詩
ケンダ
みつる 作
泣かないでボボイー幸代(仮名)
ぼくが戦場で暗示をかけたことを
まだ君は怒っているのか
いいじゃない、ふたりとも
死なないですんだのだから・・・
あの日の太陽は真夏の灼熱のようで
ぼくはまだ鮮明に記憶しているよ
あのまるいまるい太陽が
戦場で見捨てた原田二等兵のことを思い出させる
ああ!ばくってば
ほんとは見捨てるつもりじゃーなかったのさ
これ、ホント
君と原田が恋仲だったのは気付いてた
だからぼくは振り向いてほしくって
セリフ(振り向いて、それだけでいいの!)
でも君は行ってしまった
背を向けたままで
どうしようもないような暗い闇のなか
ぼくがどんなに心細かったか君には分かるまい
ぼくは本当にせつなくて苦しくて
その日は5時間しか眠れませんでしたのよ
原田には悪いことをした
だけどぼくは後悔なんてしていない
(いや、ホントはしてるんだけど
してないと言ったほうがカッコイイからさ)
君がぼくのものになるのなら
ぼくは何をも惜しまない恐れない
だからもう許しておくれ(暗示のことは)
ぼくのぼくだけのボボイー幸代(仮名)
セリフ(オレ、愛してっからサ)