[放課後の恋]  中に入れられると、そこは自分の意志とは反し弾力を持って押し返そうとした。 それを無視して、ジローは指を2本に増やすと思わずひっと小さな悲鳴を上げたがシャワーの音に掻き消される。 壁に手をついて腰を差し出した態勢の忍足に、ジローはぴったりとくっついた。 「・・・オシタリ、痛い?」 背後から耳元で囁かれる。 立っているだけで精一杯な忍足は、ろくに返事もできずにその異物感に耐えるしかない。 どうせロクに心配などしてはいないだろうに、ジローは律儀に声を掛けることは忘れない。 (コイツはそういうヤツやもんなぁ・・・) 意識が薄らぐ中、忍足は胸中でぼやいた。 快楽だけに興味がいっているジローには、自分の身体のことなんて二の次。 ただ、自分の快感を追い求めるだけになってしまう。 (そう仕込んだんは俺やけど、な・・・) 「んぁッ・・・・!」 挿入された2本の指を入れたまま中で開かれ、さすがに声を上げる。 先程の出されたジローの精液がとろりと流れ出て、ぶるりと身体が震えた。 「やっ・・・やめや・・ジロ」 「なんで?出してあげてるんだよ?」 さも当然のように言われる。 息が絶え絶えなのも手伝ってか抗議することもできない。 ジローはそれをいいことに、挿入した指を執拗に掻き回し始めた。 「んぁッ、ぁッ、や、やめぇッ」 シャワーの音と、掻き回される淫猥な音。自分の声なのかも分からない、女のように喘ぐ声。 「オシタリ、気持ちいい?」 純粋に聞いてくるジローがいっそ恨めしい。 何度となく開放した自身が、ジローの指を感じて勃っているのも酷く恨めしい。 「・・・・き、気持ち・・・ええよ」 ジローに振り向くことなく、肯定した。 その言葉に満足したのか、指を一層激しく前後に動かす。 「ジ、ジローッ、やぁ、もうッ」 「いいよ。出して」 嬉しそうに言い放つジローの声と同時に、忍足は吐露する。 がくりと崩れ落ちそうになる身体を、ジローはしっかりと後ろから支えてくれた。 「オシタリ・・・だいじょうぶ?」 ジローは優しい。 表面上は。 「だ、だいじょうぶ・・・・やで。続き、しよ?」 荒い息を押さえながら振り向き、ジローの唇を奪う。 噛み付くように口付けながら、自分の熱い舌で激しくジローの舌と絡め合わせた。 誘うようなねだるような自分のソレに、ジローは応えてくれる。 前は、それだけで嬉しかった。 (ああ、シャワー出ててよかった) 思考が快楽に押し流されながら、忍足は思った。 止めどなく眼から溢れる水は、シャワーの湯に交じり合い、誰にも気付かれずに流れ落ちた。 ジローと自分を繋ぎ止めるものが、どうしてもほしかったんや。 ジローと特別な関係がほしかった。 誘ったんは自分で。 乗ったんはジロー。 覚えたての快感に、何度も汚し合った制服。 放課後の恋。 後悔はせんけど。 自分が間違えた手段を選んだことは、叩き付けられたこのみじめさで思い知る。 それでも、離れとうない。 それがいっそ哀れで。 どうしようもなく、卑しかった。 暗っ!! うう、ただエロが掻きたかった、じゃない!書きたかっただけやのに! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!