シュルーズベリ・24

『Picnic at Acton Scott-7』

【SKYFISHさん&キャメロン】

お客さまは食事中……と来れば、だいたいガイドは暇になる。

馬の世話を手伝いながら、表で適当にサンドイッチをかじることにする。馬の世話をしてくれているスティーブンも、一緒に外でランチタイムだ。

「あとで遠乗りに行くから、馬を出しておきなよ」

「僕も行っていいの?!」

「連れてけ、って、サムが言ったんだよ」

「やったぁ!たまには良いこと言うね、彼女も」

ジョアンを連れて行くことは……内緒にしておこうっと。いざと言う時、「お兄ちゃん」は頼りになるが、「お兄ちゃん」の方では頼られるのにうんざりしているからだ。

ふと見ると、キャメロンが井戸の近くに立っていた。そう言えば、食堂には行かなかったようだ。

「キャメロン、食事は?」

「済んだとも。ご心配なく、SKYFISH」

「……あっ、馬とか羊を喰ったんじゃないだろうなっ?」

一瞬の不安は、キャメロンに呵々大笑されてしまう。

「何を言っとる。狼じゃあるまいし」

「(じゃあ何喰ったんだよ)……午後からガイドしてくれるんでしょ?」

「湖にそって行くと、桟橋に出るだろう。…中洲の島は、今が花の盛りだ」

キャメロンは、懐かしそうな表情をして言った。SKYFISHの方は、おや?という顔になる。

「キャメロン、この辺の人(じゃないか)じゃなかったの?」

「この辺にも、あの辺にも住んどるよ」

キャメロンは『あの辺』と言うところに、妙な笑いを含ませた。SKYFISHがむっとする。あの言い方だと、どうやら「いろいろと」知っているらしい。が、SKYFISHの様子にはかまわず、キャメロンは歌うように言葉を続けた。

「中洲の島は、なんと呼ばれているか知っているかね、SKYFISH?『古金貨の島(Isle of olde gold)』と呼ばれておるんだよ……昔は竜の娘が金貨を護っていたんだが……」

「その娘って、キャメロンの恋人?」

SKYFISHは遠慮がない。ここらで、彼の弱味のひとつでも掴んでおきたいところだ。キャメロンは、笑ってそれに応える。

「さぁな。…食事が済んだなら、皆を呼んどいで、坊や。ひとっぱしりするには、良い天気だ!」

竜酸さん

「ふぅ〜 遠乗りしながらお菓子を食べるので、ご飯はこれぐらいにしておきますか♪」

そういって、すっかり満足顔の竜酸は一足先に席を立った。

ご飯は結局、6〜7人前ぐらい食べたらしい。

こんな大量の食事が(男にしては)小柄な体のどこに消えて行くのやら…

 

そんな事をあまり気にしてない竜酸はまだ食事中の方々にご挨拶をする…

「それでは、ようこっこさんに青猫さん、お先にしつれいしま〜す」

竜酸はそういって、食堂を出た。

外に出たところには、SKYFISHさんがランチタイムのようだ。

「どうもぉ〜 SKYFISHさん。 とりあえず、お食事を済ませてきました。」

とりあえず、挨拶をしたら自分の馬のところへ行き、馬にも挨拶をする。

「え〜っと… りうさん、お食事中なのかな? まぁいいや。 午後もよろしくおねがいしますねぇ〜」

【SKYFISHさん&キャメロン】

>「どうもぉ〜、SKYFISHさん。とりあえず、お食事を済ませてきました」

竜酸があらわれた。遠乗りの準備OKということらしい。

「スティーブン、この人は竜酸さんだよ。この馬(りうさん)に乗って来られたんだ。竜酸さん、これはスティーブン。午後から一緒に遠乗りします」

竜酸とスティーブンを引き合わせる。

スティーブンは、にっこり微笑んで、竜酸に握手の手を差し出した。

「はじめまして、竜酸。……ねえ、馬と一緒の名前なの?」

スティーブンの言葉に、SKYFISHの方が苦笑する。

「馬と、じゃなくて、馬が、一緒の名前なんだよ(あんまり変わらないか)」

何やら手荷物のある竜酸に、続けてこう言っておく。

「荷物は、鞍の後側にあるバッグに入れておくと良いですよ。左右両側にあるから、たいていのものは入ります。皆さんが来られたら、出発しましょう」

キャメロンが、竜酸に手を振って話し掛けた。

「準備は良いかね、竜酸?りうさんの鞍帯はしっかり締めておくんだよ、水の上を渡るから、落っこちんようにな」

竜酸さん

「スティーブン、この人は竜酸さんだよ。この馬(りうさん)に乗って来られたんだ。竜酸さん、これはスティーブン。午後から一緒に遠乗りします」

竜酸とスティーブンを引き合わせる。

スティーブンは、にっこり微笑んで、竜酸に握手の手を差し出した。

「はじめまして、竜酸。……ねえ、馬と一緒の名前なの?」

スティーブンの言葉に、SKYFISHの方が苦笑する。

「馬と、じゃなくて、馬が、一緒の名前なんだよ(あんまり変わらないか)」

SKYFISHに紹介されて、竜酸もとりあえず、ご挨拶をする。

「どうも、 スティーブンさんですね。え〜っと… ただいまご紹介にあずかりました竜酸です。

 あ、そうですね。 ん〜っと… 馬の名前と一緒なワケですか…

 私が覚えやすいようにですよ。どうも、顔と名前を覚えるのが苦手で…

 私が『りゅうさん』 馬の方が『りうさん』 発音の微妙な違いがなんか、気に入ってしまっちゃって…」

スティーブンさんにとりあえず、『りうさん』の由来を説明していた。

 

そんな所へSKYFISHさんから続けて言われた。

「荷物は、鞍の後側にあるバッグに入れておくと良いですよ。左右両側にあるから、たいていのものは入ります。皆さんが来られたら、出発しましょう」

「手荷物… 手荷物… あ、このお菓子と鞄のことですね。

 そうですねぇ〜。 お菓子は馬上で食べるから… 分かりやすいように右のほうに…鞄は左… っと」

竜酸は鞍の後ろ側にあるバッグに手荷物を入れた。

手荷物の整理整頓が終わったところへキャメロンさんが手を振ってきた。

「準備は良いかね、竜酸?りうさんの鞍帯はしっかり締めておくんだよ、水の上を渡るから、落っこちんようにな」

「は〜い  水の上…となると少し心配ですけど、まぁ、おっこちないように気を付けま〜す」

青猫さん

一通り食べ終わったところで、

「ごちそうさまでした」

と、ご飯と、ご飯を作ってくれた人に御礼を言い、膨れたお腹を抱えながら外に出る。

よたよたと物陰に行き、猫の体に戻る…が、実際に質量のあるもの(ここらへんが、ゆうべ大量に食べた精霊達との差だ)を大量に詰め込んだ為、そのままでは少々体が重い。仕方ないので、ちょっとばかり亜空間に「お弁当」としてエネルギーを逃がし、あとでちょっとずつ引き出すことにした。

牛の反芻に似ていないこともない。

(しかし「牛」なんて言ったらネコキックが襲うので、言わないように)

 

おやつはガイドの鞍…にあるので、迷わずSKYFISHのところへ行く。

悪魔が待っていることも知らずに…。

子供は、犬にとっては天使だが、猫にとっては悪魔なのである。

アリス@PACHIさん

一行はそろそろ遠乗りへ出発のようだ。

食事を終えた皆が三々五々外へ出たところで、アリスも表へ出て、またコマドリ姿に戻って近くの木の上にとまり、ひとしきり歌を歌って待つことにした。

 

下を見ると竜酸が馬のりうさんに荷物をくくりつけて出発の準備中だ。

アリスはひとっ飛び羽ばたいて竜酸の頭の上に舞い下り、くすくす笑ってからかった。

「竜酸さん、体格のわりにいっぱい食べたのね。あんまり重たくなると“りうさん”がびっくりするかもよ? 湖の桟橋で沈んじゃうかも♪」