『はじめまして。』


・・桜が咲く季節。『春』という作られた季節の中で。
僕たちは出会った。
それは、だいぶ昔のことで、でもその時の事をまだ何となくだけれど、覚えている。
4歳の時のこと。今からずっとずっと前の、小さな・・でも大切な思い出・・・。


きょうは、ようねんがっこうのにゅうがくしき。
ひろいへやにつれていかれて、ぼくはあたりをキョロキョロと見まわした。
ここはどこかな・・?
母さんも父さんもうしろの方の席にすわっていて、まわりもしらない人ばっかりで・・。
なんだかさびしくなって、きづいたらなみだがこぼれそうになっていた。
と、そのとき、
「こんにちは。」と、声がきこえた。
それは、となりのせきにすわっていた男の子のこえ。
青いかみに、緑のひとみ。
その顔はやさしくわらっていて、ぼくは泣きそうになっていたのが急にはずかしくなった。
「あ、こ、こんにちは!」
目をこすって、なみだをふいて。
・・これでわからなかったよね?なんておもいながら、男の子のほうを見る。
この子も同じクラスなのかな?
ぼくと同じとしの?・・おちついて見えるからか同じとしとはおもえない。
ぼくが子どもっぽいとか、そういうわけじゃなくて。・・たぶん・・。

「はじめまして。僕は、アスラン・ザラ。」
「えーと・・キラ・ヤマト・・です・・。」
「きょうから同じクラスみたいだね。よろしくね。」
「う、うん!!」
ぼくはドキドキしてしまって、うまくはなせない。
「キラくん?」
「あっ、キラでいいよ!」
「じゃあ、僕のこともアスランでいいよ。」
「うん!」

・・そして、ぼくたちはともだちになった。
そのあとも、いっぱいいっぱいおはなしをした。


・・それからアスランとはまいにちあそんだ。
がっこうでも、がっこうからかえってからも、ずっと、ずっといっしょに。
そして。
「キラ、大きくなったらけっこんしよう。」
アスランのそのことばはきゅうで。
「けっこん・・?」
「そうだよ。大人になったら、大好きな人とけっこんするんだよ。」
「うん、しってるよ。・・とうさんとかあさんはだいすきだから、けっこんしてるんだよね?」
「うん。」
アスランはじーっとぼくのことをみていて。
まっすぐにぼくだけをみていて。
「おれは、キラのことが1番大好きだよ。」
「ぼくも、アスランがだいすき!」
アスランといっしょにいるとたのしいし、ぼくはアスランがだいすき!
「キラ。」
うれしそうにわらうアスラン。
アスランがよろこんでくれたから、ぼくもいっしょにうれしくなる。
「けっこんするとどうなるのかな?いまとなにがちがうのかな?」
父さんと母さんはけっこんしていて、ぼくがいるけど。
いつもいっしょにいられるっていうこと?
でも、アスランのいえは、父さんはプラントっていうはなれたところでおしごとをしていて、
ずっとはなれてくらしてるってきいた。
けっこんしていても、ずっといっしょにいられるわけではないみたい。
「・・おれも、よくわからないけど、でもきっともっといっぱいキラと遊べるよ。」
「もっといっぱい!?」
いまでもいっぱいあそんでいるけど、もっともっとあそべるってことなのかな?
「よるになっても、早くかえってきなさいっておこられることもないしね。」
「そっか、おんなじおうちにいられるんだもんね!」
アスランの家は、母さんがいないことがおおいから、いっしょにごはんをたべたり、
とまっていくこともおおかったけど。
でも、いつもじゃなかったし。
ぼくのいえにとまってるときだって、『はやくねなさいね』って母さんにおこられる。
けっこんしたら、だいすきなアスランとずーっといっしょにいられるんだ!
おしごとだって、とおいところにいかなければいいんだよね?
いろんなことをしっていて、いつもやさしいアスラン。
ともだちはなんにんかできたけど、でもぼくにとって、1ばんのともだちはアスランだった。
「キラ、やくそく・・だよ?」
「うん、やくそくだね!」


ぼくたちは、ゆびきりげんまんのうたをうたって、ふたりだけのやくそくをしました。



〜あとがき〜
・・よく分からなくなりましたが、アスランとキラ、出会い編です。
スーツCDでの設定のもとに、二人とも4歳です・・・!(笑)
さすがに4歳での一人称だと話にならないかな〜と思ったので、若干4歳以上な感じにはしてみましたが・・・。
ひらがなも多めですが、読みづらいかなと思って、簡単な漢字は使ってみましたし・・。
それに、コーディネーターってことで(?)5歳くらいの感覚でもいいかな〜?なんて思いつつ・・。(微妙)
でも、けっこう4歳くらいって、大人が考えてるよりちゃんと考えていたり、しっかりしてたりしますよね。
・・一応、保育職をかじったものとして、そんな事も思ってみたり(笑)


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