「おい、デニム…。本当にアイツを仲間にすんのか?」
いつもはデニムの意見を好意的に捕らえてくれる有翼人・カノープスが珍しく不満の声をあげる。
「ああ、だってあの人…ただの魔術師じゃなさそうだし…。これからの戦いは今以上に戦力が必要だろう?
それにカノープスやウォーレンさんの知りあいなら、きっと頼りになるよ」
「あいつはただのカボチャ馬鹿!訳わかんねえカボチャの化け物ばっか作ってたんだぜ!!」
「失礼しちゃうわね〜!誤解招くような言い方しないでよッ」
可愛らしい声と共に現れたのは、先程仲間にしたばかりの麗人である。
勿論、カボチャを携えて。
「デネブさん!」
「ハァイ、リーダー。カノぷ〜の言うことなんか真に受けちゃダ・メ・よ」
蠱惑的な笑みを浮かべ、デニムの腕に空いている手をまわし、身体を寄せる。
普通の男なら、これだけで十分チャームの効果を発揮するだろう。
しかしデニムは頬を赤らめつつも、助けて、と目でカノープス達に訴える。
「おい、あんまりからかうなよ。離れろ、ほらッ!」
カノープスが助け船を出すと、ホワイトナイトのミルディンもやんわりと続ける。
「デネブさん、我らがリーダー殿が困っておいでです。そこら辺にしておいてください」
「ウフフ、わかってるわよ」
くすくすと笑いながら、デニムから離れる。デニムはふう、と思いっきり息をついた。
「…ったく…。デニム、何度も言うがやめるなら今のうちだぞ」
カノープスがそう言うと、デネブの柳眉が逆立つ。
「あ、カノぷ〜ってばひっどーい!
いくらアタシの才能に嫉妬したからって、リーダーにあること無いこと吹き込むなんて〜!」
「誰がするか!それにカノぷ〜って呼び方はヤメロ!」
「可愛くていいじゃない、ね、カノぷ〜☆」
「だから言うな〜〜!!」
2人のやり取りを見ていたデニムは笑顔でミルディンに声をかける。
「本当に仲のいい2人ですね」
ミルディンも楽しげに微笑みながら頷く。
「ゼテギネアを倒したときも、きっとこんな調子だったのでしょうね。
…だから、あの革命を成しえる事が出来た……」
まるで一人ごちるようにそう呟く。整った顔立ちがどこか遠くを見詰めていた。
「ミルディンさん…?」
不審に思ったデニムが声をかける。
「デニムくん、きみの選択は正しかった。…デネブさんを仲間にしたことは間違っていないと私は思います」
「えっ?」
唐突にそう切り出され、デニムは思わず声を上げる。ミルディンの言おうとしていることがよく飲み込めなかった。
「戦いに必要なものは戦力…。
確かにそうですが、戦力だけを絶対的なものと捕らえることには私は抵抗があります。
騎士の私が言うのもおかしな話ですが、力だけがすべてではない気がするのです…」
静かに語るミルディンを、デニムは黙って見つめていた。
「デネブさんを仲間にしたのも、戦力以上に、彼女が革命の立役者の一人であったことを
きみは評価したのではないですか?」
ミルディンのその言葉に、今まで黙っていたデニムが口を開いた。
「…ミルディンさんの言う通りです。デネブさんは革命やゼノビアの建国に関わっています。
勿論、魔術師としての才能も言うまでもありません。
しかしそれ以上に、革命や建国をなす為の困難を乗り越え、達成出来た強さに、僕は惹かれたんです」
そっと目を閉じる。
「……力ではねじ伏せることは出来ても、理解しあうことは出来ない。
今まではそんな時代でした。でもこれからは二度とそんなことが起こらないよう、僕らは戦うんです」
目を開けたデニムの表情は、年不相応に大人びていた。さっきまで笑っていた少年とは別人のように。
「…きみがリーダーでよかった。その志、必ずや成し遂げましょう。私もギルダスも助力は惜しまない。
ところで…」
そこで台詞を区切って、指を差す。
ミルディンが指差す方向には、相変わらず漫才を繰り広げているカノープスとデネブの2人…。
「…カボチャの化け物なんかじゃないんだからね!
パンプキンヘッドっていう立派な生命体なんだから。あら、トリさんには説明難しかったかしら?」
「だから、俺をトリって呼ぶな〜!!」
「…まだ続いてたんだ…」
呆れたように呟くデニムだったが、ふいに破顔する。
…やっぱり仲間にしてよかった、とデニムは思った。デネブの言動に振り回されることも多々ありそうだが、
それ以上に助けられることもあるだろうと2人のやり取りを見て、素直にそう思うデニムだった。
デネブが仲間になったことを書きたかったんですが、何も考えないで書いたらこんな風になっちゃいました。
ギャグにもシリアスにもいってないんで、ものすごい中途半端〜(爆)
最初はデネブとカノープスのやり取りから、どんなに厳しい状況でも笑顔でいられる事の重要性を
デニムが理解するって感じだったんですけど…。
…じゃあこの2人はお笑い伝道師?(ヲイ)
あとミルディン出張りすぎ(笑)だって好きなんだもん……。
ゲームで使わないぶん、思い切り使用(笑)クラスチェンジできりゃ〜ニンジャとしてレギュラーになってたんだけど…(笑)