見てイメージトレーニングする、などの
色々な工夫をしていくのも大切です。
これはあくまでも基本ですから、これができるようなれば、次は瓦を重ねて一番
下だけ割るなど好きな場所に力点をずらしてやることができるように練習をする。
など、各段階に応じてより高度な力の制御法を覚えることになっていきます。
もちろんこの技は拳だけに限らず、肘、肩、腰、足、膝、頭と何処でもできるよ
うになることができます。
何ごとも段階に応じて練習していかないとだめなですけどね。
裏当てができるようになると打撃の質が各段に上がりますのでがんばってくださ
い。