邂逅 壱<仮>

 

炎と突風がまいた後に、小さな人影が落ちる「っと。」手をさしのべその人影をキャッチした。

『人」というにはあまりにも小さい、15cmくらいか今の炎で着物は所々焼けてしまったが、妖力に当てられた為に意識が飛んだぐらいで、たいしたことはなさそうだ、                          「式?じゃないか、意志ありそうだったもんね?」敵意を感じない攻撃に少し陰った瞳が気にかかってつい受け止めたが、やはりローズクルセイダーらしからぬ波動だった

「舞がいればもう少しわかるんだろうけどねぇ」(義妹の舞はそういった波動を読むというか、とらえるのがうまいのだ)そうつぶやきながら先を行く斑鳩に距離を縮める「何故連れてきた」俊香のかいなに先程襲いかかって来た童子が抱かれているんのを見て取ると斑鳩は表情もなく疑問をそのまま口にだす。

「だって、悪い子に見えなかったんだもの、何かありそうじゃない?」  「俺は知らぬぞ、」こうやって物をそして者を拾うのは彼女のくせである、吉と出るか凶とでるかは結果が出ねばわからぬが、、、


『赤』呼ぶ声が聞こえる。この世に独り自分の対、死んだら青は独りだ、先には死にたくないと想う。あの、先に死なれる感覚は、青には味あわせたく無かった「あ、お。」声を出して意識が覚醒するがばっと飛び起きる   「おれ、生きてるの?」 ばしばしと胸元を拳がたたく           「あたりまえだ!」 「あ、お?青?青!?本当に青?どうやって!」手の届く所に久しくいなかった彼の顔を両手ではさみまじまじと見て目覚めたばかりの惚けた頭が動き出す。                         「出してもらったんだあの人たちに」いままで気ずかなかったが後ろに立つ人間(?)の女、先程自分と闘っていた奴ではないのか?          「なんで?」青を離さないように自分のそばに引き寄せて問う、先程は負けた、でも青だけは何としても守らなくては、

「君から半身を取ったりなんてしないよ、大丈夫」やんわりと微笑む、なおも警戒している赤に「お前はローズクルセイダーの在り方を許せるか?」今まで気配も無かった4人目が女の後ろから口をはさんだ。人間にすれば12、3才くらいの男の子だ、ふる、自分から大切な者を次々奪い、青をも引き離され、闘わされた日々を思い赤が首を振る。

「では、そういう事だ」完結だがその意味がわからぬほど馬鹿ではない。

「それでね、うちの子にならない?」緊張感をみごとに崩す笑みとセリフ 「おい…俊香?」「・・・?!」斑鳩の、そして護法たちの目が点になる 「えっ?いいじゃない、ここから出てもいる場所が必要でしょ?私のとこは独りだしこの子達ちいさいから問題無いと思うのよね?」        「「「・・・」」」当惑の無言を俊香は肯定と決める          「あっねぇねぇ竜津也と綾瀬ってどう」「えっ」「えっそれ何?それ何もしかして名前?おれらの名前?」「そう、どうかな?」

「おれたち生きててもいいの?」「それは自分で決める事よ、私は選択示を増やしただけ。どうしたい?」「生きたいよ!青と一緒に生きていたい!」「私も生きたい、と思う、それが叶うなら、その、あなた方は人間ではないようだが、」

「目ざといね、私たちは妖怪と呼ばれる存在、よ、いい子ぶるつもりは毛頭無いんだけどね、とりあえず今回はここをつぶしにきたの。あなたたちの存在はマスターがいるのかしらね、そうね、言葉は真実、あなたたちの生きたいように生きていい。これが契約の言葉。」こっくり、2人が神妙にうなずく「ー--くらげの火の玉、小坂俊香の名において、赤護法竜津也、青護法綾瀬、私の元に」何かに包まれるような感覚、束縛では無く温かい何か。

「おい、タイムリミットだ」緊張感ただよう斑鳩の声に我に帰る     「こっち、来て」目覚めたばかりの2人をパーカーのフードにおしこみ駆け出す「まだ本調子ではないでしょ、おとなしくしててね」やれやれとその後を斑鳩が追う。彼女に取っていい事なのか悪い事なのか、それでも惚れた弱味で見守るのだろうと、あきらめをこめて。


 
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