第三話  VSガーディアンゴーレム


 ふと、気が付くとそこはちゃんとした部屋だった。
「…………ここは、どこなんだろう…………」
しっかりと、部屋を見るとすべてが何かの石で出来てるみたいだ。部屋の真ん中に、台座があってなにかが祭られている。
 僕は台座に近づいてみた。よくみると、台座に祭られているのは、槍の柄のようなものだった。黄色い柄で翠の宝珠がはまっている…………!
「サンダーススピア!」
僕は思わず叫んでしまった。これがあのお祖父様の使っていた!
「いかにも、私がサンダースだ。おまえがアルフの孫か。よく1回で“試練”を乗り越えたな。」
しゃ、喋った!お祖父様はサンダースは“知性”をもつ槍だって言ってたけど、知性をもつって言うのは喋るってことだったのか。そうすると、この槍は本物だ!わ〜い、わ〜い!
「これからは、お主が契約者だ。よろしく頼むぞ。して、契約者殿?お名前を教えていただけるかな?」
「僕の名前はクロウっていうんだ。よろしく!それはそうと、なんで穂先がないの?」
「あせるな、あせるな。私を持てばすべてがわかる。」
「それじゃあ、もつよ」
いわれたとうり、台座からサンダースを持ち上げると、知識が頭の中に直接はいってきて、使い方がわかった。
 この槍に、穂先が無いのは穂先が電撃でつくられるんだ。それも自分の思いどうりつくれるから、スピアや、ハルバートなどの、ポールウエポンにすることも出来る。その上、これを持っているとある程度電撃を操れるようにもなる。

 しばらく、使い方を練習していると部屋が振動しだした。なんだ!どうしたんだ!?
「クロウ!指輪はどうした!?翠の宝石がついていたやつを渡されなかったのか!?」
サンダースが声をかけてくる。
「指輪?そういうのだったら朝、これはつけてなさいって父上から渡されたけど、邪魔だから外してきた。」
「なに!なんてことを!あれは、警戒用の魔法生物の作動を解除するものだ!今からでてくるのはガーディアンゴーレムと言って私を持っているものを攻撃する!あっちをみてみろ!」
送り込まれていた方向を、みてみると壁に呪文が浮かび上がっていた。それは瞬く間に広がり、大きな人型をとった!やがて、そこから体調2mのゴーレムがでてきた。それは、こちらを向くと僕を敵と判断したらしく僕に向かって突っ込んでくる!

 ゴーレムはその大きな拳をその巨体から考えられないスピードで振り下ろす!その拳は、一瞬前に僕がいた空間をなぐ!間一髪させた僕はサンダースを発動させて、後ろに下がる。
「気をつけろ!やつの体にはさまざまな呪文がしるされている。どんなのが来るかわからんぞ!」
サンダースがそう警告する。わかっているさ!と心の中で答えて、ダッシュしていっきに間合いを詰める。そのまま、スピア状にしたサンダースを突き立てる!
この攻撃は効いたようだ。ゴーレムは巨体をよろよろさせる。もう一撃!そう思い、間合いを詰める。と、ゴーレムの胴に精霊文字が浮かび上がる。一瞬、その文字が光ったかと思うと、炎が吹き出る!炎はとっさのことで避けられなかった僕の体を焼く!
「くっ!」
やられながらも、なんとか立ち上がる。いっきに体力を奪われた。もう、立ってるだけでもつらい。くそ!やられてたまるかよ!
 その後の戦いは一方的だった。僕の攻撃は全然当たらないが、ゴーレムの攻撃はたびたび、ヒットする。左パンチの攻撃が、地面をえぐったと思うかと爆発し、僕を吹っとばす。目からの光線をさけたかと思うと、胴からの炎が僕の身を焼く。しかし、最初の一撃が効いているようだ。攻撃がヒットしたところは大きくひびが入っている。多分、一撃決めれば機能を停止させることが出来るだろう。
 ふと、一つの考えが思いついた。…………よし、やってみよう。どうせ、失敗しても失うものはない。
 まず、大きく間合いを外し、武器の威力を高める呪文を唱える。
「風よ、我にあだなすものを打ち倒す雷の力を我が剣に!風瞬昇雷剣!」
サンダースが黄色く光る。よし、行くぞ!呪文が効いたのを確認してからゴーレムに突っ込む!ゴーレムは僕に攻撃してくるけど、なんとか避けて距離を詰める。ゴーレムの光線と炎の二重攻撃!光線はなんとか避けたが、炎は避けられない!ここで、僕は二つ目の呪文を唱える。
「風瞬昇!」
強い風がぼくの体を押し上げ、5mもあろうかという高い天上近くまで昇る!ゴーレムの真上にくると、サンダースを下に構える。ゴーレムは気付かない!僕はそのまま重力に従い落ちる。もう少しで当たる、というとこでゴーレムが気付く!しかし、気付くのが遅かった。ゴーレムがうえを向いたのと同時に、サンダースが突き刺さる!突き刺さっただけでは勢いがおさまらず、そのままゴーレムに大きな穴を開け、縦に真っ二つにした。それでも、勢いはおさまらない。床に柄までめり込んでやっととまった。
 ゴーレムは大きな音を立てて倒れ、塵になり、消えた…………

「勝った…………勝ったぞ…………」
ゴーレムには勝ったが、もう僕に余力はのっこってなかった。このまま、倒れてしまいそうだ。とりあえず、けがの状態を確かめる。体中けがだらけだが、どれも致命傷ではない。が、これだけ傷つけば、動けないに決まってる。そのまま、けがの確認をすると体が持たず、倒れてしまった。
 しばらく、倒れていると地響きがおきた。なんだ?
「クロウ!早く逃げろ!」
サンダースがせっぱ詰まった声を出す。なにがどうなってるんだ……………?
(最終話に続く)


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