EVE new generation
EVE〜new generation〜 感想
タイトル:EVE〜new generation〜
メーカー:角川書店
機種:PS2
ジャンル:ADV
原画:橋本タカシ
脚本:打越鋼太郎
音楽:金杉はじめ
ストーリー STORY
小次郎サイド
私立探偵天城小次郎は、倉庫街にある事務所へ帰宅する途中、
一人の少女と出会う。少女は小次郎が探偵である事を知り、依頼を持ちかけてきた。
「私の記憶を探して欲しい」
その直後、外車から降りてきた男によって、連れ去られてしまう。
桂木弥生の協力を得、少女の身元は判明した。名前は"乃衣"。と同時に、
捜査線上に現れるいくつかのキーワード。『蜂』、『ブラー』、『ラベイユ』。
一見無関係に思えるこれらの点も、捜査を進めていくうちに、やがて
一本のラインに収束していく。そのラインは小次郎を「とある場所」へと導くのであった。
まりなサイド
日本の諜報機関である内閣情報調査室のエージェント北条まりなは、
ある夜ビルの屋上から飛び降りようとする一人の青年を見つける。
必死の説得を試みたものの、青年は自ら命を絶つ。
「計画はすでに始まっている。もう誰にも止める事はできない。テロだよ」
そう言い残した青年の掌には"蜜蜂"のタトゥが刻まれていた・・・
青年の遺言をもとに捜査を開始したまりなにふりかかるさまざまな障害。
いつしかまりなは、何者かの陰謀により、殺人犯として警察に追われることになってしまう。
人物紹介
【天城小次郎】
あまぎ探偵事務所所長。
探偵としての腕は超一流。
無名の探偵事務所の為、依頼はほとんど無い。
【法条まりな】
内閣情報調査室1級捜査官。
任務達成率99%を誇るエージェント。
今回の事件はまりなが担当した1年前の事件が鍵となる。
【桂木弥生】
桂木探偵事務所の所長。
父の後を継ぎ、探偵事務所を切り盛りしている。
小次郎とはかつて恋人同士。まりなとは親友。
【氷室恭子】
あまぎ探偵事務所所属の所員。
ハッキングと公文書偽造については超一流の腕前。
元は国の非公式組織・教育監視機構のエージェント。
押しかけ女房的に所員となった。
【甲野三郎】
内閣情報調査室本部長。
まりなの直属の上司。
部下と浮気をしており、たびたびまりなにネタにされる。
【乃依】
小次郎の前に現れた15歳の謎の少女。
本作にのヒロイン。
記憶を失っている。
「私の記憶を探して…」と小次郎に依頼。
【アルト】
乃依の双子の妹。
まりなにたびたび情報を提供。
【エフィ】
児童擁護施設『ラベイユ』の園長を務める26歳の女性。
【鐘本美奈代】
内閣情報調査室1級捜査官。
1年前の事件時にまりなとコンビを組んだ女性。
【ミカエル・ベルンシュタイン】
ドイツの通信社GPA日本支局編集局社会部部長。
現在、日銀幹部にまつわる黒い噂を追っているというが……。
警察に追われるまりなの手助けをしてくれる。
【三六九(ミロク)】
中央公園に住む情報屋。
コードネームはミロクで通っているが、小次郎はサブロクと呼ぶ。
小次郎も認める凄腕の情報屋のようだ。
レビュー
推理物ですので、登場人物が何人か殺されます。
その手の物に免疫のない方は避けるべきでしょう。
今までのEVEシリーズをやってきた人向けに少し。
今作ではまりなの活躍は薄いです。
なんと小次郎の見せ場が多数。小次郎がめちゃ格好いい。
今回、いつものレギュラーキャラは完全に脇役に徹しています。
前に出てくることはほとんどありません。
本部長ファンの方、残念ながらいつものまりなとのトークはほとんどみれません。
今回、本部長は保守的な立場で、内調や警察関連を敵に回して、
まりなをフォローする事はありません。
まりなの理解者であり協力者。
そこが彼の一番格好よかったポイントだったのですがね。
氷室ファンの方も残念ながら今回は本当にチョイ役。
まりなと小次郎の仲立ちをしたり、二人の共通の協力者である弥生。
今回の事件では完全に置いてきぼりです。
ではレビューを。
正直甘く見てました。EVEの続編シリーズは微妙なのが多かったんです。
たぶん最高の出来です。
自分の中では一作目の「EVE burst error」を超えたと思う。(シナリオは)
今回のEVEは完全に新作と思ってやった方がいいです。
エルディア関連はまったくといっていいほど出てきません。
ゆえにEVE未プレイの方も安心して出来ます。
シナリオ・・・96点
秀逸。最後の伏線の収束は見事としか言えない。
マルチサイトシステム自体をトリックとした今作。
今回は・・・ハッピーエンドです。
いやある意味ではハッピーエンドではないとも言える。
その辺は実際にやってもらって確認してください。
シナリオ自体は一本道。
所要時間は6〜8時間程度。
さて一応の補足。
さきほど小次郎とまりな以外のレギュラーキャラの活躍が薄いと書きましたが、
そこで−4点させてもらいました。
つまりそこに気にならない場合は100点なわけです。
シリーズファンを完全に満足させるのはやっぱり難しそうですね。
システム・・・50点
ADVとしてはダメダメな環境設定。
マルチサイトにこだわるあまり操作回数が多すぎる。
多少は自動的に読ませる場面があっても良かった。
ロード時間が長いときがありテンポが悪くなることも。
クリア後の追加要素はCGモードのみ。
音楽モードくらい作ってもらいたかった。
CG・背景等グラフィック関連・・・75点
たしかに綺麗ですけど。
原画の方にたいして好き嫌いが分かれそうです。
EVEシリーズやってきた方は違和感もあるかもしれません。
私は弥生と小次郎に最初、違和感を感じました。
小次郎がっちりしすぎだろー、弥生老けすぎだろーと。
今作はキャラの立ち絵が大人っぽい。
サウンド関連・・・86点
いい感じです。渋めの曲が多い。探偵物だからでしょう。
上にも書きましたが、サウンドモードがないのが痛い。
何度も聞けません。さびしい。
EDテーマ『いつか見た青い空』が結構良かったです。
歌っている方は『白土 麗』さんという方だそうです。
曲自体は公開されていません。
EVEのプロモーションムービーの途中で流れる曲がこのED曲です。
EVEプロモーションムービー
白土 麗さんのHP
限定版について
ドラマCD、ゲームにあまり関係なくてよかったです。
乃衣カワイイ。小次郎のつっこみがいい感じ。
食料がなくなった小次郎達。
食料として鮫を退治することに。
まりな「まっ、頑張ってね。はい♪拳銃♪」
小次郎「9mmオートで鮫が死ぬか!」
まりな「そこは経験と勘で。ふぁいと♪」
小次郎「経験?勘?バッカじゃねーの」
小次郎「くっそー。ひとごとだと思って」
この後の小次郎が笑えました。
CDを聞いて確認しよー。
以下はネタバレです。未プレイの方は注意。
↓以下マウスにて反転。
もしくはタブより 編集→すべてを選択で。
今作は小次郎のかっこよさが顕著。
そしてまりなの弱い部分が目立ちました。
相変わらず「おじさま」に弱いんですね・・・。まりなは。
まああれだけへこんでいる状態で自分を唯一助けてくれるミカエルに
惹かれるのも無理はないのでしょうが。
乃衣かわいいよ。犬蹴っ飛ばした時は、何様だ、この野郎と思いましたが。
疑問点も残ります。
1年前に小湊に殺害されたアルトが、実はあの時、生き残っていたという点。
あたりは一面血の海。
腹が切り裂かれ、臓物をえぐり出されていた。
その内臓はズタズタに粉砕され、肉片となってあたりに飛び散っていた。
それに群がる何かがあった。
目にした瞬間−−俺の理性は弾けとんだ。
気がつくと、彼女のそばに3匹のボクサー犬が転がっていた。
(中略)
くちにはべっとりとした血がこびりついていた。
失神はしているが、まだ息はあるようだった。
どうやらこの俺がぶちのめしたらしい・・・・・・。
彼女には顔がなかった。目も鼻も口も、
腫れあがった肉の塊の中に埋もれていた。
唯一原形をとどめていたのは耳だけで・・・。
だが、俺にはわかった。この少女は間違いなくアルトだ。
(中略)
(アルトとの回想)
アルト
「じゃあ、もしもなにかあったら、
私のこと・・・・・・助けてくれる?」
アルト
「絶対?」
アルト
「約束だからね?」
(回想終)
「起きろよ。迎えにきてやったぜ・・・。」
「助けに来てやったんだ。約束どおり・・・。」
「言っただろ・・・?俺は正義の味方だって・・・。」
「だから・・・。頼むよ・・・。なあ・・・。」
「起きてくれ・・・目を覚ましてくれ・・・。」
「お姫様が死んじまったら、話にならないだろうが・・・。」
「どうしてだよ・・・なんで起きてくれないんだ・・・。」
「なんでこんなことに・・・。」
「なんでこんなことになっちまったんだぁぁぁーーー!!!」
小次郎がアルトの無残な惨殺死体を見て、
(死んではいませんがわかりやすく死体と表記します)
約束を守れなかった男は悲しい咆哮をあげた。
殺されたと思われた乃衣の死体を見て、
まりなもまた怒りに震え、小湊に銃を向ける。
二人が確認しているのに、実はあの時、
生きていましたというのはさすがに無理な話。
確かにあんな無残な状態になったのを見たのでは
アルトは死んだと二人が誤認するのもしょうがない。
だけどあの状態で助かるとも思えない。
あの時のアルトが生きていたというのは
ちょっと無理がありすぎないでしょうか。
例えば1年前の事件でアルトは死んでいたと仮定する。
多重身体を信じるとするならば、
殺された"アルト"の記憶を乃衣が持っていた・・・
そして乃衣は計画の完遂に向けて暗躍する、
というならまだ分かる。
つまり初海の後継者としてあの時点で乃衣を殺しても良かったと思う。
そうする事により矛盾点はなくなったでしょう。
ただしそれではハッピーエンドにはならないし、
小次郎はまた助けられなかったという傷跡を抱えて
生きていかなければならなくなってしまい、
実に後味は悪くなりますが。
ハッピーエンドを意識しすぎたんでしょうかね。
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