
『Picnic at Acton Scott-5』
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【キャメロン】
キャメロンはしばらく黙ってグリーシュに揺られていた。膝に乗せた青猫を、思い出したように撫でてやるが、心ここにあらず、と言った体だ。ともすれば、空気に溶け込んでしまいそうな雰囲気が、この初老のスコッツマンにはあった。
が、農場近くになるとグリーシュを進ませて、ようこっこと竜酸に並んで話し掛ける。
「どうやら到着だよ!さて、まず何からやりたいのかな?食事が一番として……そのあとすぐに遠乗りに行くかい?」
★竜酸さん★
「あと1時間程ですよ。今くらいのスピードなら、ちょうどお昼に、アクトン・スコットへ到着予定です。向こうについたらお昼ごはんですから、おやつはほどほどに〜。あっ、でも、水分は取って下さいね!今日は暑いから参っちゃいますよ〜」
「あと少しなんですねぇ〜 それじゃあ、おやつやジュースは遠乗りの時にしちゃいましょう。」
そうして、少しの時が過ぎた。
前の方をみると、農場が近づいてきて、
荷馬車もいっしょのようだ。
「よお、SKYFISH!こんにちは、みなさん。アクトン・スコットへようこそ!ちょうど昼飯時だ、大したものもないけど、一緒にどうだい?」
「そりゃ、ありがたい。喜んでご一緒させて頂きます!」
「今日は、どこから来たんだ?」
「今朝、シュルーズベリを出て来ました」
「馬でかい?今どき御苦労なこった!!」
SKYFISHさんとスチュワートさんの会話のやり取りから察するに
農場へついたらしい。
「ふうぅぅ〜〜 やぁ〜っとついた。 もうおなかすいちゃって、腹の虫がさっきから鳴いていますよぉ」
「さぁ〜…って、今日のお昼は何かなぁ〜」
竜酸は馬から下りる先に考え事をしていて、しばしの間ボーーっとしていた。
「どうやら到着だよ!さて、まず何からやりたいのかな?食事が一番として……そのあとすぐに遠乗りに行くかい?」
「うわぁ!」
ボーッとしているところに急に声をかけられた竜酸はびっくりした。
「…あ、失礼しました。 そうですね、食事の後の予定ですか〜 うん、遠乗りに行きましょうかね。 その為に食料(お菓子やジュース等)を買ってきたのですから」
(ふふふ なんか、楽しいことが待っている予感〜♪)
竜酸はすぐ後の昼飯や遠乗りのことで胸がいっぱいになっていた。
★ようこっこさん★
「どうやら到着だよ!さて、まず何からやりたいのかな?食事が一番として……そのあとすぐに遠乗りに行くかい?」
どっちがいいのかな?と思って竜酸さんを見ると何やらほうけている様子。
(うーん、どうしようかな〜。とりあえず馬を母屋の前につないで〜)
近寄ってきた賢そうな黒い牧羊犬の頭を撫でていると
「…あ、失礼しました。 そうですね、食事の後の予定ですか〜 うん、遠乗りに行きましょうかね。 その為に食料(お菓子やジュース等)を買ってきたのですから」
「そうね〜、食べたら遠乗りに行きましょうよ。いいでしょ? SKYFISHさん。
その後、私は母屋の後ろにあるらしい機織りと染色工房を見たいな。機織りってやりたかったのよね〜(笑)」
★青猫さん★ どこぞの農場に着いた。やれやれ。やっとオヤジから解放される。同じ抱っこならば、女の人の方がいい。ガンコナーのじーさまなんぞに抱かれていて、何が楽しいものか。
地上に降り立って、思いっきりのび〜とする。
持っていたチョコバーはさっさと食べてしまった(包み紙は丸薬状にして、これも飲んでしまった…美味しくなかった)ので、また小腹が空いてきている。
思いっきり、
「うるるにゃ〜〜〜〜ん」
と可愛らしい声で鳴いて(他所の人がいるし、人語なんて口にしたらえらいことだ)、SKYFISHの足下にスリスリし、昼食を催促する。
【SKYFISHさん】
「確かにあのおじいさんは妻6人じゃすんでなさそうよね〜、どう考えても。……“あなたの”アースキンみたいに闇の気バリバリってわけでもないし。恋をするかどうか決めるのは、もうちょっと正体見極めてからだわね。あなたも今日はちゃんと自分のお客さんは自分で守ってよ?」
アリスはSKYFISHの髪をくちばしでつんと引っ張った。
「(“あなたの”ってのは、なんなんだ〜っ)…守るったって…何からさ?確かに、彼のは闇の気配じゃないんだけどね〜。ま、もうちょっと出方を見ようかな(年寄り苦手だし)」
SKYFISHは何となく弱気である。海千山千のじぃさまを相手にするくらいなら、闇の魔性を相手にする方が100倍マシ、と思っているようだ。
「でも実際のところ、キャメロンて何者だと思う?あの気配は覚えがあるんだけど……北の森みたいな…オークかな??」
SKYFISHは頭の上の「大地の娘」に問いかけた。
★PACHIさん★
「でも実際のところ、キャメロンて何者だと思う?あの気配は覚えがあるんだけど……北の森みたいな…オークかな??」
アリスはSKYFISHの言葉に、小首をかしげて考えた。
「そうね〜樫か楡か……、とにかく“大樹”っていう雰囲気は近いかも。
森のヌシなら私たちの敵じゃないわ。森は大地とともに多くのいのちを産み出すものだもの。私の母女神や姉妹たちも、昔から森の精たちとはたくさん恋をしてきたわ。
ただ、森は豊かでやさしく恵み多きものだけど、同時に誘い迷わせ惑わすものでもあるわ。うっかり奥深いところに入りこむと、そのまま脱け出られなくなっちゃったりもする……。油断できない感じ、と思うのはそのせいかも。恐ろしい、というのとはちょっと違うけど。
邪悪じゃないもののほうが始末に負えないこともあるし、お互い注意が肝要かもね」
そうこうしているうちにアクトン・スコットの農場に到着した。一行はここで昼食を取るらしい。肉体的な空腹とは無縁なアリスだが、食の快楽を体感するのは愉しい。人目を避けてまた人型に変身し、さりげなくその場に紛れこむ―――。