ニ、MIZU‐KAGAMI(水鏡)
いろいろ話した。
あのあと何回も。
自分があった出来事。
すべて全部。
伝えたかった事全部。
――――――そして、別れの時。
二人は住所を書き込んでくれた。
いつでも自分が来れるようにと。
自分も書いた。
今は一人で暮らしている。
寂しい時もあるけど楽しい事のほうが多いって伝えてやった。
「翼宿・・・・じゃない。炎。またね!」
「炎。今度来た時はたまって呼ぶなよ。」
二人は手をつないで後ろを向き、歩いていく。
夕日が眩しくて目がちかちかしたけど神々しかった。
自分は強くは無い。今だって寂しさに負けそうになっている。
この寂しさを分かって欲しい人が欲しかったのかもしれない。
でも、もしかしたら、この寂しさを吸い取ってくれる人が欲しかったのもしれない。
それが、美朱と魏の明るさだった。
「俺も・・・帰ろ・・・・。」
この言葉をいうのが今は精一杯だ。
ほかになんて言えばいいのか。
一人というのは昔からなれている。
というのはただの言い訳だ。
本当はただの寂しいだけの。ただの人なのだ。
こんなときにふと思う。
七星士のこと。
井宿のこと。
柳宿のこと。
星宿のこと。
張宿のこと。
軫宿のこと。
どうしたのかな?
今、どんなことしてるんだろう。
と。
みんな。
絆という名の結晶。
この胸に。
何処にいても。
朱雀の仲間。
自分は朱雀七星士というみんなの存在をすごく気に入っている。
あるいは好きなのだ。
自分は朱雀七星士にふさわしくないと思った時期がある。
でも、その考えをみんなが解消してくれた。
自分が泣きそうになったとき。
みんなは悲しんでくれたり一緒に泣いてくれたり。
自分は朱雀七星士にふさわしい人間だと。
教えてくれた。だから今の自分がいる。
朱雀七星士という名の元に。
戦って散っていった
柳宿。
張宿。
星宿。
軫宿。
死んだ。
そう思ったとき、言われたとき。
目の前が真っ暗になった。
今までずっと話してきたのに。
今までずっと笑って、泣いて。
ずっと近くで見てきたのに。
ずっと近くで話していたのに。
うそだ
ずっと叫んだ。
こんなことで終わらせていいわけが無い。
と。
でも、みんなは生きてきた。
生きて・・・・・・
今までの思い出をたくさんありがとう。 |