素直

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第四話 真夏の海 そして・・・(後編)


 

二日目 朝

昨日寝るのが遅かったから、結構のんびりとした朝だった。

そして、海で泳ぐ。

すごく冷たくって、気持ちよかった。

 

二日目 夜

やっぱりシンジと同じ部屋で寝る。

冗談で、「襲わないでね」とか言ったら、

シンジは耳まで紅くして「そ・・・そんなことしないよ!」と、大声で言う。

シンジって、冗談通じないんだ・・・

昨日あんなに寝られなかったのが嘘のように、今夜はぐっすりと寝られた。

 

三日目 朝

シンジに、サンオイルを塗ってもらう。

最初は快く引き受けてくれたけど、いざやると恥ずかしいらしく、やっぱり顔中真っ赤にしてた。

シンジは、やっぱり、純粋なのかな・・・

私もシンジみたいに、純粋になりたい・・・

 

三日目 夜

今日は夜遅くまで、シンジと話していた。

そこで、シンジの意外な事実を知る。

・・・将来、作曲家志望だということを。

・・・自分の夢をしっかり持っている。

私はそれがうらやましかった。

 

四日目

漁師さんに誘われて、漁船に乗る。

シンジ君は乗るのを嫌がってたけど、私が乗るなら・・・ということで、乗船。

ホントに綺麗な海だった。

漁師さんの話だと、必要最低限の獲物しか捕らないと言う。

それが、この海を自然なままに残す、第一歩だと言ってた。

この自然が保たれているのは、こんな優しい人たちのお陰だと、私は思った。

シンジは・・・船酔いしていた。

やっぱり、結構繊細なんだ。シンジって。

 

 

五日目

今日は泳がずに、村を歩いて回る。

村の人たちはシンジの顔を見ると、私たちに声をかけてくる。

それにシンジも対応する。

その時のシンジは、本当に楽しそうな表情をしていた・・・

 

 

六日目

後二日で、この地ともお別れ。

いろんな出会いがあって、本当にいい経験をした。

青葉さん、マヤさん、漁師の人、地元の人たち・・・

そして、シンジの意外な一面・・・

ここにきて、本当に良かった・・・

 

 

七日目

 

今日でいよいよ、この大自然ともお別れ。

・・・いろんな意味で、今日は忘れられない日となった。

 

 

 

(以上、マナの日記より抜粋)


 

 「おーい、西瓜割りしないかー?」

 

 浜辺で、青葉さんの声がする。

 

 シンジ・マナ「「今行きまーす!」」

 

 

 

 シンジ「うわー、おいしそうな西瓜ですね。」

 シゲル「ああ、親戚の加地さんが送ってきたんだ。4つも。

      それじゃ、始めようか。でも・・・」

 シンジ「でも?」

  

 

 シゲル「ただの西瓜割じゃ、面白くないな・・・」

  マナ「そうですか?ふつうのでも、十分楽しいと思いますけど・・・」

  マヤ「・・・そうだ!ね、こんなのはどう?

     ちょうど4つあることだし、チーム戦って言うのは?

     私とシゲル、シンジ君とマナちゃんでチーム組んで。

     で、負けた方が罰ゲームを受けないといけないっていうのは?」

 シゲル「それはいい考えだ。そうしよう。食べきれなかったら、近所にわければいいし。」 

 シンジ「面白そうですね!」

  マナ「・・・あの、罰ゲームは、何ですか?」

 シゲル「勝った方が決める事にしよう。ただし、あまりにも無理な事言うのは禁止ということで・・・」

 

 

・・・こうして、「西瓜割り合戦」の戦いの火蓋が、斬って落とされた。

 

 

一番手 碇シンジ

 

・・・どこだ・・・何処にあるんだ・・・

  クソッ、前が見えない・・・

  罰ゲーム・・・いったい何が起こるんだ?

  その危険を回避するためにも・・・

  ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ

  ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ

  ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ

  ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ

  ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ!!!

 

 

  「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっ!!」

 

・・・気合一閃!放ったシンジの棒はというと・・・

  ・・・サクッ・・・

 

  砂上に跡を残すだけとなってしまった・・・

 

 

 

碇シンジ、失敗。

 

 

二番手 青葉シゲル

 

・・・フッ

    ・・・海の家歴6年、西瓜割り歴8年のオレに、割れない西瓜があってたまるか!

 

「そこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっ!」

 

一気に西瓜との間合いを詰め、棒を一気に振り下ろす!

そしてそこには・・・

 

・・・ベベン・・・   

 

  わずかな三味線の音とともに、西瓜に白い線が入ったかと思うと、その線を境にして綺麗にまっぷたつ。

 

青葉シゲル、成功。

 

喜びのコメント

「また、つまらぬ西瓜を切ってしまった・・・」

 

 

このあと、伊吹、霧島、両名ともに失敗。

 

 

結果は・・・

 

1対0で、青葉チームの勝ち。

 

残念がるシンジ達。

 

 シンジ「あーあ。負けちゃったね・・・」

  マナ「残念だったね。あーあ、なにやらされるのかな・・・」

 

 

いっぽう、なにやらゴニョゴニョとやったあと、ニンマリとした表情でこちらをみるシゲル達。

 

 シゲル「さて、罰ゲームのことだけど・・・」

  マヤ「話した結果『少しの間、こっちの言う通りに動く』という罰ゲームに、決定しました!」

 シンジ「・・・それだけでいいんですか?」

 シゲル「但し、目をつぶってしてもらうから。」

  マナ「分かりました。」

 

 

罰ゲーム、開始。

 

 

シゲル「まず、シンジ君、ここに立ってて。」

 マヤ「マナちゃんは、ここに立って。」

 

・・・・・・

シゲル「もうちょっとシンジ君は屈んで・・・そうそう、その辺り。」

 マヤ「マナちゃんは、少し、首を傾けてくれる?・・・そうそう、そんな感じ。」

 

 

・・・一体、何の意味があるの?

  別にこんな事をしても、何の罰ゲームにもならないじゃないの・・・

  何か嫌な予感がするわね・・・

マナはそう思い始めた。

 

そして・・・

 

シゲル「目、開けていいよ。」

 

そして、目を開けると・・・

 

目の前に、シンジがいた。

ただ、顔がほとんど密着状態にあった。

 

・・・ひょっとしたら・・・

その瞬間、

 

 

 

ドン!

 

突然シンジはシゲルに背中から押された。

マヤも、マナの背中を押す。

 

 

 

 

・・・そして・・・

 

  二人の唇には、柔らかい感触が・・・

 

 

そう、それは間違いなく・・・

 

 

 

 

 

 

                 ・・・二人のファースト・キスだった・・・

 

 

(以下、マナの日記)

 

 

七日目

 

今日でいよいよ、この大自然ともお別れ。

・・・いろんな意味で、今日は忘れられない日となった。

西瓜割りの罰ゲームで、・・・シンジとキスをする。

私のファースト・キス・・・一番好きな人にすることが出来た。

あの後、慌てて離れて、やっぱり真っ赤になった。

 

 

 

 

 

 

・・・でも、ファースト・キスぐらいは、

                自分から進んでやりたかったな・・・・・・

 

 

もちろん、シンジと。

 

 

 

今晩は、眠れそうに、ありません。

 

 

 

 

 

                                             ・・・第伍話に続く・・・


あとがき

 

 Sreinです、はい。

何か強引にまとめてしまったような気がする・・・

それに、シリアスに行こうと思ったのに、西瓜割りのあれは・・・

毎度の事ながら、見苦しい文章で、大変申し訳ありません!m(_)m

さて、第伍話ですが・・・ちょっと更新、遅れると思います。

書き次第投稿するつもりでいますが、ちょっと忙しくなりそうなんで・・・

 

ではまた。