miss TAKE

そう、その甘い嘘を吐き捨てるその唇にさえ、もう快楽しか感じない。
例え侮辱されようと、罵声を浴びせられようと、全て快楽へと変わる術を手に入れた。


逆らう事を許されない、刻まれた消えない赤い刻印。
あのときから、この快楽と快感に満ちた生活が始まった。
あのときから、快楽以上の感覚を忘れてしまった。

「・・・ふっ」
「・・・・・」

その心底見下した瞳が、また身体を熱くさせる。
自由を奪うため、手首に縛りつけられたロープが皮膚に食い込み、
血が滲む痛ささえも忘れさせるその瞳は、どんな愛撫よりも、大きな熱い快楽を与えてくれる。
だから、どんなときでもその瞳から、この姿を消さないで。

「先・・・生」
「―――無駄口をたたいている暇などありませんよ・・・ちゃんと舌を使って・・・」

赤黒い性器を咥えた口端からは舌を動かすたびに、どちらともつかない白く濁った液がドロドロと垂れ落ちている。
口内で時間を重ねるにつれて熱と大きさを増していく諸葛亮の性器。
その熱さと、先端から溢れ出す蜜の苦しさに陸遜は軽く笑みを浮かべた。
まだ、少しも触れられていない陸遜の身体はその熱だけで赤く染め、
赤く色づいた乳首も、起ち上がった性器も、全て興奮を伝えるかのように。


静寂の中、生々しい音だけが響く。
狭い部屋の中で、その音は十分すぎる程響いて、
さらに深い深い興奮を引き出すのにも、余るほどの効果があって。

柔らかな舌の感触が身震いするよう感覚を諸葛亮に覚えさせる。
裏筋を舐め上げられると、思わず顔を顰めてしまう。
それは陸遜だけが知る、諸葛亮の弱い所。

「・・・んっ!」

突発的に喉の奥へと叩き付けられた精液。
その濃さに思わず咳き込み口から引き抜いた諸葛亮の性器は、まだ脈打ち、
先端からポタポタと精液を垂らしている。
それでも・・・その見下した瞳は少しも鋭さを失うことなく、まっすぐに見据えてくる。
この、淫らな思考だって。
いとも簡単に。

「―――痛ッ!」

2人の荒い息が飛び交う中、諸葛亮の手が陸遜の性器に触れる。
身体の熱を高めた指腹の感触に酔いしれる間もなく、容赦なく性器に立てられた爪の痛み。
抵抗しようとしたところで、そう簡単に切れるはずのないロープが邪魔をした。

「・・・嘘はいけませんよ」
「痛いです・・・離して・・・」
「本当の事を言った方がいいですよ」

吐息交じりの陸遜の声が、諸葛亮の耳元で“気持ちいいです”そう囁く。
痛みと紙一重の快感の中で支配されていく思考回路は、もう止めることなんて出来ない。

「じゃあ、これはどうですか――?」

性器に爪を立てたまま、意地悪な口は赤く色づいた乳首に噛み付いた。
全身に走る痛みは、もう既に快感としか感じられない陸遜にとって、それはただの興奮剤にしかすぎなくて。
悲鳴の中に快楽の声を上げた。

「いッや・・・ァ」

上下半身に襲う刺激に身体をよがらせる。
その淫らな動きに、自由の利かない両腕が拍車をかけより淫らにする。
同時に、動くたび皮膚に食い込んでいくロープが痛い。

「先生・・っ、ロープを外して・・・ください・・・」

悲願にさえその目線で平状させて、続くのは強すぎる愛撫だけ。

「んぁあ・・・ふっ」

濡れた乳首から舌を離すと、血の滲む手首へ舌を這わせると、鉄の味が口内に広がる。
舐めるたびに陸遜の身体は小さく微動して、痛みを伝えてくる。

「・・・先生・・・っ」
「外して・・・ほしいのですか・・・?」
「あッ!」

口元だけで笑った書葛亮が返事を返させようとはせず、性器により深く爪を立てる。

「痛ッ・・・いたいです・・・っ」
「陸遜・・・」
「あっ・・もぅ・・ッ」

痛みと快感を乗せた吐息が漏れる唇を塞ぐ。
重なった唇の向こうで、まだ立てられたままの爪の痛さに瞳一杯に涙を浮かべる陸遜の姿。
それでも、爪は立てたまま。
けど、それに相当する快感も与えたままで。

「上に来れば、解いて差し上げましょう」

痛みに敏感になるにつれて、同じように全ての感覚も敏感になる。
与えられる快感全てに敏感に。

「・・・っ!」

顰めた眉の下から薄目を開けて視線を送ると、さっきまで食い込んでいたロープが真っ白なシーツの上に置かれ、捻じり合わせたロープの隙間隙間に鮮血が点々と存在している。
シーツに赤い薄いシミを作った鮮血が、名残惜しそうにロープを解いた諸葛亮の指先にも付着していた。
何時もより熱いむりょ葛亮の指先に舌を這わせると、その熱で立ち込めさせられた鉄の匂いが鼻を付く。

「そんなのはもういいですから」
「・・・・」
「早く、動いてください」

・・・そんな言葉で伝えなくても、
瞳で言ってください。
今までより、ずっとずっと見下した瞳で。

「・・・んっ」

ゆっくりと持ち上げた腰の動きに、下半身は素直に快感を感じ取るから、
その強すぎる快感に動くことも忘れ、無意識に漏れる喘ぎを出すことしか出来ないでいた。
中途半端な位置で止まった陸遜の腰が小刻みに震える。
暗闇の中、弱々しい月光に光り映し出された汗が玉のようになって肌をすべり落ちていく。
諸葛亮の上に跨った陸遜のむ足が限界を感じて、ガクガクと震えだすのを見計らうと、諸葛亮は目線だけで、その見下した冷たい目線だけを投げかけて次の祭りを待つだけ。

「んっ・・・はッ」

真っ白なシーツと枕を背後に背負った主葛亮の目線が痛いほど突き刺さって、
陸遜は顔を伏せ、震える腰を持ち上げる。

「ふっ・・・ぁあっ!」

不意にのびた諸葛亮の手が、月光に照らされてその姿を顰めた目の端に映る。
同時に、ガクンという衝撃と脊髄を走るような快感。
諸葛亮の手には、置くまで咥え込ませた確かな手ごたえ。
舞い上がった陸遜の喘ぎが空しく宙に消えた。

「やッ!・・・だめぇ・・・」

諸葛亮の性器を根元まで咥えこんだ秘部が、痛みと快感の声をあげて軋みだす。
それでも、弱動しながら咥え込んだ性器の味を楽しむ秘部も、陸遜の両腰に添えられた諸葛亮の手も、そのままで。

「・・・んぅッ」
「動けないのであれば、もう一度結ぶだけですよ?」

そう言った諸葛亮の目線が幾分前、ベッドの上に赤いシミを作ったロープに向けられる。
諸葛亮の目線先を知ると、陸遜は熱くなった身体全身で否定した。
頭を大きく振ると、目に溜まった涙が飛び散っていく。

「でしたら、ちゃんと動いてください」
「・・・は・・・い」

肉と肉の擦れる音に精液の音が交じり合って、より淫らな音を作り出す。
浮かんでは消える喘ぎ。
弱い光の中で、どの音も鮮明に届いてくるから、身体の熱も上がるばかりで。
もう、その熱を止めることさえも、出来なくて。

「あっぁ・・・先・・生・・・っ!」

顔に影を作っている月光のせいか、いつもとは違う陸遜が自分の上で淫らに舞う。
そう思うと、自分の名を呼ぶ吐息交じりの声も違って聞こえて。
より、淫らに。
より一層、愛しく。

「んァッ・・・もっと、ふ・・・ッもっと・・・ぉ」
「もっと・・・何ですか」
「もっと・・・んッ・・・見てください・・・っ」

踊るように、フワフワと上から落ちてきた陸遜の指先が頬に触れる。
それが思ったより、熱くて。
その熱さがまた身体の熱を高待めていく。

「・・・もっ・・・だめです・・!」

足の先から、頭の先まで走るゾクッという快感に、諸葛亮は小さく低い声を上げた。
陸遜の中に一気に精液を叩きつけると、スーッと抜けていく体温の感覚に瞳に陸遜を映したまま楽しんで。
まだ、自分の上で荒い呼吸を繰り返す頬に触れて、そっと視線を絡ませた。