あの子は、何処へ、行くのだろうか。
  
  
雪のように真っ白な肌と、透き通った碧い瞳。
 
気付くと、物言いたげな潤んだ目でこっちを見ている。
 
その度、俺は言いようのない気持ちに捕らわれる。
  
まるで、全てを見透かしているような目の色だから。
 
俺がヒトゴロシってことすら、知っているような目の色だから。
 
――どうして、そんな目で俺を見る?
 
何度そう聞こうと思ったかわからない
 
アクアマリンのような目。
 
名前も知らない、異国の少女。
 
ふと
 
自分と似ているかも、と馬鹿げた思いが頭をよぎった。
 
あの子と似ている?
 
…そんな筈ない。
 
世の中のことなんて何も知らないお嬢さんと

知らなくてもいいことばかり知っている俺。
 
強いて似ているところといえば、同じ闇色の服を着ていることくらい。

もっとも、同じ黒といっても、あっちが天鵞絨のようになめらかな闇だとするなら
 
俺は死臭漂う澱んだ闇。
 
似ているはずがない。

俺とあの子は逆方向のベクトル。

だからきっと重ならない。

重ねたくても、重なることはありえない。

…重ならないんだ、俺達は。





あの人は、何処に、行くのでしょうか。


視界の隅に黒い服。

目深に被った帽子から、時折覗く赤い瞳。

あの人の目はカーネリアンを連想させます。

ルビーの赫さとは、何処か違うその瞳は

果てしなく冥くて。

それでも、あの人の目はただ冥いだけではありません。

何処までも深い、深海の静寂にも似ているから

私は

どうしようもないくらい

魅かれています。

あの人に近づきたい、もっと知りたい。

だけど

そう思えば思うほど

何故かあの人は遠くに行ってしまうように感じて。

背中さえも、

もう、見えなくなってしまいました。

それでも

近付きたい、求めたいと希うのは

愚かなことですか?



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あとがき?
ノーマルもの。うわお。
しかもケベル(当然2Pカラー)ぎゃあ。
さらに不幸系プラトニックケベル。
あ痛―――――!(爆)
ノーマル結構好きなんですけどね…。
前々からケベルいいナー、とか思ってたんですが
結局暗い(死)
お互い想いあってるのに、駄目になっちゃう手前(…)というか。
こういうのって設定作った方がいいんすかね。わかりやすいだろうし。
まあそのうち…(ヲイ)
ラヴなネタもそのうち。
需要無いでしょうけど(笑)