第104話『約束の岬』おまけ
●ゾロが発言を控えた理由(俺予想)
約束を交わした相手が、約束を果たすことが出来なくなった。
果たせなかったヤツも辛いだろうが、残された方も辛いって事は、知ってるつもりだ。
だから、俺は約束を破るようなことは絶対にしないと、心に決めた。
約束を果たせぬまま死ぬなんて事は、絶対にしない、と。
でも、それは時として難しい場合もあるだろ?
アイツだって、好きで死んだワケじゃない。
クジラの仲間達だって、好きで約束を破ったワケじゃないだろう。
俺だって、何かの拍子に死んじまうかもしれない。
約束を、破っちまうかもしれない。
それでも。
向かって行きたいものがある。
共に歩みたい仲間がいる。
いつだって死線ギリギリで。
でも、そいつが無けりゃ、強くなんてなれねぇ。
約束ってヤツは、いくつもするモンじゃねぇな。
…まぁ、なんとかなるだろ。
腹ン中に、何が一番かくくっときゃぁ、迷う事はねぇからな。
●サンジがイライラする理由(俺予想)
美談ってヤツは、当事者にとって痛みでしかねぇんだよ。
帰らぬ仲間を50年もの間、待つクジラとか。
見知らぬガキ一匹救うために、ずっと追っかけてた夢を食っちまったクソ海賊とかよ。
自分でがんじがらめにしちまった鎖は、もう自分じゃ切れなくなっちまう。
俺は、そいつを切り落として、解放してくれる当事者が居たけど、
コイツには、それが無い。
自分で鎖を解いちまったら、真実を認めちまったら、生きる意味すら、千切れちまう。
忘れる以外に、解放される術はねぇんだ。
俺には、何をしてやることもできねぇ。
小綺麗な夢ってヤツは、腹の足しにもならねぇよ。
とっとと捨てちまえ。
…その、腹の足しにもならねぇ夢を追っ掛けて、
こんなトコまで来ちまった俺が、言えた立場じゃねぇか…