颯華さんは、天上界の兄弟を書きたいがために作ったオリキャラです。
最初私が乱世を好きで、乱世の妻として作ったんだけど、途中で忍もすごく好きになって、また新たにオリキャラを作ってしまうと話作りが複雑になるかなと考え、颯華さんには二人の妻になっていただきました。うーん、オイシイなあ。羨ましい(笑)。
何で颯華さん、二人の男の妻なのか、というのは本編では明らかにされなかったけれど、こういう作者の思惑があったわけです。
重婚って、昔読んだマンガ「THE B.B.B」というののラストにあって、それがすごくほのぼのしてて、印象に残っているんですよ。
まー、颯華さんは二人を同じくらい好きになって、二人も颯華さんを好きで、合意して結婚したんではないかと思います。
颯華、という名前は職場で考えた。
「颯爽」の「颯」は、一度名前に使ってみたかったの。
音は「さっか」に決め、最終候補で「颯花」と「颯伽」と「颯華」が残りました。色っぽいおねーさんなら、「華」がぴったりだと考えて、颯華に決定したわけです。
ただの天上人にしてしまうと、戦いに行ってしまう二人もの夫を見送るのは辛いだろうと考え、せめて一緒に戦えるように「守り人」という設定にしました。しかし、守り人って具体的に何するのかはまだ考えていない(笑)。

颯華さんは私にしては珍しいタイプのオリキャラです。
ちょっと色っぽく、大人っぽい女性にしてみました。服装は今風。
背が高い女性というのも珍しいです。あ、ナオミちゃんは結構高いんだった。
髪は長くシャギー入っていて、キャミソールにミニスカート、編み上げロングブーツ、ナイスバディって、すごいすんなり設定できたのね。ビジュアル的にこんなにありあり浮かぶオリキャラも珍しかったです。
しかし、そういうふうに考えたら、にわのまこと先生の女性キャラが浮かんでしまった。
イメージがとても近くて。
珍しいキャラだけに、うまく書けるか、性格等がつかめるか、最初は心配だったけど、書き終わった今は、颯華さんととても仲良くなった気分です。

第一章。
これは颯華さんの紹介ということで、初対面のタツから見た颯華の姿を最初に描きました。
マンガの中で、タツって、リキッドの強さを知っていたし、なんか仲も良さそうだったので、これはきっと修行の一つとして手合わせしたんじゃないかなって思ったんだ。
また、マンガの中で乱世が一度だけリキッドのことを「リッキー」って呼んでいたんだけど、その呼び方が個人的に気に入ってしまって。使わせてもらいました。
すっかりおねーさんしてます。

第二章。
乱世の登場です。
親しい呼び方を、ということで、「乱」と呼ばせました。
やたらあまあまですが、外で強がっていても、女性に安らぎを求めるタイプの男の人って結構多いんじゃないかと思うんです。
二人きりだから、乱世も颯華に甘えている。そして、颯華も乱世に甘える。
大人っぽい颯華も、きっと乱世の前では少女のように可愛らしく、もろくなっちゃうんじゃないかなと。
タイトルの「失われた時を求めて」を使いたくてセリフに入れたんだけど、乱世があっさり「失われていない」と否定してしまった。くっ、タイトルの意味がなくなる・・・(笑)。
何故温泉かというと、何かここでイベント入れたいなーと、ストーリー練っていたとき、母と市内の温泉に行ったからです。
温泉は、体のしんから温まって良いですよね。
ただ単に、颯華に桶を投げつけられて鼻血を出す乱世を書きたかったの(ホントに乱世のファンか?)。

第三章。
いよいよ忍の登場。
最初は乱世大好きだったけど、最近私は忍の方がもっと好きかも。
忍って、二面性ありますよね。最初登場したときの、オカルト&自殺マニアのアブない奴というのと、戦いが始まってからの冷静でカッコイイ忍。
さて、どう描こうかと、わくわくしながら考えました。
決めたのは、まず最初はアブなげな奴として登場させる。それと、離婚を申し出る回想のシーンを入れようと。
私、マンガの中で、乱世の忍へ対する接し方が好きなんです。「忍・・・知らない人としゃべるな。にーちゃんには見えねーぞ」というのが。
見えないモノと話をしている弟を、頭ごなしに否定しない。乱世の大らかさが出ていていいなと思う。
颯華さんも、そんなふうにしたかった。だから、夫が話しかけている見えないモノに対して、ポーズ取ってみせたりしちゃう。
忍には、「颯華さん」と、さん付けで呼ばせました。なんとなく、その方が合っている気がしたので。
この二人は、あんまりべたべた甘え合わないみたい。

このおはなしは、パソコンに向かって直接書きました。いつもはノートに下書きをしたのをパソコンで清書、という形をとっているんですが。
思いつくまま書いたので、後でちょこちょこ直すかも。
ところどころのシーンは、マンガが頭の中に浮かんで、それをそのまま文章に起こすという感じで書きました。
颯華が瞬間移動するシーンや、忍が回想の中で覆面を取るシーンなどです。
マンガのように気楽に読める小説を目指しているので。

それにしても、颯華はすごく辛い立場にいると思う。
乱世は命を削って番人しているし、忍は半分魔人の力を秘めているし。
更に、妻である自分のためには決して生きてはくれない。
一緒に暮らせるわけでもない・・・。
書きながら、私も胸が苦しくなった。
それでも、颯華は自分で決めた道だから、下手に同情されたり謝られたりしても困るんだと思います。
「幸せよ」とはっきり言える颯華だから。

タイトルは、私の大好きなMY LITTLE LOVERの歌からそのままもらいました。
前に書いたHEROの小説にもマイラバのタイトルを使ったので、今回もまた使わせてもらおうと思って。
さて、マイラバの歌の中でどのタイトルをつけようかとCDを見たりしながら考えて、これがふさわしいだろうと決定したのです。
また颯華の小説を書くときは、マイラバ使うと思います。多分「Hello,Again −昔からある場所−」だろうなあ。

それでは、長いあとがきになってしまいましたが。
また、颯華さんを書ける日を楽しみに。

 



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