[みんなのうたF 〜甘くて、白いの〜]
カラーン、とその横で音が聞こえた。 「・・・・けほっ、ジローのあほー!!」 「ご、ごめん!」 慌てて忍足から離れる。 向かい合うように座って、お互いを見やった。 先程忍足がいじっていたポールが落ちてきて、二人とも白いパウダーで真っ白になっていた。 辺り一面、白くなって甘い匂いが漂う。 「・・・ちょ、ジロー。もっと離れてしろって!」 ジローは気持ち悪くて、顔をふるふると振ると忍足が喚く。 「あはは、犬みたいなやつやな〜」 忍足が笑う。 見ると、忍足は顔は免れて肩から白いバウダーが制服を汚していた。 反対に自分は、頭から肩にかけて白くて。 「・・・・怒ってない?」 恐る恐る聞くと、忍足はまた手でジローの髪をくしゃくしゃと触る。 ジローの髪からハラハラと、落ちた。 白くて、甘いシュガーパウダー。 「怒ったって仕方ないしな〜・・・跡部とかやったら、もっと言うたんにゃけど」 そう言って忍足は、少し白く汚れた眼鏡をはずす。 「眼鏡拭き、教室やー・・・」 ドキリとした。 真近で見る忍足の顔。眼鏡をはずした素顔。 (忍足ってもしかしてきれいかも) 「・・・・何やの?ジロー」 じっと見ていたら、気付かれた。 「?・・・・ジロー、まだ顔白いで、洗わなだめちゃう?」 忍足が、ジローの顔に付いている粉を手で払う。 彼の手は少し冷たくて、なぜか火照った頬に気持ちいい。 「オレは一回、服脱がんとなー」 彼がふわりと笑った。 またどきりとジローの心臓が跳ねる。 忍足に怖い話をされた時とは違う。 条件反射で、忍足の手を掴んだ。 「?何?ジロ・・・」 忍足の言葉が切れる。 気付いたら、忍足にキスしてた。
ドキドキする。
不思議な気もち。。。