
『Picnic at Acton Scott-2』
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>アハ・イシカ…?
「げっ、あのスケベ馬のご主人?!
ゆうべはかたちを砕いただけで“昇華”させたわけじゃないから
一晩もすれば再生するだろうとは思ってたけど、まさか持ち主がいたなんて……。
こりゃますますうかつに顔出せなくなったわねえ……(ドキドキ)」
……どうやらアリスはこっそり後をつけてきたようだ。
竜酸は朝起きたときから、見慣れない女性がツアーに参加しているのには
気づいていたが、挨拶しようにもタイミングが取れないでいた。
そして、馬に乗ってピクニックに出かけてしばらくしてから、
ようやくタイミングをつかんだのか、ようこっこに近づいてきた。
「あぁ〜…っと、どうもどうも。 昨晩の『幽霊狩りツアー』から参加している
竜酸です〜 そちらは?
…ほうほう、ようこっこさんですね。 どうもどうも よろしくおねがいします〜」
とりあえず、竜酸はようこっこに挨拶をした。
その間にも一行は、丘を越えて行く弓なりの道に出る…
竜酸は一面緑の丘を見て感動していた。
「ん〜 良い眺めですねぇ〜 私の家の周りではこんな風景めったに伺えません〜」
竜酸は馬上からあちらこちらに視点を移しては喜んでいる間に、
のっぽの紳士が向こうから近づいてくる…
「やあ、良い天気だね!」
「そうですねぇ。おっと、馬上から失礼!…あぁ、みなさん、先に進んで下さい」
SKYFISHさんと紳士が話している横で、一向は先に進んでいく…
(この人も、ツアーに参加するのかなぁ〜? なんか、また面白そうなことが起きそ〜♪)
竜酸もなんとか馬を操作しながら、考えていた。
SKYFISHが、もう一度鞍に飛び上がると、キャメロンもひょいと自分の馬にまたがります。
身軽なじぃさまだな〜、とSKYFISHが感心するより早く、キャメロンは《ガイド》を追い越し様、SKYFISHの抱いていた青猫さんを、奪い取ってしまいました。
「きれいな仔じゃないか。しばらく、わしのとこに来ないかね?」
「キャメロン!大事なお客なんだから、ぞんざいに扱わないで〜」
「わかっとる、わかっとる」←いや、わかってないっっ(-_-;)
青猫さんは、海と高地の香りがするじぃさまに、どうやら興味津々…?
キャメロンは軽くSKYFISHの文句を受け流すと、先に進みます。
竜酸さんの横に来ると、じィさまはにこにこ顔を上げて、竜酸さんの瞳を覗き込みました。
キャメロンのダークブルーの目が、竜酸さんをじっと見つめます。
「…やぁ、はじめまして、坊や。わしはキャメロンだよ。あんたは?」
「はじめまして〜。竜酸です。そして、この馬は《りうさん》です〜」
「はっは、同じ名前を馬につけたか。では、こ奴とお前さんは、同じ運命を背負うだろうよ」
一瞬、笑ったキャメロンの瞳がきらり、と別の誰かに見えて、竜酸さんはどきりとします。が、目の前にいるスコットランド人は、罪のない笑顔を向けると、さっさと竜酸さんを追いこして行きました。
「はじめまして、お嬢さん。ご一緒させて頂くよ」
「はじめまして、キャメロンさん。ようこっこです」
「……あんたからは不思議な香りがするね。ハーブを育てておるのかな?それに、微かな魔法の匂いもするよ」
「え?」
「キャメロンっ!変なちょっかい出さないでってばっ」
SKYFISHが、驚いているようこっこを後目に、キャメロンの馬にひと鞭入れました。馬は主人を一瞬見てから、それでもとっとと足を速めます。
「今度やったら、容赦しませんよ。《ガイド》の内幕バラそうなんて、良い度胸じゃないですかぁあ」
「そうかりかりしなさんな、坊や。もうやらんよ。……ところで、あのこっそりついて来とる娘、馬に乗せてやったらどうだね?」
「(坊やとちゃうっつーの)…こっそり??……あ、あの娘ねf(^_^;)」
SKYFISHは複雑な顔です。キャメロンはそ知らぬ顔で、SKYFISHの横を並んで進みました。
馬の背に揺られ慣れてきた頃、竜酸さんが近づいてきた。
ひとしきり挨拶が済むと周りの景色を眺め始めた。
竜酸さんも同じように景色を楽しんでいるみたい。
馬に乗る機会も滅多にないけど、こんなに緑まぶしい旅路を行くこともないだろう
そう思うと全部を見ておかなければと目をこらす。と向こうから馬が近づいてくる。
SKYFISHさんの知り合いなのかな?
「やあ、良い天気だね!」
「そうですねぇ。おっと、馬上から失礼!…あぁ、みなさん、先に進んで下さい」
やっぱり知り合いなのね〜(^^)
その馬上の人は、袖のたっぷりした白いブラウス、いかにもスコットランド・タータンなキルトを着ていた。
肩止めの丸い銀バッジには、『5本の矢を交叉させた束』の紋章が彫り込まれている。
o(≧▽≦)oキャァ♪ 素敵だわ〜 もっとよく見たいわ〜 ご本人さんもダンディーで素敵だし〜♪
だけどジロジロ見たら失礼よね(^_^;;
あらっ。一緒にピクニックに行くみたい♪(#^ー゚)vラッキー
「はじめまして、お嬢さん。ご一緒させて頂くよ」
「はじめまして、キャメロンさん。ようこっこです」
「……あんたからは不思議な香りがするね。ハーブを育てておるのかな?それに、微かな魔法の匂いもするよ」
「え?」
「キャメロンっ!変なちょっかい出さないでってばっ」
SKYFISHさんが、キャメロンの馬にひと鞭入れました。そして馬は脚を早め、先に行ってしまいました。
不思議な香りって?? ハーブの移り香かしら?? 魔法って星のついたハーブの事!?
キャメロンさんって何者なのかしら〜。
乗り馬の手綱をひき、後ろを振り返った。
「誰かいたような気がしたけど気のせいみたいね。。。」そう言って馬を進めた。
>「……ところで、あのこっそりついて来とる娘、馬に乗せてやったらどうだね?」
はうっ 見つかってる……Σ( ̄▽ ̄;
アリスは冷や汗をかいて宙返りし、1羽のコマドリに変身した。
つい、と低く飛んで、まず竜酸に近づいた。馬の「りうさん」の頭にちょこんと乗り、竜酸に向かってヒィンカラカラと高いきれいな声で鳴いた。竜酸が怪訝な顔をするのを見ると、ちょい、と竜酸の肩に飛び移って耳元にささやいた。
「うふふ、竜酸さん、おはよう♪
私よ、ア・リ・ス♪ 今日はこんな姿で失礼するわね。いい天気だし、空を飛んでたほうが気持ちいいもの。じゃっ、またあとでね〜〜」
続いてようこっこにごあいさつ。高くさえずりながら2〜3回ようこっこの周りを旋回する。ようこっこは、なつっこい小鳥に微笑んで思わず手を差し伸べてきたので、その指先にとまる。
「はじめまして、ようこっこさんね?
私はアリス、PACHIの友だちよ。ゆうべはお城で《冒険》から帰ってきたところを見てたわ。あとでゆっくり冒険のお話、聞かせてね♪」
驚き顔のようこっこにかまわず、コマドリはSKYFISHの馬に向かって飛んでいく。
様子をうかがうように頭の上を旋回したあと、つ、と舞い下りてSKYFISHの肩にちょんと乗った。
「はあい、《ガイド》さん。いい天気だからついてきちゃった♪
あっ、そんな顔して怒らないでよ〜。邪魔するつもりなんかないんだから……。
ゆうべはおつとめお疲れさま。たいへんだったけど、いい夜だったわね」
SKYFISHの複雑な顔にはおかまいなしに、アリスはちらちらと、同郷らしいスコッツマンのほうに目をやる。
「ねえねえ、SKYFISHさん、あのひとって何者? あなたも知らないひと?
あのひとの馬って、ゆうべのアハ・イシカよねえ? 私のしたこと、バレてるかなあ……」
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コマドリ=駒鳥、robin(redbreast)/ツグミやヒタキの仲間の小鳥。全長約14〜15センチでスズメよりやや大きい。頭と上胸は美しい橙赤色。鳴き声は高く美しく、馬のいななきに似ている。
ヨーロッパコマドリは英国の国鳥。ちなみにクックロビンは雄のコマドリ。
雌はホントは色あせてる(笑)。夏の季語。
「はっは、同じ名前を馬につけたか。では、こ奴とお前さんは、同じ運命を背負うだろうよ」
「???」
竜酸はキャメロンの言葉にどきりとした。
(う、うんめい??)
「うぅ〜ん… また昨日の夜みたいなことが起きるのかなぁ〜?
ちょっと、恐いような気もするけど… その反面少し楽しみな気もしますぅ〜
まぁ、なるようになるか♪」
竜酸はちょっと声に出していた。
難しいことは考えない主義なので、キャメロンの言葉はちょっとしたジョークだと受け流していた。
そんなところへ、1羽のコマドリが「りうさん」の頭にちょこんと乗った。
「?? どうしてこんな所へ小鳥が?」
竜酸はそう思うと今度は竜酸の方に乗ってきてコマドリは耳元でささやいた。
「うふふ、竜酸さん、おはよう♪
私よ、ア・リ・ス♪ 今日はこんな姿で失礼するわね。いい天気だし、空を飛んでたほうが気持ちいいもの。じゃっ、またあとでね〜〜」
今度はようこっこさんの所へ飛んでいくアリス=コマドリを見送りながら
「あぁ、アリスさん 今回は小鳥の姿なのですねぇ〜 へぇ〜〜」
竜酸はおもわず、微笑んだ。
どこからか鳥のさえずりが聞こえてくる・・・。鳥がさえずるのは珍しくないが
とても近いところから聞こえる気がして、辺りを見回すと頭上で、高くさえずりながら旋回しているコマドリがいる。
まぁ、私の周りを旋回してるわ〜。かわいい〜と思わずにっこりしてしまう。
手に止まるかな? と思ってついっと手を伸ばしてみた。するとそれを待っていたかのように指先にとまった。
随分と人懐っこいコマドリなのねと思っていると
「はじめまして、ようこっこさんね?
私はアリス、PACHIの友だちよ。ゆうべはお城で《冒険》から帰ってきたところを見てたわ。
あとでゆっくり冒険のお話、聞かせてね♪」
歌うように話すとコマドリはSKYFISHさんの馬に向かって飛んでいってしまった。
鳥がしゃべったわ!!! PACHIの友達だって! PACHIったら、いつのまに鳥と仲良くなったのかしら?!
それに、昨日お城で私が帰って来たところを見たって。 あんな夜更けに鳥が??
はぁ〜、ラニルトどうしてるかしら? そうよね。私がカドじぃに会うくらいだもん。
鳥がしゃべってもおかしくないのかも知れない。そう思えてきた。
そうすると、まだ話したことがないけど青猫ちゃんもきっと話すに違いない。。。
アリスはPACHIに会いに来たのかしら? そうよね?
じゃぁ、まだ帰ってないのかしら。危ない目にあってないといいけど・・・と視線を宙に漂わせた。
そこには、気持ちいいくらいののんびりした青い空がただ広がっていた。
あっ………アリスだぁ〜f(-_-;)。
「ねえねえ、SKYFISHさん、あのひとって何者? あなたも知らないひと?あのひとの馬って、ゆうべのアハ・イシカよねえ? 私のしたこと、バレてるかなあ……」
おしゃべりコマドリめ〜。すぐ隣にいるんだから聞こえるってーの。
でも、一応小声で返答します。キャメロンは、後ろのようこっこさんと竜酸さんに気がある(?)みたいだし。
「キャメロン?初めて会ったよ。だいたい、アハ・イシカを飼う人(人じゃないか)なんて聞いたことない…って言うか、飼うもんじゃないし…。夕べの事なら、ほら、すでにアハ・イシカの方で君の気配に怯えてるから、早晩バレるんじゃないの?」
それにしても、キャメロンのような不思議な気配を持った相手には、初めてお目にかかります。
……ぜったい、あれは見かけの200倍くらい、トシとってるぞ。
【キャメロン】
おしゃべりコマドリの内しょ話を、キャメロンは聞こえない振りで、やり過ごします。暴れん坊のアハ・イシカは、どうやら、あのコマドリに昨夜手痛い仕打ちを受けたらしく、どうも怯えがちです。
「…どうせ悪さしたんじゃろう、それもお前の方から……返り討ちとは、情けない」
馬に言った言葉が聞こえたのか、コマドリがちらちらとキャメロンを見ています。
「その娘は、北の生まれだね。おんなじ空気の匂いがするよ。こっちに来ないかね?なあに、この情けない馬のことなら、気にせんでよろしい。『大地の娘』に手を出す方が間違っとる」
この台詞に、SKYFISHは少なからず驚いている様子。
「きれいな娘に手を出すなら、順序ってもんがあるだろうに」
「キャメロン……誑しこむのは、人外の相手だけにしといて下さいね。それなら、返り討ちだろーと、嫁に持って行こーと、腕次第ですから」
「はっはっは、心配せんでも、人の娘にゃ手出しせんよ。興味はあるがね」
「キャメロン〜〜っ」
「それに、お前や竜酸のような坊やに、手を出す趣味はないしなぁ」
抗議の叫びを上げかけたSKYFISHを無視して、キャメロンは馬の歩みを緩めると、ようこっこと竜酸の横へ行ってしまった。
「アクトン・スコットへは昼頃着くようだね。あの農場は、中世の荘園そのままだ。いつ見ても何やら懐かしい」
キャメロンは、優しい瞳で二人を交互に見ました。
「お二人は、あそこで何をやってみたいんだい?遠乗りかい、それとも、お菓子作りでもするかね?」
キャメロンとかいう不思議な老人とは、どうやらSKYFISHも初対面らしい。
見かけの200倍はトシ取ってる? 60 × 200 = 1200年? なあ〜んだ、私より全然若いわよ?でもアリスの場合、記憶を受け継ぎながら転生を繰り返しているのだから、若いとか年取ってるとかは
あまり意味のないことだ。大地に麦の穂が最初に実ったときから、アリスの歴史は始まった。実りは毎
年訪れる。大地の子供たちはみんな、何千年も生きているのと同時に毎年生まれ変わっているのだ。
コマドリ・アリスは興味シンシンでキャメロンのほうへ飛んでいった。
くるくると周りを飛んで無遠慮に観察する。
いやらしいアハ・イシカはどうやらアリスに怯えているようだ。
ふん、下等な妖魔のくせに上級精霊に手を出そうなんて1万年早いのよ。
でもこいつを手なずけている、このひとは何者かしら。
青猫さんまで膝の上でおとなしく丸まってるし。
とってもダンディーでシブイおじさまよね。(アリスはけっこうジジ好みであった)
それに、なつかしいハイランドの匂いがするわ―――。
キャメロンはSKYFISHをからかったあと、竜酸とようこっこのほうへ馬を寄せていった。
どうやらこれから行く農場のことにも詳しいみたい。
―――ふう、ちょっと疲れちゃった。コマドリは今イチ長距離飛行には向かないのよね。
ちょっと休ませてもらおうっと。
アリスはキャメロンの目の前についっと飛んでいくと、馬の頭の上にちょこんと舞い下りた。
ここならよくお話が聞こえるわ♪
★竜酸さん★「アクトン・スコットへは昼頃着くようだね。あの農場は、中世の荘園そのままだ。いつ見ても何やら
懐かしい」
キャメロンは、優しい瞳で二人を交互に見ました。
「お二人は、あそこで何をやってみたいんだい?遠乗りかい、それとも、お菓子作りでもするかね?」
キャメロンの言葉に竜酸は少し考えてから言いました。
「そうですねぇ〜 う〜ん… 実はと言うと全然考えてないのですよ。
ところで… 『遠乗り』って何ですかぁ?」
【キャメロン】
「そうですねぇ〜 う〜ん… 実はと言うと全然考えてないのですよ。ところで… 『遠乗り』って何ですかぁ?」
竜酸の素朴な疑問に、キャメロンは笑って答を返してやる。
「『遠乗り』と言うとだなぁ……ま、今やっとるみたいに、馬で遠くへ行くこったよ。アクトン・スコットの周りは、森や湖のあるウェールズらしい景色が続くところだから、遠乗りにはうってつけだろう?」
キャメロンは、膝の上に乗っけた青猫さんの背中をなでながら、言葉を続けます。
「なんなら、わしの友人が近くにおるからな……用意を整えて、狩りに行っても良いじゃろう」
SKYFISHが、その言葉にシブい顔をしたのを、知らん顔して竜酸に尚も尋ねます。
「どうだね、坊や?狩りでもしてみるかね?ウサギが捕れたら、喰わせてやるよ」
★竜酸さん★「『遠乗り』と言うとだなぁ……ま、今やっとるみたいに、馬で遠くへ行くこったよ。アクトン・スコ
ットの周りは、森や湖のあるウェールズらしい景色が続くところだから、遠乗りにはうってつけだろう?」
キャメロンの答えに竜酸はワクワクしている様子だ。
「へぇ〜 面白そうですねぇ〜〜 景色を楽しみながらのんびりと散歩するの、大好きなんですよ。
お菓子作りも面白そうですけどね〜」
竜酸はこれから起こることに胸を膨らませては、目を輝かせていた。
そして竜酸は隣のようこっこさんに話し掛けた。
「ようこっこさんは、どうします? 私は遠乗りした後に余裕があるならお菓子作りもやってみたいのですが…」
★ようこっこさん★「ようこっこさんは、どうします? 私は遠乗りした後に余裕があるならお菓子作りもやってみたいのですが…」
「そうね〜。。。」
お菓子作りかぁ〜。作るよりは食べたいな。おいしい紅茶においしいお菓子があれば最高よ〜
狩りは動物を殺すからちょっと避けたいし、でもそれを言ったらキャメロンさんに悪いわよね( ̄ー ̄;
いつのまにかキャメロンの馬の頭の上にアリスがとまっている
「そうね、私は遠乗りがしたいわ。ウェールズらしい素敵な景色をじっくり見たいの。
竜酸さん、狩りは行かなくてもいいの? もし行かないんだっら、キャメロンさんに
素敵な景色の場所を案内してもらいたいわ〜。ダメかしら?」
そう言って、2人をみた。SKYFISHさんが振り向いて何かこちらを気にしているみたいだわ。どうしたのかしら?
【キャメロン】
「ようこっこさんは、どうします? 私は遠乗りした後に余裕があるならお菓子作りもやってみたいのですが…」
「そうね〜、私は遠乗りがしたいわ。ウェールズらしい素敵な景色をじっくり見たいの。竜酸さん、狩りは行かなくてもいいの? もし行かないんだっら、キャメロンさんに素敵な景色の場所を案内してもらいたいわ〜。ダメかしら?」
キャメロンは、二人のやり取りをにこにこして見つめていたが、やがて言った。
「もちろん、喜んで案内させてもらうよ、おふたりさん。それに、狩りはけっこう危ないんでな……お前さん方向きでは、ないかもしれん」
キャメロンは、自分の馬の頭に、ちょこんと乗ったコマドリにも話し掛けました。
「その後で、お茶とケーキでもあれば、娘っこにゃ十分、てわけだ。もっとも、お前さんには、お茶よりもっと強い奴が似合いと見たが」
指先で、ちょい、とコマドリアリスの冠毛をつついてやる。
「ちょっとひとっ飛びして、あっちの坊やに伝えておくれ。遠乗りに行くんで、わしが案内をかって出た、とな」
★青猫さん★わけのわからん、しかも人外の匂いのするじーさまにかっさらわれて、猫はしばらく呆然としていた。
あんまり呆然としていたものだから、毛先がうっすらと青く戻り出してしまった。
『あっ…やべえ、やべえ』
毛色をもう一度灰色に戻して、じーさまを観察する。
『食ったら旨いかな?』
まったく、猫はろくでもないことしか考えない。
首を回して馬の頭を見ると、そこにはコマドリの姿のアリスがいる。
『あ〜〜〜〜っ!………あんな旨そうな姿になっちゃって…』
これは拷問である。
夕べ散々荒食いしたから、これ以上暴れるのはやめて大人しくしていようと反省したというのに、どうしてあんな姿で現れるのであろうか。
『食いたい…食いたい…けど、食ったらかあちゃんに怒られる…今度こそ、絶対ばれるし…』
猫の葛藤は続く。
★アリス@PACHIさん★アリスは突如自分に向けられた異常な欲望(爆)の波動を感じて、ちょっとビビッた。
青猫が自分の姿を見て興奮している。
(あっ、やばーー。やっぱり、猫の前に小鳥じゃ、刺激的すぎたわねーーー)
“ボインボインッで、きれえなねーちゃん”姿のほうが安全だったかしらん?
でも、この猫は、確かにちょっと食欲旺盛すぎる。
少々禁欲に耐えさせたほうがいいのかもしれない。
などといろいろ考えていると、キャメロンがいきなり自分に話を振ってきた。
「………てわけだ。もっとも、お前さんには、お茶よりもっと強い奴が似合いと見たが」
まあ、見る目のあるおじさま♪
指先で、ちょいと冠毛をつつかれて、アリスはうっとりする。
「ちょっとひとっ飛びして、あっちの坊やに伝えておくれ。遠乗りに行くんで、わしが案内をかって出た、とな」
……“坊や”って誰のことかしら? あっち、っていうと……あらやだ、SKYFISHさんのこと?
レディをつかまえて坊やだなんて、見る目のないおじさまね。
でも確かにSKYFISHの波長は中性的だ。当たらずとも遠からじというところだろう。
青猫をあんまり困らせてもキケンだし、アリスはキャメロンの悪口をさっそく伝言しにいった。
「ねえねえ、SKYFISHさん。キャメロンさんが、あなたのことを“坊や”ですって。
まあ、あなたに性別が重要とは思わないけど、子供扱いはないわよね。すてきなおじさまだけど、ちょっと失礼よね。反論したほうがよくなくて?
……え? 用事? あ、えーとね、ようこっこさんと竜酸さんを遠乗りに連れていくって。素敵なところを案内してくれるつもりのようよ。《ガイド》への挑戦かしら? 結構油断ならない相手かもねえ……」
アリスの勝手な推測とおしゃべりはSKYFISHを無視して続く……。
★竜酸さん★さて、キャメロンに案内され竜酸とようこっこは遠乗りへと出発することになりました。
しばらく馬を歩かせていると竜酸はふと考えました。
(キャメロンさん、どこを案内するつもりなんだろうなぁ〜
ん〜 楽しみな感じもするけど、なんか事件みたいなのが待っている感じも…
でもやっぱり、楽しみですなぁ〜)