第140話『雪の住む城』おまけ


●ナミちゃんが優しい理由(俺予想)


一人で戦うのは、とても辛いこと。
小さな手で救いを求めても、
それは容易く跳ね返され。
もう、救いの手は伸ばせない。
怖いもの。
その手を弾かれるのは、とても、痛いもの。

「私を怖がらせたいわけ?」

もう、期待なんてしたくないから。
皆が皆、私を『悪いヤツ』だと思ってくれれば、
もう、誰にも救いを求めたりはしないから。
だってその方が、少しは楽だったから。

…私は怖い女なの。
私は悪いヤツなのよ?
だから…
…私に近付かないで…。

一人で生きると決めた以上、
救いの手は、痛みでしかない。
誰かに頼ることなんて。
甘えることなんて忘れさせて。
都合の良い夢なんて見させないで。
そう、思っていた。

あの時まで。



一人で生きることを選ぶくらいなら、一緒に来て?
一人で生きてきた私は癒された。

あの場所に。あの時間に。あの仲間に。

寄り掛かることも、頼られることも、もう怖くない。
全てが自然。
全てが当たり前。

伸ばしたその手は、必ず誰かが掴んでくれるわ。
必ず誰かが引き上げてくれる。

だから

いらないものなんて何もない

あの船で 一緒に 行こう?


週刊後日談跡地