10/5の夕方、急遽SPEEDの解散が来年3月であると発表されました。
ここで、会見で交わされた会話の一部を皆さんにお知らせします。
◆SPEED解散記者会見
1995年10月日本テレビ「THE夜もヒッパレ」からタレント活動をスタートし1996年8月5日“Body &Soul”でトイズファクトリーよりCDデビュー。
SPEEDとして4年間多くのファンの声援に支えられ活動してまいりました。
関係者各位、取引先、契約先様のご理解とご協力のもと、SPEED(島袋寛子、今井絵理子、上原多香子、新垣仁絵)は2000年3月31日をもって解散することとな
りました。
SPEEDの才能を見い出し、SPEEDをこれまで育てプロデュースしてきたライジングプロダクション代表取締役社長 平 哲夫、トイズファクトリー専務取締役 稲葉
貢一両氏にSPEEDの歩んできた道のり・解散に至る理由、そして4人の未来について語ってもらいました。
SPEEDが解散にいたった経緯について教えてください。
SPEEDのメンバーにはそれぞれの個性と豊かな才能があります。ただ、デビュー時の年齢が若かったので、ソロでデビ
ューさせるのは企画性の高いタレントやキッズタレントみたいな見え方をどうしてもされてしまいます。ですから技術と才能をいか
したユニットとしてデビューさせていくのがベストだと思ったわけです。
少し時期が早いかとも思ったのですが、たまたま当時の日本テレビ系の「THE夜もヒッパレ」の渡辺プロデューサーが4人のビ
デオを見たときに、番組の新戦力としてどうしても出演させたいという要請を受けました。
私としては1年間待ってほしいという話をしました。ただ、番組のプロデューサーから熱心に出演依頼をいただいているのに、私
の判断で1年、2年とデビューを遅らせて、その時彼女たちが本当に要望されるような時代背景かというと将来の予測は立てづら
いものがあります。ですから、あえて普通のレッスン生でいるよりは、実戦トレーニングのつもりで、スポーツであれば全国大会
や世界大会があるように、全国レベルのテレビ露出にチャレンジしてみようというのが、もともとのSPEEDとしての活動をスター
トさせた由来です。
デビュー年齢が若すぎることに注目が集まったものの、95年10月から「THE夜もヒッパレ」にセミレギュラー出演して大変好評
を博しました。ただそうして、カバー曲だけを2年も3年も歌っていると、彼女たちが持っている才能の芽を摘んでしまう可能性もあ
るわけです。ですから当然、時期をみてオリジナルデビューさせようと思っていました。またTOY'S FACTORYさんからもCDデ
ビューの強い要望をいただき、そして96年8月にCDデビューをさせました。
そういう経緯がありまして、CDデビューするからには、全国的に認知してもらっているSPEEDが、オリジナルとしても認めてもら
える、また、ヒット戦線に出ていける作品作りの必要があったわけです。デビュー1作目「Body&Soul」はみなさんのおかげで
大ヒットとなりました。彼女たちはとても若かったけれど、プロのアーチストとして認知されていきました。特に、2作目の
「STEADY」は150万枚を超える大ヒット作になり、広く歌われるようになりました。
プロダクションとしての方針は、どこかで個性の違いを明確にだしていかなければという発想がありました。ただ、彼女たちの意
識としてはプロになるというよりも、地方予選から全国大会に出てきたという意識、また練習よりも実戦に参加してくという意識で
精一杯活動していたと思います。だからこそコンサートなどを通じて、お客さんに夢・希望・元気を与え続けてこれたのではないか
と思います。
もともとの4人の才能の違いをいつくらいから打ち出していこうかということがありました。それが昨年の映画「アンドロメディア」
であったり、それぞれのCDソロデビューであったり、今回は多香子の映画「ドリームメーカー」の出演であったり、さらに絵理子と
仁絵のドラマデビューであったわけです。
このように個人活動をスタートさせなければならない時期を、私が判断しながら、スタートさせていきました。
さらにEriko with Crunch、多香子、仁絵、hiroがソロデビューし、4人の個性の違いがお客さんに理解していただけたのではな
いかと思います。
SPEEDというユニットとしての進む方向をどのスケールにもっていくか。また、それぞれの活動をどう続けていくか。SPEEDと
しての楽曲とソロとしての楽曲の企画の違いは明確にだしているつもりでしたが、あまりにもCDという商品の種類が増えすぎる
ためにお客さんも混乱してしまうのではないかという思いもありました。
15歳〜18歳という年代で、もう少し彼女たちに時間的余裕も作らなければいけない。勉強する時間も必要だろうし、プライベー
トでももう少し普通の女の子のようにのびのびとさせてあげたいという思いもありました。
そうした思いのなかで、どれを優先させてどれを犠牲にするべきかを考えていったときに、解散が最善の選択ではないだろう
か。お客さんは失望するかもしれませんが、彼女たちの人生と将来を考えた場合、そういう選択がベストではないか。
これが彼女たちと私との話し合いで出た結論です。
どうして3月31日の解散なのですか?
4月から新年度、新学期となるわけで、SPEEDのひとりひとりの旅立ちの時期として選ばせていただきました。
また契約先様との契約期間の問題があるわけで、半年くらい前にご案内するのが私たちの道義的、信義的な関係だと思うの
で、あえて今の時期の発表となりました。
SPEEDの再結成はありえますか?
メンバーとも将来どうしようかなど、あまり考えない方がいいのではないかと話し合いました。ですから、現段階では、解散
以降の再結成は考えていません。SPEEDという名前を2度、3度使うよりは、今回で燃焼させた方がお客さんにとってもいい思
い出になるのではないでしょうか。
個々の今後の活動について教えてください。
まず、hiroの場合、一般論で言うと、中学2〜3年という時期は初めて自分の将来を考えたり、人生を見つめる時期ですよ
ね。高校受験があって、それから大学進学があったり、就職があったり。初めて自分が判断して選んでいくという年代です。
hiroは、ひとりのシンガーとして将来やっていけるのかどうかということを人生のくくりのなかで考える時期に差しかかってい
て、私もそれは理解できます。小学生のときから4年間、本人がじっくり考える時間もないままにSPEEDの一員として飛ばして
生きてきました。ですから、少し時間を与えて、将来を見つめなおしたり、また勉強する時間を与えてあげたいと思いました。これ
は本人からも強い要望がありました。
仁絵はダンスはもちろん、英語やイラストを書いたりするのが好きなんですよね。ソロデビューを果たし、ドラマも経験したうえ
で、もっとじっくり勉強したいという要望がありました。期間の問題はありますが、NYで勉強させてみたいと思っています。
全員が4年間多忙なスケジュールでやってきました。絵理子も多香子も多少の休める時間を与えてあげたいと思っています。
SPEED解散で社長は寂しくないですか?
私はアーティストである彼女たちと深いところで関わってきました。彼女たちがSPEEDとしての活動を5年10年続けた
時、むかしのSPEEDを本当に惜しんでくれるかどうか、それはわからないことです。それよりも彼女たち自身の個性をいかして
いった方がいいという思いの方が強いですね。彼女たちの人格を尊重して、今を選んだつもりですから。4月以降のソロ活動で
も、新たにスタートする気持ちでがんばろうと話しています。
SPEEDのメンバーたちは寂しがっていますか?
それは寂しいと思いますよ。今まで4年間いっしょに苦楽を共にしてきたわけですから、寂しくないはずはない。実は1年半
くらい前から解散する時期について本人たちと話しているわけです。友情であるとか、感情であるとか、プロダクション側の考えと
は少し誤差があったかもしれませんが。
稲葉専務(トイズファクトリー)にとってSPEEDとは、どういう存在だったのでしょう。
SPEEDに出会うまでは、TOY'Sの所属アーティストはどちらかといえばシンガーソングライターやバンドが中心でした。今
でも覚えているのは「THE夜もヒッパレ」の本番収録を見に行ったとき、SPEEDが楽屋で僕の前で歌ってくれたんですよね。そ
のとき純粋に「これだ!」と、そして「一緒に挑戦してみたい!」と思いました。すごく自然体なのに、すごいパワーを感じたんです
ね。それで平社長に話して、一緒にやるチャンスをいただきました。
平社長にとってSPEEDとは?
私たちは、これで儲かるなんて思っていないんですね。それは結果論であるだけなんですね。一番大切なのは、ひとつの
才能として私たちが感動できるかどうか。そして次はそれをどう多くのお客さんに伝えることができるかどうかなんです。そして、
大ヒットしたときには一緒に喜べるんですよね。最初にいくら感動しても、ヒットしなければクリエイティブもプロモーションもすべて
に苦しみますから。
SPEEDの場合、何がすごかったかというと、もちろん子供のときから知っているわけですが、パフォーマンスもエネルギーもダ
ンスの技術も飛びぬけていました。今でこそダンスブームですが、その年代での先駆けとなったわけですから。
3月の解散前に、ファンのみなさんに対してイベント等を考えていますか?
ライブとしては、年末の4大ドームツアーが最後になりますが、みなさんに喜んでいただけるようなシングル企画は考えています。
それとアルバムの件ですが、ソロ活動として全員が成功しました。SPEEDとして考えた場合、それを乗り越えるものを作らな
ければいけないという意識があります。7月にアルバムを発表する予定だったのですが、制作者も本人たちも本当に納得できるもの、お客さんの期待を裏切らないものを作りたいということで、
何度もプリプロをくり返しながら、今もそれを制作している最中です。
紅白歌合戦のほか、年末の活動予定はどうなりますか?
3月31日まではSPEEDもソロ活動も、今までと変わりなく続けていく予定です。
ファンのみなさんに向けてのメッセージをお願いします。
ファンのみなさんは、SPEEDが精一杯やってきたことに共鳴していただいてきたと思います。みなさんの応援があったか
らこそ、SPEEDもがんばることができました。その相乗効果が強かったと思います。
ただ彼女たちにも人生があります。もっともっと大人になって、ボーイフレンドもできるでしょうし、将来は結婚ということもあるで
しょう。彼女たちには才能と努力だけでなく、人格・人生という部分もあるわけです。もう少しのびのびと悔いのない人生を歩ませ
てあげられるようにと考えてますので、ご理解いただけたらと思います。みなさんも温かく見守ってください。
もちろんソロの活動は4月以降も継続していくわけです。また会うこともできます。そのときにも今と変わらずに応援していただ
けたら幸いです。
これについて皆さんはどうお考えかわしには全く分かりませんが、まだ若い彼女達。
これからの彼女達の各々の道に成功の光が輝くよう、心より祈っちょります。
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