夜の静寂――――
 月の灯りに照らされる二人の恋人達。
 この戦いの犠牲者を悼む気持ちは誰よりも大きいが、目の前のこのひとが生きて、己の前にいてくれる事を喜んでいるのもまた、自分。

「燃燈よ 王奕ゆーなっつーの
 今まで通り太公望ってコトにしといてくれ」

―――――そう、楊ゼンが愛しんだ存在というコトに――――

 最も愛しい人のナカに何よりも憎むべき者がいる。
 父と師の死を許す事は出来ないけれど、それでも愛しいこの人。
 目の前で魂魄が飛んだときの絶望。
 復活した時の驚愕と喜び。
 彼の人の変質。
 そう、僕と愛し合った師叔にはもう二度と会えない。

 伏羲の中に居る『太公望師叔』を抱きしめる。

 自分の中の『太公望』が、この男に向ける感情。
 その感情は間違い無く伏羲自身の物でもあり、その思いを持て余しながらもかつての太公望と同じように楊ゼンを受け入れようとしていた。

「相変わらず、ココが弱いんですね・・・」
 太公望の時より大人びた表情で喘ぐ伏羲を楊ゼンの手が、唇が激しく攻め立てる。『太公望』の心はともかく、快楽に馴れていないのだ、この身体は。
「おや?ここもですか、なんだか一層いやらしくなったみたいですね。」
「ダァホがっ・・・」
 指で秘所を解す楊ゼン、苦痛と、快楽に流されそうになるのを必死でこらえる伏羲。
「よ・・・楊ゼンっ!!」
「キツイですか? まぁ、慣れれば前よりも楽になるでしょうね、お互いに。」
 太公望にとっては馴れた筈の痛みと快楽が伏羲の身を貫き―――

・・・・・・声にならない悲鳴は二人分だった。

「そういえば、この身体は王天君のものだしのう・・・。」
「・・・・・・」
「血が強い酸性であるという事を忘れて負ったわ。」
「・・・・・・・・・」
「楊ゼン?」

    ぴくぴくぴく・・・・・

「半妖態になるほどのダメージであったか、
 まぁ・・・無理も無いが」

□■□後日談(スープ―の日記より)□■□
 その後、楊ゼンさんはちゃんとゴムを使うようになったらしいっス。
 今まで使ってなかったんスかねぇ?
なんでも太乙真人さまに無理やり作らせた特別製だそうっス。
 今日もご主人といちゃついてるっス
 懲りない人ッスねぇ ケッ


 

あとがき
 表と裏を統一して以来(いつの話だ、コラ)初めてかもしんない裏っぽいモノ。
 下世話なネタでごめんなさい。
 書いてて本人物凄く楽しかったです(滅殺)
 シリアス書くのは嫌いじゃ無いけど、こういう方がやっぱり自分らしさが・・・。
 ちなみにオチは別バージョンとして伏羲さんに楊ゼンさんが犯られちゃうというのも考えてたんですが(私的には伏羲さん攻なんです)王子受が辛くて断念。いや、王子受でも良いんですけど流石に相手が・・・(惨殺)
 まぁ、この伏羲さんには望ちゃんの部分がより色濃く出てるという事にして読んで下さい。
 そいでわ、しつれいしました。
20000731 智[さと]

あとがき(追加)
↑上の文書いたのが7月末。その後忙しかったとはいえUP遅れ過ぎ。
ごめんなさい。
どうやら伏羲さんの血は酸性というわけではないようで。
最近のジャンプには微量の不満有。
良いけどね。普賢ちゃん出たから。
天化も出たし。
封神シーンで流した涙は何?
20000929 智[さと]

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管理人:さと[智]