シュルーズベリ・24

『Picnic at Acton Scott-3』

【SKYFISHさん】

「性別はともかく(?)、キャメロンから見れば私なんざ、てんで坊やでしょーよ。それにしても、何者かな?何かの気配は感じるんだけど、はっきりしないとゆーか…。ところで、アリス。悪口だけ言いにきたわけ?用事は何?」

「え? 用事? あ、えーとね、ようこっこさんと竜酸さんを遠乗りに連れていくって。素敵なところを案内してくれるつもりのようよ。《ガイド》への挑戦かしら? 結構油断ならない相手かもねえ……」

「遠乗り?アクトン・スコットから、まだ先へ行くのかな?……まあ、ガイドをしてくれる分には、別にかまわないや。けど、同行するべきかな?放ったらかして『ブリガドーン』しちゃっても困るし……アリスはどうするの?」

コマドリアリスの伝言に、SKYFISHは少々困惑ぎみ。

しかも、正体のわからない相手を、何故ツアーに入れてしまったのだろう?こんなことなら、助っ人を呼んでおくべきだったかな〜、と、今さらながら考え込んでいるらしい。

「…おっと、『三魚亭(The Three Fishes)』だ。アリス、飲むんならその格好はなんとかしなよ。国鳥がエール飲むなんて、ちょっといただけないぞ〜f(^_^;)」

とりあえず、ひと休みして様子をみる気になったようだ。

【キャメロン】

「それじゃあ、アクトン・スコットの西を案内するかな。なあに、心配はいらんよ。ガイドの坊やは農場におるだろうから、遠乗りの後で農場へ戻るようにすれば良かろう」

キャメロンが、膝の上の青猫を撫でながら、考えをまとめるように言った。と、ふと、猫の葛藤に気付いたかのように、青猫にこっそり囁く。

「…そうとも、腹八分目と言うじゃろうが。おまけに、あれは『大地の娘』じゃぞ。うっかり喰って麦角の夢でも見せられた日にゃ、目も当てられん」

キャメロンはしかつめらしくウィンクして、青猫の反応を見ているようだ。

暫くすると、SKYFISHの声が小休止を告げる。一行は『三魚亭(The Three Fishes)』で馬を止めた。

「……ここで休憩らしいね。ようこっこ、竜酸、何か飲むかね?やれやれ、こう天気が良いと、のどが乾いていかん!」

キャメロンは、さっさと下馬すると、外のテーブル席についた。抱いたままだった青猫を、芝生の上に下ろしてやる。

「さて。わしとあの娘は、エールだな。グリーシュ、もらってきておくれ」

いつの間にあらわれたのか、背の高い青年がキャメロンの傍らで立っている。少し離れた場所で、SKYFISHとコマドリアリスが顔を見合わせた。アリスは、グリーシュと呼ばれた青年に見覚えがあるらしい。SKYFISHの方はと言うと、早業とは言え、昼日中アハ・イシカから人間の姿にさせたキャメロンの大胆さが気に入らないようだ。もっとも、キャメロンはどこ吹く風で、グリーシュと呼んだ青年に小銭を渡し、エールを買いに行かせてしまった。

「さあ、こっちへお座りよ。まだ先は長いんじゃから、休める時に休まんとな!」

竜酸さん

「……ここで休憩らしいね。ようこっこ、竜酸、何か飲むかね?やれやれ、こう天気が良いと、のどが乾いていかん!」

キャメロンは、さっさと下馬すると、外のテーブル席についた。

 竜酸もそれに習うように、鞍に足が引っかかったままになりながらもなんとか下馬した。

「さあ、こっちへお座りよ。まだ先は長いんじゃから、休める時に休まんとな!」

キャメロンの言葉に竜酸は彼と同じテーブルに座った。

「えぇ〜っと… どんなのがあるのかなぁ〜? ふぅ〜む… ふんふん…」

メニューにとりあえず目を通してみる…

いつもながらコーラやジュース系統にしようかと思ったが、

せっかくだから何か変わったものを頼みたい… そう思った竜酸が目に留めたものは、シードルだった。

「へぇ〜 お酒だけど、未成年OKですかぁ〜 面白いですねぇ〜

 車を運転するときはお酒のんだらダメみたいですけど、

 馬の場合だったらどうなるんだろぉ? やっぱりダメなのかなぁ〜?」

竜酸は素朴な疑問をふと口にもらしていた。

【キャメロン&SKYFISHさん】

「へぇ〜 お酒だけど、未成年OKですかぁ〜。面白いですねぇ〜、車を運転するときはお酒のんだらダメみたいですけど、馬の場合だったらどうなるんだろぉ? やっぱりダメなのかなぁ〜?」

「酔っぱらわなけりゃ、かまわんだろう?なに、こんなもの酒のうちに入らんよ」

キャメロンは、竜酸を見ながら面白そうに言った。が、それを聞いたSKYFISHが、すっ飛んで来る。

「キャメロン、馬でも酔っぱらい運転(?)は適用されるんですからねっ。竜酸さん、シードルは確かにジュースみたいなものだけど、アルコールに自信ないなら、やめておいた方が良いですよ」

「大丈夫じゃろう?何かあったら面倒見るよ」

「(てめぇが代わりに酔っぱらうとでもゆーのかっ)……未成年でも売ってくれますから、飲むかどうかの判断は、竜酸さんにお任せしますよ。でも、馬から落っこちることだけはしないよぉに〜f(^_^;)」

一応、それらしい注意はしたものの、SKYFISH自身も手にしているのはシードルのグラスだ。普段、まったく飲まない人間が手を出しているくらいだから、注意と言っても説得力皆無である。

(こーゆーオトナがいるから、困るんだよな〜。未成年の方は、真似しないように!)

(ガイド註・ここで売られているのは、アルコール度数2%未満のシードルです。スーパーなんかでは、5%〜15%のシードルも売られています。が、当然ながら、子供は×です)

アリス@PACHIさん

「私ねえ……うふふ、どうしようかな。せっかくここまでついてきたんだし、面白いことがありそうなら一緒に行ってみようかな〜〜」

SKYFISHの肩の上でコマドリ・アリスは気楽に歌を歌った。

天気もいいし、落ちこんでる友人に付き合って暗くなる必要なんかさらさらない。愚痴は一晩ずっと聞いてやった。これからはアリスのお楽しみの時間だ。

 

やがて、SKYFISHが前方に見えてきたパブ…兼よろず屋みたいな店を指差して言った。

「…おっと、『三魚亭(The Three Fishes)』だ。アリス、飲むんならその格好はなんとかしなよ。国鳥がエール飲むなんて、ちょっといただけないぞ〜f(^_^;)」

「あらあ、そうね。この体じゃあんまりたくさん飲めないしね……まあ、入るところは体の大きさとは関係ないんだけどね、どうせ本当の肉体じゃないし。じゃあ、どこで変身しようかな」

アリスがそう言って周りを見回すと、一足先に馬を下りて外のテーブル席に陣取ったキャメロンが、いつのまにか現れた美青年に小銭を渡して飲み物を注文している。

「うわ! ちょっとSKYFISHさん、あいつ、ゆうべのアハ・イシカの化身よ〜〜。キャメロンさんたら、こんな真昼の店先で変身させるなんて大胆ねー。

 でも、ご主人(?)の了解済みとはいえ、なんとなく居心地悪いわあ……。馬ならともかく、直接バラバラにしてやった相手の姿を見るなんて」

アリスがちょっと困った顔をしている一方で、SKYFISHもキャメロンの大胆さにムッとしているようだった。

「私はあそこまで大胆なことはしないわよ。変身ヒーローが変身するところを隠すのは鉄則よね。ちょっと待っててね〜♪」

アリスはそう言って店の裏手に飛んでいった。

と思う間もなく、ゆうべの栗色のストレートヘアに琥珀の瞳のギャル姿で戻ってきた。

戻りしな、芝生の上に下ろされてのびをしていた青猫をひょいと抱え上げて、思いっきり胸にぎゅーっと抱きしめる。

「うふふ〜〜どお♪ これなら食欲誘わないでしょ〜〜?」

ひとしきり猫のやわらかな感触を楽しんで、キャメロンたちのテーブルへ向かう。

「改めて、はじめまして。アリスです、よろしくね、キャメロンさん、ようこっこ。

 ……竜酸さん、りんごのシードルは美味しいわよ♪ 大丈夫、そんなのジュースみたいなものよ」

――――――――――――――――――――――――――――――

筆者注:アップル・シードルはホントに美味しいよん。ちょっと炭酸がきついですけども。

日本で出てるシードルは、それこそアルコール度1%程度じゃなかったでしょうか?

あ、でもそれでも「お酒は20歳になってから」ですけどね〜〜( ̄ー ̄;(BBSの手前…)

ようこっこさん

ここで休憩なのね

馬から下りてバーに手綱をくくりつけて馬が水を飲むのを見届けてから

キャメロンさんと竜酸さんと同じテーブルについた。

「竜酸さんはシードルにしたのね(^^) 私はエール下さい♪」

SKYFISHさんが慌てて飛んでくるけどあの手にしてるのはシードルよね(笑)

 

ふーん『三魚亭(The Three Fishes)』って言うのね

緑・赤・青と3匹の魚が描かれた看板はなんともかわいいわ

「竜酸さん、一杯飲んだら店内を覗いて見ましょうよ」?

「改めて、はじめまして。アリスです、よろしくね、キャメロンさん、ようこっこ。

 ……竜酸さん、りんごのシードルは美味しいわよ♪ 大丈夫、そんなのジュースみたいなものよ」

「(゚ロ゚;)エェッ! アリスさん。。。?? こちらこそよろしく♪」

うわぁ、変身出来るんだぁすご〜い。

PACHIに会いに来たのか聞いてみようかな〜

でもいきなり聞くのも失礼よね〜(;^_^A アセアセ・・・

まぁ後で聞くとしてとりあえず飲もう

「乾杯♪」と言うとエールを飲み始めた

竜酸さん

「キャメロン、馬でも酔っぱらい運転(?)は適用されるんですからねっ。竜酸さん、シードルは確かにジュースみたいなものだけど、アルコールに自信ないなら、やめておいた方が良いですよ」

SKYFISHの台詞を聞いて竜酸は少し考えた。

(たしか、市販のカクテルを興味本位で飲んで酔いつぶれたことあったなぁ〜

 さらに馬の上はゆれるからその分酔いが早く回りそうだし)

「ん〜 残念ですが、馬に乗ってないときに飲んでみます。

 今回はおあずけということで、私はごくふつーのジュースにしておきます〜」

竜酸も頼むものは決まったし、乾杯♪

竜酸はジュースを飲みながら店内が少し気になるようだ。

そんな竜酸にようこっこから

「竜酸さん、一杯飲んだら店内を覗いて見ましょうよ」

とのお誘いがあった。

「そうですね。 ちょうど私も店内を覗いてみたいな〜っと思っていたのですよ」

竜酸は快くOKした。

アリス@PACHIさん

ようこっこはコマドリのアリスがしゃべっても、そのアリスが人間の姿で現れても、かなり驚きはしたものの、別段それを奇妙なこととはとらえていないようだった。

(うふふ、そうでなくっちゃね。だから冒険者ってスキよ♪)

アリスは満足げににっこりと微笑むと、彼女の隣に腰掛けた。そして、グリーシュという名の青年に化けたアハ・イシカがやや怯え気味に差し出したエールのグラスを掲げて乾杯し、一息に飲み干した。

「…っふう〜〜〜〜っ、ああ美味し〜い♪ やっぱり真昼の太陽の下で飲むエールは格別ね!」

別にアリスにとっては夜だろうが昼だろうが酒の美味さにたいした関係はないのだが、やはりこうして天気の良い屋外で飲むのは気持ちのいいものである。

「あ〜あ、PACHIも一緒にくればよかったのに……」

思わずつぶやいた言葉に、ようこっこが少しもの問いたげな顔を見せる。

アリスはふっと笑って言った。

「PACHIのことが心配? 大丈夫よ、今頃は修道院の屋根の上で目を覚まして、頭を冷やしてるはずよ。ゆうべは私たち、ずっと一緒に飲んでたの。一晩中グチを聞かされたわ……自業自得でバッドエンドの冒険に首突っ込んじゃったくせに、往生際が悪いのよね……」

アリスの声はSKYFISHの視線を気にして次第に低くなっていく。ようこっこの耳元に顔を寄せて、アリスは秘密の言葉をささやいた。

「ようこっこさんも『異空間ツアー』に参加してきたんでしょ……ってゆーか、させられてきた、のかな? いかが? 楽しいことはあって――?」

【SKYFISHさん】

「……自業自得でバッドエンドの冒険に首突っ込んじゃったくせに、往生際が悪いのよね……」

アリスの言葉に、SKYFISHはちらり、と牽制の視線を送っておく。が、それ以上はやめておくのが得策だろう。なにしろ、ここにいるのはほとんどが《冒険者》なのだ。キャメロンだって似たようなものだ(ろう)から、気に病むこともあるまい。

(……それにしても、バッドエンドとはなぁ。それを選ぶのはガイドじゃないし、第一、私が《ガイド》になって以来、バッドエンドなんて数回しか経験していないぞ〜)

昨夜終わったいくつかの『冒険』は、《ガイド》SKYFISHにとってどれもバッドエンドではなかった。

ちなみに、この《ガイド》にとって「バッドエンド」と言うのは、『《冒険者》の消滅(死亡/逃亡/行方不明)』に終わった『冒険』を指す。

人は生きている限り、いつでも新しい冒険に出かけられるものだ。そして、その冒険から生きて帰れば、どんなに悲しくてもどんなに辛くてもハッピーエンドなのだ、と。

その時不意に、キャメロンがSKYFISHの腕を掴んで引き寄せ、耳もとに囁いた。

「…坊やみたいな人でなしの子供には、《おかあさん》の気持ちはわからんじゃろ?」

一瞬、SKYFISHはシードルのグラスを投げ付けてやろうか、と思案した。が、暴力で応じるのも大人気ないし、キャメロンの指摘が、かなり痛いところを突いているのも真実だったので、そ知らぬ顔でその台詞をやり過ごす。

その上で一応、キャメロンにしか聞こえない小声で言い返しておいた。

「……カドフェルといい、キャメロンといい……何で、こーゆー年代物の××××(自主規制)なじぃさまに当りがちなのかな?おとなしく引退してればいーのに」

「躾する手が足りんからじゃろ。わしも早く引退したいわ」

キャメロン相手では、《ガイド》の反撃も歩が悪い。

敵にまわすのに不足はないのだが、相手に敵とも思われていないようでは、話にならない。

SKYFISHは黙ってシードルのグラスを口に運んだ。

(…くそぉう、年寄りには勝てねぇ)

【キャメロン】

SKYFISHをやり込めておいて、キャメロンはアリスとようこっこを優しい目でみつめた。それから、無邪気にピクニックを楽しんでいる竜酸や青猫のことも。

キャメロンの雰囲気のせいだろうか……照りつける陽光の下にいるにもかかわらず、まるで涼しい木陰で休んでいるように、空気も風も緑に染まって感じられる。

「竜酸、ようこっこ、中を覗くんなら、わしの馬にビスケット買ってきておくれ。Jaffaと箱に書いてあるやつを頼むよ」

キャメロンはそう言って、腰のポーチから4〜5枚の銀貨を取り出して、二人の前に置いた。

「ついでに、あんたたちも何か買っておいで。まあ、田舎屋のこったから、たいしたものはないだろうけどな」

竜酸とようこっこは、その見なれない銀貨をじっと見つめる。と、古風な銀貨の輪郭はぼやけて、何度か見たことのある2£硬貨に形を変えた。

「おやつを買うには、それで十分じゃろ?」

キャメロンはいたずらっぽく、片目をつぶって言ってみせた。

ようこっこさん

アリスは満足げににっこりと微笑むと、私の隣に腰掛けた。

グリーシュが差し出したエールのグラスを掲げて乾杯し

「…っふう〜〜〜〜っ、ああ美味し〜い♪ やっぱり真昼の太陽の下で飲むエールは格別ね!」

一息に飲み干すのを見て、グラスの持ち方といい飲みっぷりといいPACHIと似ているなぁと思った。

「あ〜あ、PACHIも一緒にくればよかったのに……」

アリスはふっと笑って言った。

「PACHIのことが心配? 大丈夫よ、今頃は修道院の屋根の上で目を覚まして、頭を冷やしてるはずよ。ゆうべは私たち、ずっと一緒に飲んでたの。一晩中グチを聞かされたわ……自業自得でバッドエンドの冒険に首突っ込んじゃったくせに、往生際が悪いのよね……」

アリスの声はSKYFISHの視線を気にして次第に低くなっていく。ようこっこの耳元に顔を寄せて、アリスは秘密の言葉をささやいた。

「ようこっこさんも『異空間ツアー』に参加してきたんでしょ……ってゆーか、させられてきた、のかな? いかが? 楽しいことはあって――?」

 

「(゚ロ゚;)エェッ!!! PACHI帰ってきてるの? 修道院の屋根の上で飲んだ?!」

そう言うとようこっこは一笑いすると目に涙を浮かべながら

「帰ってきてるんだ〜、良かったぁ。部屋には戻ってないみたいだし、まだあっちから帰ってないのかと思ったわ。

『異空間ツアー』ね、参加したわよ。昨日のことなのにすごく昔の様な気がするわ。楽しかった。けれどちょっと残念だったわ

思い返してみるといろいろと大変だったわよ(笑)」

エールを飲み干すとアリスに「一緒に店内を覗こう」と言ったが

まだ飲むつもりなのか、今は行かないのか、首を横に振る。

「じゃぁ、店内を覗いてくるわね」と言って席を立った。私を待っててくれたのか

竜酸さんもほぼ同時に立ち上がった。

「竜酸、ようこっこ、中を覗くんなら、わしの馬にビスケット買ってきておくれ。Jaffaと箱に書いてあるやつを頼むよ」

キャメロンはそう言って、腰のポーチから4〜5枚の銀貨を取り出して、竜酸さんと私の前に置いた。

「ついでに、あんたたちも何か買っておいで。まあ、田舎屋のこったから、たいしたものはないだろうけどな」

竜酸とようこっこは、その見なれない銀貨をじっと見つめる。と、古風な銀貨の輪郭はぼやけて、何度か見たことのある2£硬貨に形を変えた。

「おやつを買うには、それで十分じゃろ?」

キャメロンはいたずらっぽく、片目をつぶって言ってみせた。

うーん、キャメロンさんって怪しいわよね〜

このコインにしたって受け取ったときは年代物のコインだったわ

もっとじっくり見たかったなぁと思いつつキャメロンさんに

「じゃ、ご馳走になります(^-^)」そう言って店に向かった。

入り口をくぐったところで、中は思いのほか暗く一瞬カドフェルの作業小屋に来たような感じを受けて目を凝らしてみたが何の事はない食料品と雑貨の棚が並ぶばかりだった

「はぁ〜。びっくりした。また来ちゃったかと思ったわ。

白い壁に黒い柱のまさにチューダー調よね〜。時の流を感じるわね〜」

郵便局の方へ行き、牧草地が広がる景色のカードを手にして「これはPACHIのお土産にしよう。」そう決めると他に数枚のカードを選んだ。

食料品売り場ではJaffaと自分用のキャンディとクリスプス2袋にジュースを買った。

アリス@PACHIさん

ようこっこはエールを飲み終えると竜酸と一緒に『三魚亭』の中を覗きにいった。

アリスには別に、田舎町のよろず屋に見るべきものはない。エールのおかわりが欲しかったが、買いにいくのも面倒だったので、指先でちょいとズルして“自分の2杯目”を注ぎ足し、今度はゆっくりと半分を飲んだ。

冒険者たちがいなくなってしまったので、アリスはSKYFISHの瞳をとらえて話しかけた。

「SKYFISHさん、PACHIがヘソを曲げてピクニックにこなかったこと、許してあげてね。

 あの子はちょっと夢と現実の見境がつかなくなるところがあるから、いいにしろ悪いにしろ、あんまり心を強く揺さぶられるような目にあうと、すぐには戻ってこられなくなっちゃうのよ……。普通の冒険ならこんなにのめり込むことなかったんでしょうけど、今回はずいぶんと……心をかけすぎちゃったみたいね。

 まあ、熱が冷めればすぐにケロリとして復活するはずだから、心配はいらないんだけどね」

アリスは真面目な顔でそれだけ言うと、にっこりと微笑んでキャメロンに視線を移した。

「キャメロンさん、今日の遠乗りは“ツーリスト”限定かしら? お邪魔じゃなかったら私もご一緒させていただいてよろしくて?」

【SKYFISHさん&キャメロン】

「SKYFISHさん、PACHIがヘソを曲げてピクニックにこなかったこと、許してあげてね。……まあ、熱が冷めればすぐにケロリとして復活するはずだから、心配はいらないんだけどね」

アリスの言葉に、SKYFISHは肩をすくめて笑顔を返す。

「許すも何も、怒ってないよ。…ま、こういうこともあるさ」

「アリス嬢ちゃん、この坊やの方がずっとヘソ曲がりなのは知っておるじゃろう?あんまり怒らせるとコワい目にあわされるぞ」

キャメロンが、グリーシュにおかわりのエールを持って来させながら言った。

1杯をアリスの前に置きながら、にっこりウィンクしてみせる。

「まあ、その時は、わしを呼べば良い。すぐに助けに行くからね」

キャメロンの言い方がいちいち気に触ると見えて、SKYFISHはご機嫌斜めだ。

何かに集中するように、一点を見つめていたかと思うと、視線をグリーシュに向ける。と、見る間に、青年は馬の姿に変化して、ぶるぶるっと鬣を振るう。

「やれやれ…この通りだよ。昼間っからそんな手を使うのは感心せんな」

キャメロンはため息をつくと、グリーシュに向かって、ぱちん、と指をならした。が、何にも起きない。

おや、と言う顔をしたキャメロンが、SKYFISHをちらりと見た。

SKYFISHはと言えば、まるで知らん顔でシードルを飲んでいる。

「…じゃ、次のエールは坊やに買って来てもらうとするかな?」

「おことわり。ご自分でどうぞ」

SKYFISHがあからさまに《力》を使うのを見たアリスは、思わず苦笑する。

それから、にっこりと微笑んで、キャメロンに視線を移した。

「キャメロンさん、今日の遠乗りは“ツーリスト”限定かしら? お邪魔じゃなかったら私もご一緒させていただいてよろしくて?」

「おぉ、美姫の参加はもちろん大歓迎だとも!シュロップシャーで一番の景色を見せてあげよう。…ところで、坊やも来るんじゃろ?何しろ、お前さんは《ガイド》なんじゃからな?」

キャメロンがにっこり笑ってSKYFISHに言った。当のSKYFISHは「考えときます」とだけ言って、わざとらしくため息をついた。

竜酸さん

「竜酸、ようこっこ、中を覗くんなら、わしの馬にビスケット買ってきておくれ。Jaffaと箱に書いてあるやつを頼むよ」

そういってキャメロンに渡されたのは珍しい硬貨だった。

(へぇ〜 面白い硬貨ですねぇ〜) そう思った瞬間、古風な銀貨の輪郭はぼやけて、何度か見たことのある2£硬貨に形を変えた。

竜酸は少し驚いた。

(硬貨が… 変わった…!)

おそらく、ようこっこも同じ事を考えていたに違いない。

そして、竜酸とようこっこは店内に入った。

店内に入ると、もろ「ファンタジーRPG」を思わせるような店内に竜酸は感動した。

「うわぁ〜 こーゆーのって好きなんですよ。 できることなら住んでみたいなぁ〜っと…

 あ、そうそう。 キャメロンさんに頼まれたJaffaはどこかなぁ〜」

竜酸は商品棚をじっくりと吟味してみる。

(あ、これ、おいしそうだなぁ〜

 え〜っと… j…a…f…f…a…)

「あ、これ、キャメロンさんに頼まれたやつだ。

 おいしそうだから私も買ってみようっと♪ あと、喉が渇くと行けないからなにか飲み物も…」

遠足前日にお菓子を買い込む小学生のような気分で竜酸は、

jaffa、ジュース、チョコバー、クリスプスを買い込んだ。

レジのところへ持っていくと、ちょうどようこっこも買い物を済ませたあとらしい。

青猫さん

アリスが人型に戻ったのを見て、猫は考えた。

『そっか…猫のままじゃ、駄目ってことか』

店の裏手で大男に姿を変えてきた猫は、これなら大丈夫とばかり、たてつづけにエールを3杯ほど飲み干すと、皆に続いて店内に入った。

ちょいとばかり痛かったが、毛をむしって「お金」も作ってある。丁寧に作ったから、本物そのものの硬貨だ。猫の手を離れても猫の毛に戻ったりしない、その意味では本物の硬貨である(貨幣の偽造であるが、そんなことは猫の知ったことではない。本物と同じに作ったのだから、それでいいはずというのが猫の論理である)。

大男の姿の猫は、大きな両手一杯にあれやこれや菓子やジュースなどを山ほど抱え、レジへ行った。

姿に似合わぬ可愛らしい高い声で「全部下さい」と言う。

うっかりして、声まで変化させるのを忘れたらしい…。

竜酸さん

レジにて清算中に竜酸はふと店内を見回した。

「!!!」

竜酸はおもわず我が目を疑った。

大男がお菓子やジュースを買いあさっているのを目撃してしまったからだ。

もちろん、竜酸はその男が青猫だということを知らない。

そして、竜酸の後に青猫がレジへと向かう。

「全部下さい」

(うわぁ〜 なんてかわいい声… それにしても、あの人、ツアーの参加者の中にいたのかなぁ〜??)

竜酸はおもわずようこっこに話し掛ける。

「あの〜 ようこっこさん? あのからだの大きい方、ツアーの参加者なんでしょうかねぇ〜?

今日出発してから今はじめて姿を見たのですが… どうなんでしょぉ…」

ようこっこさん

うわぁ、この人デカ〜イと思いつつ大男を見ると

なんとなく知り合いのあの人に似てる。えっと名前はなんだっけ?・・・・と思い出そうとしたとたん 竜酸さんが

「あの〜 ようこっこさん? あのからだの大きい方、ツアーの参加者なんでしょうかねぇ〜?

 今日出発してから今はじめて姿を見たのですが… どうなんでしょぉ…」

「うーん。ツアーでは見かけなかったから村の人なのかもしれないわね〜」と答えた。

外国の人って、みんな背が高いけどこの人馬鹿でかいわよ

・・・(^p^)プッ!!それにしてもお菓子が似合わないわ(笑) まぁ、以外で面白いけど。

声を掛けようとレジが済むのを待ち構えた( ̄ー ̄)ニヤリッ

青猫さん

両手一杯に菓子類を抱えて、幸せそうな表情の大男は、支払いをすませると入り口の方へと向かった。

興味津々で見守るようこっこと竜酸に、にこにこと笑いながら可愛らしい声で聞く。

「ねぇねぇ、風呂敷持ってる?」

ようこっこさん

「ねぇねぇ、風呂敷持ってる?」

竜酸さんと私に向かって、にこにこと笑いながら可愛らしい声で聞く。

 (゚ロ゚;)エェッ!! 今この人がしゃっべったのよね?

すっごいかわいい声。男にしておくのは勿体無いわね〜

なんか調子狂っちゃうよ┐(´ー`)┌ マイッタネ♪

 ピンクのストライプの巾着袋をバックから取り出し

「風呂敷は無いけど、これでよかったら使って」と大男がお菓子を入れやすいように袋の口をあけて持っていた。

大男がお菓子を詰めるのを見ながら「あの〜、お名前なんていうのかしら?」

【SKYFISHさん&キャメロン】

(……えぇと、今さっき剣呑な大男に化けたのは、青猫さんだよな……しししまった、あのままだったら、『彼』と一緒に馬に乗るのか〜?……f(^o^;))

SKYFISHはちょっと考え込んでしまった。

店内へ入って行った目的は、多分きっと、食料のちょーたつに違いないっ。

一方、キャメロンは、何だか面白がっているようだ。

「あのでかい坊や(自分より年下なら、誰でも坊やらしい)は、アリスとふたりで、わしの馬に乗りゃあ良いが。あれは、力のある馬だから、でかい男でも大丈夫だよ。わしはお前さんと一緒に乗ってやろう」

(そんじゃ、何か?アリスと青猫さんを一緒にアハ・イシカに乗っけてしまうとゆーのか……良いかも……)←でもキャメロンと乗るのは嫌だ〜〜っ。あ、誰か(この場合ようこっこさんだけど)に押し付けてしまえばいーか

竜酸さん

「ねぇねぇ、風呂敷持ってる?」

竜酸とようこっこに向かって話してくる。

(うわ〜 めっちゃ可愛い声〜 …それはいいとして馬、足りるのかなぁ?

 まぁ、誰かと一緒に乗ることになりそうだけど、誰が…?)

竜酸が考え事をしているとなりでようこっこは、ピンクのストライプの巾着袋を青猫に差し出す。

竜酸はおもわず、ようこっこに話し掛けた。

「あの〜 もしかして、そちらの方もツアーに参加となると…

…誰の馬に乗るのですかぁ?」

青猫さん

>「あの〜、お名前なんていうのかしら?」

ようこっこからそう訊ねられて、猫大男は首をかしげた。

「俺?…母ちゃんには、〈猫ちゃん〉とか、〈この馬鹿猫〉とか呼ばれてるけど。…好きに呼んでいいよ」

大男は袋に菓子を詰め終わると、その袋をひょいと受け取り、じゃあね、と2人の傍をすりぬけて外へ出、さっさと店の裏手に行って猫に戻った。

『重量そのままで図体だけ大きいと、動きにくいんだよな』

大男への変身は、重量はそのままでぷわっと風船のように膨らんだに過ぎない。中身を詰めるとなると、エネルギーを掻き集めるという余分な手間をかけなければいけないからだ。菓子を買えればそれでいいのだから、すぐに猫に戻るつもりだった。

猫は猫の形が好きだったし、身体の形を維持するのにエネルギーをばかすかと使う猫としては、姿は小さいにこしたことはない。

それはともかくとして、猫は袋から菓子を取り出すと、袋をぱたぱたと叩き、地面の上に置いて前足で伸ばし始めた。

…と。

袋はうにうにと地面の上でのたくって、たちまち大きな一枚の風呂敷に姿を変えた。緑色で唐草模様の入っている、伝統的な〈あれ〉である。

「やっぱりこれだよね、これ」

猫は満足そうに菓子類を(チョコバー1本だけ残して)風呂敷で包み直し、えいやっとかつぐと、後ろ足2本で器用に立ち上がった。

割としっかりした足取りで、店の表に回る。

アリスとSKYFISHとじーさまのところへ行き、幸せそうな顏(猫だって幸せそうな顔はするのだ)を向けた。

SKYFISHに、先ほど1本とりのけておいたチョコバーを差し出し、

「あげる」

と言う。どうやら、馬の上でもらったチョコバーの返礼らしい。

【SKYFISHさん】

「あげる」

……一瞬、何が起きたのか、SKYFISHには理解できなかった。

えぇと、風呂敷包み(それも古風な)をかついで、2本足で歩いている猫……あ、青猫さんだぁ。

「あ、どうもありがとうございます〜。気にしなくても良かったのに……(でも、もらっとく)」

ご機嫌なSKYFISHを横目に、キャメロンはアリスがグリーシュを嫌っているのに気がついた。

「悪い取り合わせじゃないと思うんだが……」

「まあ、いやよ。あのアハ・イシカに乗るなんて……。私はまたコマドリに戻るからご心配なく。青猫さんもいっそ馬になってくれればよかったのに〜」

「ははぁ、そりゃ残念。目の保養もこれまでか」

心底残念そうに言うと、アリスの髪をふわりと撫でた。ついでに顔を寄せて、ダークブルーの瞳でアリスの瞳をじぃっと覗き込む。

暗い明け方に最初の光が指した時のような、明るい予感を持つ瞳。

「私を袖にするとは、なんたる仕打ち。我が愛しのレディ・グリーンスリーブスよ!」

SKYFISHは、ちょっと呆れたようにキャメロンを見てから言った。

「竜酸さんとようこっこさんが戻られたら、出発しましょう。…青猫さん、その荷物、鞍にくくっても

良い?落っことさないようにするからさ」

青猫さん

>「…青猫さん、その荷物、鞍にくくっても良い?落っことさないようにするからさ」

と言って、SKYFISHが猫の荷物を取り上げた。

「あっ、あっ、待ってよ。2本…ううん、3本、出して。チョコバー」

チョコバー3本を出してもらい、しっかりとかかえこむ。馬の上でまたお腹が空いた時のために、ちょっとは出しておかなければ。

「もういいよ、鞍につけても」

ちょっと尊大な口調で、猫が言う。

それは人間をこき使う時の猫族共通の雰囲気、すなわち『よきにはからえ』と言いたげな、あれである。

こういう時の猫に逆らってはいけない。というか、逆らっても無駄である。

【SKYFISHさん】

「もういいよ、鞍につけても」

ちょっと尊大な口調で、猫が言う。

SKYFISHはあまり気にしていない。ま、可愛いけりゃ何でもOKでしょう。

「はぁい。んじゃ、ここに(鞍の右側)にくくっときますから……取る時は、先に言って下さいよ。急に動かれると、落っことすかもしれないから」

じゃあ、と騎乗しようとしたSKYFISHの腕から、キャメロンが青猫を取り上げてしまう。そのままさっさとグリーシュに一緒に乗ってしまった。

「……まあ、いいか。こっちはアリスが、おいしそう(?)な格好で乗ってることだし」

では再び出発〜。

……あんまりお菓子食べてると、お昼ご飯、食べられなくなっちゃうよ〜♪

竜酸さん

大男が店を出たので竜酸も「そろそろ出発しますか」と店を出る。

しかし、そこには大男の姿はなかった。

「あれ〜 あの体の大きい方は何処にいっちゃったんでしょうかねぇ〜

 ん〜っと… あ、猫が2本足で風呂敷きもって歩いている。

 もしかして、あの人は青猫さんなのかなぁ? 青猫さんって変身できたんだぁ〜」

 ふとそう思っていると、SKYFISHやキャメロンも出発の準備をしているらしい。

「あ、そろそろ出発ですね。 それでは、私も〜」

竜酸は「りうさん」になんとか乗り、さっき買っていたチョコバーを食べていた。

PACHIさん

なんだ。青猫さん、猫に戻っちゃったのね――。
青い猫は、この世のものではなかったが、小さい擬似肉体のほうがエネルギー効率のよいのは精霊のアリスと似たようなものなのかもしれない。もっともアリスは元の容量が大きいので人型を維持するぐらいはなんの負担でもない。形が小さければ、その分精霊としての霊力が節約できて、たくさんの力を予備に蓄えておけるというだけのことだ。

それはともかく。
アリスがアハ・イシカへの嫌悪もあらわに、またコマドリに戻ると言うと、キャメロンは心底残念そうな顔をしてアリスの髪をふわりと撫で、ダークブルーの瞳でアリスの瞳をじぃっと覗き込んだ。
暗い明け方に最初の光が指した時のような、明るい予感を持つ瞳。
「私を袖にするとは、なんたる仕打ち。我が愛しのレディ・グリーンスリーブスよ!」
おわ。
擬似肉体の歯も浮いてしまう。
ハイランドの湖の、奥底まで見通せそうに透明でありながら、深く深く果てしない深淵へと誘いこむ神秘の色をたたえた瞳。このダンディなじいさんは千年以上の昔から、こうしてあまたの女を迷わせ溺れさせてきたに違いない。
それならば。
簡単に落ちてしまっては失礼ではないか。
琥珀の瞳を黄金にきらめかせ、アリスはうっとりと微笑んで言った。
「恋は焦ってはいけませんわ、森の狩人。大地の女神の酒を味わうにはそれなりの段取りがいりますの。まずは私をもっと楽しませて、満足させてくださいな」
そして、ふんわりと地面から浮きあがったかと思うと、パッとコマドリに身を変えて羽ばたき、SKYFISHの頭にちょんと舞い下りた。