空想旅行 番外編
[エピソード4 星の鍵]

[Master SKYFISH]
[星の鍵・1]
「きゃぁ。この飾ってあるのステキ〜(∩_∩)♪。こんな風に上手に書けたらいいよね〜・・・・」
『The Shrewsbury Quest』の写字室で、ようこっこは古い挿絵のある聖句集に見とれていた。
鮮やかな色を使って描かれた飾り文字・・・・・聖句の頭文字はひときわ大きく描かれ、金で彩色された『R』の文字の周りに花や鳥がまとわり付いている。
「う〜ん、難しそうだけど、これにしようかなぁ・・・きれいだし・・・」
ようこっこが見本の書物に手を伸ばした時、誰かが、服を引っ張った。
振り返ると、あどけない表情の少女がそこに立って、手を差し出している。
小さなその手に、見覚えのある布が握られていた。
「?・・・はい?」
「これ、落としたわ」
少女が差し出したのは、今朝、修道院の庭先で拾ったAMUのハンカチだった。
「ありがとう!これ、友達のなのよ。なくしたら大変」
微笑むようこっこに、少女も笑顔を返した。
「知ってるわ。AMUのでしょ」
「???」
「あのね、私、本当はみんなを迎えに行かなくちゃだめなんだけど、でも、ちょっと迷ってるの」
ようこっこは、見知らぬ少女の口から出たAMUの名前に驚いた。
「えぇと、あなた、誰?AMUさんのこと、知ってるの?」
少女はため息をついて、とても深刻なのよ、と腕を組む。それから、上目使いにちらっとようこっこを見て、こういった。
「私のこと、覚えてないの?私、テスよ。ようこっこに鍵を渡したでしょ?」
「えっ・・・でも、この鍵は板東さんから・・・?」
「バンドーはね、私を手伝ってくれるの。やさしいの。でも、選ぶのは私なのよ」
テスと名乗った少女は、それだけ言うと「もう話は終わり」とばかりにようこっこの側を離れた。
すばやく身を翻すと、引き止める間もなく、階段を駆け降りて行く。
「待って!テス!!」
ようこっこはあわてて後を追い、階段の降り口へとたどり着いた。
が、テスの姿はなく、階下で外へ向かう扉の閉じたのが、かろうじて見えただけだった。
そして、階段には、ただ昼間の光が踊っているだけ・・・。
さて、ようこっこさん。階段を降りて・・・・・どちらへテスを探しに行きますか?
1・カドフェルの薬草園へ行く
2・カドフェルの作業小屋へ行く