マ ー ガ レ ッ ト

 
 空模様までもコユキの心を映して、雨はあがったようだった。
 焼き上がったばかりのクッキーを持って、みんなでお散歩に出掛けてみる。メディア作のものは、きちんと箱に並べて入れて、ネットに手渡していた。
「太陽が出ているわ」
 両手を天に向かって伸ばし、コユキはヒデハルを見上げる。雨上がりの大気の中で、好きな人の姿は神々しいほどだった。
 こんなに新鮮な気持ちになれるなんて・・ほとんどコユキは、感激していた。
「なんだかコユキちゃん、ご機嫌だね」
 水たまりをジャンプして、子供みたいにコユキは笑う。
「私、晴れた日が大好きなんです!」

 大人になってしまったのは、仕方がない。
 恋愛が純粋なものではなくなるのも、自分では止められないことだ。
 結婚だって、早くしたい。
 だけど。
 忘れないでいよう。
 いつでも心の奥底にある気持ちは、ただ一つだけ。

−あなたのことが、大好きです−




 
 

 おわり

あとがき
ううう・・・。
すごい、手こずったよ。こんなに大変な思いをしておはなし書くことになろうとは。

ネタ自体は、しばらく前から練っていたんです。千秋の歌からタイトルももらって。
だけど・・・いざ書き始めたら、進まない進まない。
途中でやめようかとまで思った。
何故こんなに大変だったか、自分なりに思うことには、こうです。

「私は、実際にありそうな話を書けない」

ああ、それはしゃべる赤ん坊とか、ウサたんとか、実際にあるわけないんだけど、そういうことじゃなくて。
もともとこのおはなしは、私が実際に聞いたり思ったりしたことがベースになっているのです。
だからコユキの年齢も私と同じ25才。
コユキの考え方は、私の友達を混ぜたもの。

男は必ずおごってくれるもの、と思っている友達がいます。私はそういう考え方が嫌いだった。
でもある時、彼女は言ったのです。
「女は、いくら働いても男くらい給料もらえない。だから私はおごってもらう。そうやって暮らしていく」と。
そうか・・・。切実だったのね。

また別の友達は、なかなか就職できなくて、マンガ家になりたいという夢も半分諦めかけて、逃げ場のように「結婚でもしようかな」と言っていた。
昔だったら「何それ」と言っていたかも知れないけれど、私は今は、そういう考え方もアリかな、と思っております。
でも根底には愛情がないとね。

そういうのをいろいろ書きたかったんだけど、考え出すといろいろ膨大で、ボツになった細かい設定もいっぱいあるんですが・・・結局何だかよく分からなくなってしまった。
結局私は、荒唐無稽な話しか書けないのか。

まあ、ぐだぐだ書くのはこの辺にしておきましょう。

結構、遊んでいた部分もありますよ。アキラのホモ疑惑とか。ウサたんやクマたんもちゃんと出したしね。
そういうのは楽しかった。
あと、アキラくん好きだから、彼のことカッコよく書けて良かったです。
ヒデハルも好きなんだけど、なんかスエットとか着せてしまって。
ヒデハルって30才なんだよね。作品中ではオッサン扱いされていたけれど、30才でオッサンはかわいそう。まだまだ若いよ。ガンバレ(何を?)。

コユキちゃんは、同級生の名前です。
「ドリームネットPAPA」では、登場人物の名前は音は日本名でも全員カタカナだから、女の子もカタカナ名前にしないとな、と思い、ふと思い出した同級生の名前をそのまま使わせてもらいました。彼女もカタカナで「コユキ」だったんだよ。かわいい名前だよね。
 


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