在来



「あんた、またここにいたのか」
「あぁ、疲れた目には一番良い目薬だよ」
「何言ってんだ。目薬なんてさした事無いくせに」
「ハハ…痛くない薬が一番良いよ」
「…あんただろうな」
「ん?」
「この辺で、一番星を見てるヤツって言ったら、あんたなんだろうなって思ったんだよ」
「君だって似たようなものだろう?」
「いや、俺の方が…」
「………何だい?」
「…何でもねぇ」
「気持ち悪いな」
「なんか、とんでもなくクサイ台詞を言っちまいそうだ」
「…その返事を、してみようか」
「解るのか?」
「………闇が、深いからだよ」
「聞きたくねぇな」
「じゃぁ、僕の勘違いだって事にしておけばいい」
「……続き、あるんだろ?」
「その証拠に、君の中に星は見えない。明るすぎてね」
「…やなヤツだ」
「いえいえ。ごちそうさま」



見える 見えないじゃない

触れられる 触れられないじゃない

そこにあると思う気持ち

それが 存在

それだけが 真実なんだよ



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