どれが本当の顔なのか?

まずこの漫画最大のセールスポイントは驚くべき作画の不安定さである。キリコの顔がページごとに違うなんてのは日常茶飯事、ロッチナやイプシロンものなかみのる先生の地が出てしまうとどうしても全然似なくなるのだが、思い出したようにのなかみのる先生が設定画を模写したりするらしく、たま〜におしなべて塩山顔に見える時もあるので注意が必要だ。とにかく同一人物なのか疑わしい時すらあるので何度も読み返してしまう。まさにこれぞ「のなかマジック」と言えよう。もはや我々の漫画読書術などなんの役にも立たないことを知るだろう。


カン・ユー大尉について

そして気になるカン・ユー大尉の描かれ方についてである。まずは図を見てもらいたい。




その凶悪な面構え、意味深かつ意味不明な台詞まわしといい、どこからどうみても我らのカン・ユー大尉である。多少こちらは粗野で冷静さにかけるようだが…。おまけに部下からはアニメ本編よりもかなり露骨にバカにされている節がある。最大の相違点はなんといっても伝説ともなったあの死に様である。カン・ユー大尉は漫画版では無能であることにさらに重点が置かれているらしく、行動レベルが低い。アニメ本編のようにキリコとフィアナが一緒にいるところへ登場するところは同じだが、なんとカン・ユーは「きさまら二人まとめてぶっ殺してオレの手柄にしてやるぜ」と銃をぶっぱなした後ほざく。直後にキリコに強烈な左ストレートと蹴りを見舞われ、濁流に呑まれる…のならアニメ通りだが、なんと漫画ではいきなり谷間に堕ちる。ショックなことにこれ以降彼の出番はない。つまりコレで死んでしまったことになり、ル・シャッコに投げ殺されるあの有名なシーンがないのだ。バカが!またその死に様のシーンはあえてここでは収録しない。是非自分で手にとって確かめてほしい。お金の無駄だから。