マイナス+マイナス=プラスの公式



いつも、どこかしらかフワフワしてて
頭の切れる人だから、きっと放っておいても平気なんだろうけど、ほっとけない
いつもどこかを見ていて
でもどこを見ているかなんて見当もつかなくて
酷く、不安になる
俺には見えない物ばかりを見ていて
そのくせ誰にでも見える物は見えてない
どうしようもないほど優しいのかと思えば、酷く残酷にもなる
そのきっかけすら、つかめない
結局俺には何も見えなくて、何も確かなんかじゃなくて
だから触れて、抱きしめて、確認する
…俺は、なんて臆病なんだ
安定を求めることを美徳としなくても
いつどこに飛んでっちまうか解らないあんたを捕まえて
地べたに足を付かせていたい
それが俺のただのエゴであっても

あんたの足かせになってでも


重たそうなブーツ
重たそうなピアス
重たそうな声で
彼は必ずそこにいる
大きな目的
大きな手
大きな身体で
その存在は確実な物
僕は、なんて不確かなんだろう
存在を確定できる物など何も無い
慕われて、頼られて、初めて、ここに居る意味がある
僕は、リーダーでなければ、煙みたいな物なんだ
誰にも触れられることなく、空気に溶けて、消えてしまうんだ
そのためのプログラム
リーダーであるためのプログラム
そうして初めて、君に触れられる資格を得られる

煙だって、デジタルになれる御時世なんだよ





僕達は、同じ次元にいる事が奇跡的なほど、遠すぎる存在だった



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