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ときが過ぎ、城司は通信教育の高校を卒業した。千明に大学を出る様に勧められ、大学を受験した。入学するとそこには和貴、洸一、雅広が同じ学部学科にいた。四人は大体同じ授業を取る時間割にして常に誰かと一緒にいる事になった。大学で同じ授業に出る数人と友人になっては、夜に飲み会をしたりと高校時代より確実に明るくなっていった。千明はそんな城司の姿を嬉しそうに見ていた。 「ごめん、ちーさん。喫茶店手伝えなくて。」 「ええんよ、めいいっぱい、遊んできいや。喫茶店はもともと俺一人でやってたもんなやから。大学時代は遊ぶもんや。」 「うん。ありがとう。じゃぁ、行って来るから。」 「おう。行ってらっしゃい。」 城司は鞄を掴んで急いで店を出て行った。千明は城司の食べた朝食を片付けながら目の前にいた英のためにコーヒーを入れていた。 「お城ちゃん、随分と楽しそうだな。何処に行くんだ、ちーちゃん。」 「合コンとか言っとったな、今日は。この間は勉強会だって友達の家に泊まり込みで。」 「いろいろと学生さんは大変だね。ちーちゃんは、それをみて嬉しそうだな。」 「当たり前や。息子が楽しそうなのみてこっちやて楽しくなるやんか。」 「息子ねぇ・・・隠し子、そう最初の頃は言っとったけど、ホントは違うんだろ?」 真面目な顔をして千明は、目の前にいる英を睨み付けた。 「・・・今はきちんと俺の子や。」 「そうだったな。さてと、ちーちゃん、俺にコーヒーおごってよ。」 「なんで、おごらなアカンのや。」 「いいじゃん、今日は特別ってことでさ。」 にやり笑いで英は千明を見た。いつもの笑顔に戻った千明は、カップを前に置いて。 「お前におごったら他の奴にもせなあかんやろうが。家を破産させたいんか?」 「それは困るね。」 「せやったら自分で買って飲む。」 「けち。」 「けちやない。」 英と千明はいつもの掛け合い漫才をのようなことをしながら時間を過ごしていた。 城司はいつもの時間の電車に乗って大学へつくと学生掲示板を見に行った。休講や生徒の呼び出し、急な教室の変更などを知らせるもので、毎朝見ないと城司の学校での一日は始まらなかった。時計を見ながら教室へ行くとすでに洸一が席をとって待っていた。城司は洸一に近づいて右隣に座った。 「おはよう、相変わらず早いな。」 「まぁ、俺の下宿先が一番近いからな。それにしても他の連中は遅いな。」 ポケットから携帯、鞄からはノートと教科書を取り出しながら、掲示板で見ていたことを思い出し、携帯のメモ帳を呼び出した。 「洸一、そういえば次の時間、休講みたいだったよ。」 「マジで?俺、三時間・・・いや、これ以外休みだ。」 システム手帳に書いてある時間割表を見ながら、前回の授業で言われていたことをメモしていたカレンダーを見て時間を確認していた。 「いいなぁ・・・。」 「いいなぁって・・・あってもつらいぞ、休み。どうやってつぶすんだよ、暇な時間。」 「俺と一緒に授業出て見る?」 「俺理数系だから、文系は判らないんだよ。それに今日は・・・和貴、休みか。」 「そうなんだよ。だから一緒に出ない?」 ペンケースからすでに自分の名前を書いてある出席カードを出しながら、数色のうち一枚の和貴の名前が書いてある出席カードを洸一に手渡した。 「俺がいても大丈夫なのか?」 「むしろ和貴の分の出席カードに書いてほしいなぁって。寝ててもいいからさ。ノートは俺が取るし。」 「オーケー、寝てていいなら出てやるよ。」 「サンキュー、じゃぁ、昼飯もおごっからさ。」 「いいよ。暇つぶしにはちょうどいい。」 授業が始まる直前に、雅広がやってきて城司の右隣に座った。すぐにチャイムが鳴って少ししてから教授がやってきて、授業が始まると同時に城司の両隣は机に伏せて睡眠をむさぼっていた。城司は苦笑いを浮かべながらもノートを取っていた。 「お城、今日は店の留守番しててくれへん?」 「ん〜、どうしたのさ、ちーさん。」 「英ちゃんに呼ばれてるんよ。」 「英ちゃんに?つうことは野球?」 「そうなんよ。草野球なんやけど、なんや、人数がたらへんって。宮田がケガしたらしいんよ。それの代理?」 なぜか疑問系でいう千明に城司は笑いかけながら、肩を軽く叩いた。 「しかたないなぁ・・・。じゃぁ、行ってきて。頑張って勝ってこいよ。」 「おうよ。任しとき。」 千明は野球道具を持って外に出て行った。城司はエプロンをして店の準備をし始めた。外では千明と英が常連と一緒に話をしていた。すぐに車に乗って千明たちは店をあとにした。城司は外にオープンのカードを下げて、店の中で暇を持て余すように漫画雑誌を読んでいた。 「いらっしゃいませ。好きな所に座って下さい。」 ドアが開いてベルが鳴り城司は水とお絞りの用意をするために下を見ていて客が何人入って来たのかわからなかった。数を確かめるために顔を上げると見覚えのある顔があった。常連と常連ではない客。城司は常連の方は笑顔で常連じゃない顔には出さないが、厭な気分になった。 「お待たせしました。ご注文は?」 「俺らはコーヒーね。・・・あれ、ちーちゃんは?」 今更のように気がついたのか、カウンター内にいない千明の姿を探していた。 「ちーさんは草野球に駆り出されましたよ。」 「あぁ、英さんの。」 「チームミラージュ。まったく宮田さんがケガをしたらしいから。」 「大変だなぁ、ちーちゃんも。んで、城ちゃんが留守番か。」 「まぁね。野球、俺できないから助っ人にすらならないしね。」 バットを振るようにお盆を両手で持って振る。もう一つの席で手を挙げているのを、城司は近寄らずに返事だけした。 「すみません、注文いいですか?」 「あっ、はい。コーヒー、三つと。」 城司はもう一つのグループの方へ向かった。 「お待たせしました。ご注文は?」 「アイスコーヒーとサンドイッチ。」 「アイスカフェラテとチョコケーキ。」 「アイスロイヤルミルクティーとサンドイッチ。」 「アイスコーヒーとアイスカフェラテとアイスロイヤルミルクティーと、サンドイッチが二つとチョコケーキですね。」 城司はカウンタの方へもどり伝票に注文を書いてから、注文の品を作って行く。手際よく作って行くと店にまた客が入ってきた。砂原も常連の一人でサーフボードを持っていつもの場所に座った。 「いらっしゃいませ、ご注文は?」 「カフェラテ。」 「はい。」 伝票にさらに書き込んでから準備を続けた。常連の栗栖が城司に近寄ってきた。 「お城、手伝おうか?運びぐらいするよ。」 「サンキュー。んじゃぁ、このアイスとカフェラテとロイヤルをあっちに持ってて?」 「おうよ。」 城司は飲み物だけを持って行く様に頼んで、さらにサンドイッチを用意して行くとコーヒーが出来て今度は自分達のところに持って行った。 「サンドイッチとチョコケーキお待たせしました。」 城司は二つのサンドイッチとケーキを置いて立ち去ろうとしたが一人に腕を捕まれた。振り向いてからにこりと笑いかけた。 「いかがいたしましたか?何か間違えましたでしょうか?」 「いいや。あんた、城司?」 「えぇ、そうですが・・・あなたは?」 「覚えてないか、俺だよ。一宮桐吾。」 「覚え、ないですね。失礼します、まだ注文のモノを渡しにいかなければいけないので。」 城司は丁寧に断りを入れて手を離してもらってカフェラテを持って砂原のところへ向かった。全部の客に品を持っていくと城司はカウンタ内で自分用に紅茶を用意していた。そこへ栗栖が自分のコーヒーを持って近づいてきた。 「なぁ、お城。もしかしてあいつらって・・・。」 「なんでもあらへんよ、栗栖さん。」 「腕捕まれてただろ、困ったちゃんなら俺らにいいな、守ってやるから。」 「ありがとう、栗栖さん。大丈夫やから。」 「のわりにはえせが出てるよ。俺らあいつらのこと見てるから、気にすんなよ。」 栗栖は城司の手を取って軽く叩いた。城司は両手で包み込んで、少しうつむいたまま。 「・・・ホンマ、ありがとう。栗栖さんの分、おごるさかいに。」 「俺らの分はちーちゃんにもらってるよ。お城が気にする事ないよ。」 「じゃぁ、もう一杯、いかがですか?」 「ありがとう。いただくよ。」 城司は小さな声で栗栖と話しながら手元で新しいコーヒーを煎れていた。自分の分の茶が出来てコップに入れて飲んでいた。一宮が手を上げているのが見えて城司はカウンタから出て近づいた。 「はい、なんでしょう。ご注文ですか?」 「コーヒー三つくれ。」 「はい、判りました。」 城司は一礼してカウンタにもどった。先に栗栖の分をカップに入れて手渡し、三人分のコーヒーの準備を始めた。そのあいだ、栗栖は席を立たないでカウンタのスツールに陣取っていた。 「俺が持って行こうか?」 「いいよ、大丈夫だから。」 城司はコーヒーを入れて三人分のカップをトレイに乗せて一宮のところへ運んだ。カップを置いてから一礼するとカウンタに戻ってきた。紅茶を飲みながら栗栖と会話を楽しんだ。 「ご馳走さん。」 「ありがとうございました。」 砂原が代金をカウンタに置いてボードを持って外へ出て行った。彼はこれからまたサーフィンをやりに海へ行ったのだ。城司はミックの事を思い出して栗栖に声をかけた。 「栗栖さん、ミックの散歩お願いしてもいいですか?」 「散歩?お城がしてくれば?俺が、ここで店番してっからさ。」 「いいよ。俺、留守を頼まれてるし、ちーさんに。」 「俺が信用できねえ?」 ミックは散歩の時間だとカウンターの傍にやってきて、来栖の足に擦りついた。来栖は立ち上がって城司の顔を下から覗き込んだ。城司は首を横に振り否定する。 「違うよ、栗栖さん。でもやっぱ待ってないとさ、ちーさんを。」 「そっか。野球で勝って帰って来るといいんだけど?」 「ミックの事をお願いしますね。」 「おうっ。行くぞ、ミック。」 栗栖はミックを連れて店を出て行った。城司は砂原の座っていた場所のカップを取りに行き、テーブルを拭いてカウンタの中に戻った。栗栖の飲んでいたコーヒーカップも一緒に流しで洗いながら一宮の方をちらりと見た。 一宮がカウンタの方へやってきてスツールに座った。 「俺の知り合いによく似てる・・・顔をよく見せて貰ってもいいかな?」 「えぇ・・・どうぞ。」 にこりと微笑みながら城司は、眼鏡を上げつつ髪の毛を掻き上げる。一宮は城司のその姿を見ていた。城司は近くに座っている一宮が自分の事を連れ帰りに来た事に気がついていた。目をそらさずに相手を見た。 「えっと、城司くんだったよね。」 「えぇ、そうです。あなたの知り合いに俺がよく似てるんですか?」 「あぁ、とっても。うりふたつ。三つ子じゃないかって思えるぐらいにな。」 「三つ子?その知り合いと俺ともう一人いらっしゃるんですか?・・・あぁ、でも世の中にはよく似てるのが三人いるそうですよ?」 「俺の弟と知り合いと君とで三人かい?随分と近くに居るもんだな。」 ずいっと一宮は城司の顔に近づいて、もうすぐ鼻同士が付きそうなほどだ。それでも城司は顔を背けることはなく、必死に難しい数学の公式を思い浮かべ、平常心を保とうとしていた。 「そうですね。きっと引かれたんじゃないですか、運命とかそういうモノに。」 「なぁ、城司。覚えているか、あの時の事を。俺はお前を抱いたよな。とっても気持ちよかった。」 「なんのことでしょう。俺はあなたの弟であったことはないですよ。生まれも育ちもここでした。」 城司は平然とした顔つきで答えた。しかし内心は逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。城司にとって一宮は疫病神で少し前まではトラウマで夜な夜な夢に出てきては城司を苦しめていた。今でも顔を見ただけで足が震えたが、今は店を任され、逃げ出す事もできず、助けを求めようと手を伸ばす事もできなかった。城司は相手に判らないように深呼吸をして自分を落ち着かせていた。 「お帰りなさい、父さん。」 「ただいま、お城。店番ありがとうな。続きは俺も入るから。」 「その前にお風呂に入ってきて下さい。汗臭さと泥がついた状態で店に出てほしくないですね。あぁ、あと洗濯物は洗濯機にいれてくださいね。」 「判ってるって。」 店のドアが開いた瞬間に千明が入ってきて城司の前を抜けて行った。城司の話し方に本来ならいるべきだと思っていたが、自分の姿に苦笑いを浮かべて素早く居住のほうへと歩いて行った。 城司は千明を見送ってからカップを洗いながら千明が戻って来るのを待っていた。目の前で一宮が城司の事を見ていた。 「ねぇ、城司。身体がうずくんじゃないの、夜も眠れないほどさ。」 「そういう時もありますね。父と暮らしていれば、ひとりでするというのも難しい事ですからね。」 「後ろがうずくって事、ない?」 「ないですね、一度も。」 ドアが開いて栗栖がミックの散歩から戻ってきた。ミックはカウンタの方へやってきて城司の顔を軽く舐めると自分の居場所へと歩いて行った。栗栖は先程座っていたところに一宮がいるのを見て、それから一つ空いたスツールに腰かけた。 「ありがとうございました、栗栖さん。もう少ししたら父さんがコーヒーを入れてくれるので。」 「ちーちゃん、帰ってきたのか。結果はどうだったんだろうな?」 「さぁ・・・とりあえず、着替えとお風呂から出てきたら聞いて下さい。」 「でもまずはアイスコーヒー、煎れて貰ってもいいかな。」 「オーケーです。」 城司はおしぼりとお冷やを栗栖の前に置くとアイスコーヒーの用意をし始めた。 「ごちそうさん。」 「ありがとうございます。」 「栗栖、俺たち先に帰るからな。」 「おうよ。」 一緒に来ていた友人達が栗栖を置いて、店を出て行った。栗栖は気にもせず、片手をあげて仲間を見送るだけだった。それを見ていた城司は思わず口をついた。 「いいんですか、いかなくて。」 「大丈夫、あとで合流するから。城ちゃんも行く?」 「行くってどこにですか?」 「もちろん、居酒屋。」 「・・・俺、まだ未成年ですよ?」 判ってるんですかというニュアンスを覗かせたことばを言っていても、栗栖は何か企んでいるような笑顔を城司に向けた。イヤそうな顔だと内心城司は思いながらも笑顔で返すだけだった。 「大丈夫、城ちゃんは大人にみえるし。高卒、大学入ったんだろ?それに行ってるんだろ、合コンとか飲み会とか。」 「しかたないなぁ、ち・・・父さんは行くんでしょう?」 「ちーちゃん?来るよ、打ち上げだからね。」 「じゃぁ、店をしめたら行くよ。」 「オーケー。まぁ、時間はまだ先だけどね。」 アイスコーヒーを出しながら話を聞き、千明が出て来るのを待っていた。城司と栗栖が話している間、一宮は黙って二人のやり取りを聞いていた。 城司は二人を残して片付けの為にカウンタから出た。カップを下げて戻って来ると栗栖と一宮のまとっている雰囲気が重くなっていた。 「いらっしゃいませ。」 「一宮・・・お前、どうしてここに。」 洸一が入り口で立ち止まった。二度と会いたくない人物を目の前にしていたからだ。そのうしろで急に立ち止まられ、和貴と雅弘は洸一の背中に突撃してから、何があったのか中を覗き込んだ。 「おや、誰かと思ったら城司の友達の洸一くんと和貴くん、雅広くんじゃないですか。こちらこそどうしてここに?」 「俺達は遠出していた時に見つけたんですよ。それでお茶やコーヒーが美味しかったのでまた来ようと話をしていて来た所です。一宮くんは?」 「ここに俺の弟の城司がいると聞いたので出向いたまで。」 「そうでしたか。城司は見つかりましたか?」 「えぇ、ここに。」 一宮は城司を指差した。栗栖は黙ってそのやり取りを見ていた。洸一たちは顔を歪めて城司を見たが、バレないように城司は黙っていろと目で訴えた。 千明が居住の方からもどってきて店の中の雰囲気に顔を歪めた。 「お城、戻ってきたで。」 「父さん、早く仕事をしてくださいよ。」 「判ってるって。」 「そういえば、野球はどうだったんですか?」 「もち。」 千明は腕を上げた。そのうちに洸一たちは窓側の席に座った。栗栖はコーヒーを飲んで気分を落ち着かせていた。一宮は未だに城司に指を差していたが、話す対象がいない事に気がつき指を下ろした。 「城司くん、俺にもコーヒーをくれるかな。」 「はい、判りました。父さん、よろしくな。」 城司は千明にコーヒーを入れるように頼むと洸一たちの席の方へ注文を聞くためにカウンタから出て向かった。 「ご注文は?」 「フレンドコーヒーとウィンナーコーヒーとアールグレーね。」 「全部ホットで?」 「うん、よろしく。」 城司は注文を聞くとカウンタに戻ってきて千明に注文を告げると自分も中に入り書いてから紅茶の用意をする。城司はコーヒーより紅茶を入れる方を得意としていた。逆に千明は紅茶よりはコーヒーの方が遥かに巧く入れる事ができた。 「コーヒー、出来たぞ。」 「おうよ。」 城司はカップを三つトレイに乗せて洸一の方へ持っていった。置いて来るとカウンタに戻ってきて冷えてしまったお茶を飲み干した。洸一たちはカウンタの方をちらりと見ると内緒話をするように顔を近づけて話をしていた。 「また来るよ、城司くん。」 「ありがとうございました。」 「行くよ、護、良輔。」 「はいっ。」 良輔が鞄から財布を取り出し全員分の代金を支払った。城司は代金を受け取るとおつりを出してレシートを手渡した。立ち去って行く姿を店の中にいた全員が見送っていた。睨みつけるような視線、もう二度と来るなと言う無言の視線。胸をなで下ろすようにほっとした城司はその場に座り込みそうになった。 「大丈夫か、お城。」 「大丈夫、大丈夫。ちー・・・。」 千明は城司の口に手を当てた。城司が千明の方を見ると口元で指を立てて「しー」と小さな声でいうと栗栖が一宮の座っていた場所を探った。そこには盗聴器が仕掛けられていた。栗栖はそれを持って海の方へ向かって行った。 「大丈夫だから、お前の事は、俺達が守るから。」 「・・・ありがとう、ちーさん。」 千明が城司の頭を撫でながら慰めていた。城司はその暖かさに涙があふれてきた。止めどなく流れて来る涙に戸惑いながらもしっかりと城司は千明を見た。 |
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中書き:やっぱり、会話文だらけに・・・(ーー;)頑張って修正しつつ、付け足ししました。 |