第100話『伝説は始まった』後


「オイこらルフィ! 酒樽に足突っ込むな!!」
「わるい! 勢い余って伸びた!」(どーん)
「痛ぇ〜!! 樽のフチでアキレス腱打ったぁぁ!!」
のたうつウソップ。
「それよりエロ腹巻き!! テメェ見ただろ!?」
ゾロの胸ぐらを掴むサンジ。
「何だ? エロコックにエロ呼ばわりされるスジアイはねぇぞ」
「しらばっくれんな!! 俺の位置からじゃギリギリ見えなかったんだよ!」
「何言ってんだかわかんねぇんだよ! 手ぇ放せ!!」
「痛ぇぇぇ!! 俺の逃げ足の源がぁぁぁ!!」
一人暴れるウソップ。
「そのおみ足すらテメェには過ぎたる宝物だってーのにスカートの中まで…!!」
「はァ? スカートの中? ああ、言われてみれば見えたかもしれねぇな。それがどうした?」
「見たのか!? 見たんだな!! それがどうしただとぉぉぉ!? その目を潰してでもあがないきれない罪を犯したことがわかんねぇのか!!?」
「ちょとルフィ、いつまで樽に足突っ込んでんのよ!」
「おう。面白いことやってるから見てたんだ」
「うおぉぉ〜! アキレスぅぅぅ…」
暴れ疲れ始めたウソップ
「なんだ? そんなモン見たいなら本人に直接言やぁいいだろ。おいナミ! コイツがパン…ゴフッ!?」
傷のある腹を蹴られ吐血ゾロ、ウソップの上に倒れる。
「ぐぶっ………」
ウソップ、ゾロの刀の柄がみぞおちに入り昇天。
「なに? パンがどうしたの?」
「いやぁナミさん! 明日の朝食はパンとスープの他に何が欲しいかな〜と」
「俺、肉〜!! 骨の付いたヤツ食うぞ〜!!」
「ん〜そうね、新鮮なミカンで何か作ってもらおうかしら」
「あぁ…さらなる肌の輝きで僕の目を眩まそうと言うのか我がヴィーナスよ〜! おぉおぉおお!?」
「おお! サンジが血を吐いたぞ!?」
「な…なに!? どうしたの!?」
「なっナミさん!! なんてファンキーエロエロなお姿を!? その雨に濡れ露なセクシーバディを他のクソどもにサービスする必要はありません! さぁ、これを…」
ジャケットをナミの肩にかけるサンジ。
「ありがと。でもあんまり近付かないでね。鼻血がつくから」
「おお! 鼻血だったのか!」
「感心してないで足を抜け!! 私、服乾かしてくるから、後片付けよろしく」
「はぁーい! ナミさん! オラ! 退けクソゴム!! 酒が悪くなる!!」
「ZZZ……はッ! 酒!?」
無駄に吐いた血の補充のため思わず寝に入っていたゾロ、しっかり酒には反応する。
「足が酒臭くなったぞ。嗅ぐか?」
ゾロに足を差し出すルフィ。
「誰が嗅ぐか!!!」
ちょっと寝たので元気になったゾロ。
「先に言っとくが、ナミさんの部屋は覗くなよ!? 着替え中だからな!!」
ちょっと鼻の穴膨らんでるサンジ。
「それはテメェだ!!」
ゾロ、ツッコミ。
「うっわっ!! くっせー!!」
顔いがんでるルフィ。
「自分でも嗅ぐな!!!」
ツッコミがすっかり板に付いたゾロ。
サンジ、樽を室内へかたしながら。
「…フタ空いてるからって勝手に呑むんじゃねぇぞ! クソザル!!」
「なんだとう!!」(うきー!!)
怒るルフィ。
「そのサルじゃなくてザルだ馬鹿」
「あぁ…ナミさんが風邪をひいてしまったわれたら、俺はかいがいしく看病してさしあげるのに………テメェらは看病してやらねぇからな。風邪ひく前に、とっとと入れよ! あー…ナミさーん…」
サンジ、樽と妄想を抱えて室内へ。
「それもそうだな。ついでだから身体でも拭いとくか」
「むきーッ!! くせーッ!!」
「何度も嗅がんでいい!!! オラ、中に戻るぞ!」
ゾロ、足を嗅ぎ続けるルフィの首根っこ捕まえ室内へ。
…数十分後。
「はっ!? 俺はどうしたんだ…がぎゃぁァァ!!? なんだ!? なんで血まみれなんだ!!? みんなはどうした!? まさかあいつらに追いつかれたのか!? みんなやられちまったっていうのかぁぁぁ!!? くそッ! まだどこかに隠れているに違いない!! どこだ!!!」
室内に続く扉、開く。
「そこかぁぁぁ!! くらえ!! 鉛星!!!」



「今日もナミさんのためにご希望のヘルシーなフルコースをご用意いたしました!(どーん!!)さぁ、お召し上がり下さいマイプリンセス…」
「まぁ、ありがとうサンジ君! …あれ? そう言えばあと二人はどこに行ったの?」
「ウソップならゾロに鉛星食らわせて追いかけられてたぞ。サンジ! 肉!!」

「俺に鉛玉食らわせるとはイイ度胸だァ!! 待ちやがれ長っ鼻ァァァ!!!」
「間違えた間違えた間違えたんだァ〜!! 何なんだ!? どーなってんだよオイ!!?」
…こうして騒がしい夜は更けていく。



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