ゴア・スクリーミング・ショウ
ゴア・スクリーミング・ショウ 感想

タイトル:ゴア・スクリーミング・ショウ
メーカー:Black Cyc
機種:PC
ジャンル:オカルティック恋愛AVG
原画:上田メタヲ
シナリオ:草壁祭
音楽:おとのかぜ、電気式華憐音楽集団
OPテーマ : 『Distorted Pain』
歌:華憐
作詞:電気
作曲:電気
EDテーマ : 『時果つる夢』
歌:華憐
作詞:華憐
作曲:電気
両親の渡米を期に、俺は数年ぶりに生まれ故郷の田舎町
『呉仁(くれひと)町』に帰ってきた。
そこで俺は、それぞれ縁のある少女達と再会する。
小さいころからずっと一緒だった、勝気で頑固な少女、一柳 あかね。
いつもあかねのそばにいる、少々変わった雰囲気の少女、双木 葵。
転校前の学校でもクラスメイトだった、もの静かなお嬢様、深園 希衣佳。
そして、少々能天気で、ぼおっとしたところもある新しい保護者、さいたま闇子さん。
懐かしい田舎町は、三年間の間にわずかに様変わりしていた。
町並みも、人間達も。
だが、時折小さな波風が立つことはあっても、平穏で退屈な日々が始まるはずだった。
そんな、転校初日の朝、道を誤り入り込んだ森の中で、俺は一人の少女と出会う。
淡い色の長い髪。印象的な大きな瞳。降り積もった雪のように、白すぎるくらい白い肌。
――――オカエリナサイ
と、彼女は言った。
――――私の名前はユカ。覚えておいてね。
そして彼女の傍に現れた『ゴア・スクリーミング・ショウ』と名乗る怪人物。
彼らとの出会いが、俺たちの平凡な日常に小さな亀裂をつくり、
この世界を、狂気と絶望に彩られた奇怪なる『非日常』へと変貌させていく。
俺は、大事な少女とともに、再び正常な世界を取り戻すことができるのだろうか。
■仁野恭司
本編の主人公。三年ぶりに生まれ故郷の呉仁町に戻り、地元の学園に編入。
見知った顔はたくさんいるが、三年のブランクのため皆どこかよそよそしい。
ギター好きで、特撮物の怪人フィギュア好きで、メタル好き。
■一柳あかね
勝気で積極的な恭司の幼馴染。以前は恭司と仲が良かったが、三年前の強姦未遂事件
(恭司がやったわけでなく、あかねを嫌うグループが恭司とあかねを無理矢理セックスさせようとした)のため、
二人とも再会を喜ぶより、戸惑いや気まずさの方が大きい。
■双木葵
内気だが時に大胆、しかし根暗な少女。
性格に似合わず、デスメタル・ゴシックメタルと呼ばれる類の音楽が好き。
なんだか分からないが、編入してきた恭司に興味を示している。
■深園希衣佳
社長令嬢、才色兼備(と言っても本編にはあまり絡んでこない設定)のお嬢様。
実は恭司が以前いた学校にいたのだが、恭司よりも先に転校していた。
恭司との再会は全くの偶然。同じ転校生同士、気が合う友人になる。
■さいたま闇子(夢川姫子)
恭司の保護者で、叔母。ほわほわしたお姉さん。
アングラオカルト雑誌のライターをやっており、呉仁町の土地の伝承などを調べている。
さいたま闇子はペンネームで、本名を呼ぶとキレる(名前が嫌いらしい)。
■ユカ
素性も何も謎の少女。恭司は転校初日に彼女と出会う。
初対面のはずの恭司を何故か好いている。
男女問わず、恭司の身近にいる人間を激しく嫌っているようだが、
一転、素直な子供のように振る舞い、愛らしく無邪気に他人と接することもある。
■八瀬由規
闇子の幼馴染。ずっと音信不通(というか失踪状態)だったが、
突然闇子のアパートに転がり込んでくる。
何年も前から、何かを探しているらしい。
長身痩躯で険しい顔をしている。
特技はギターと、顔に似合わず料理。
■ゴア・スクリーミング・ショウ
黒マント、鉄仮面、猫帽子を身に着けた謎の怪人。
マントの下に何十もの職種を持つ化け物であり、突然現れる。
ユカのことが大好きで基本的にそばにいる。
特技はユカを楽しませるための人形劇とトラックの運転。
一応言っときますが、18禁のゲームです。(また同じ出だしか
なのでえちーシーンがあります。
トラック野郎が人形劇を通して主人公とヒロインの恋を成就させる恋物語
2chのゴア・スクリーミングショウのスレの最初にこんな説明文が書いてありましたが、
当たり前ですが、これを信じてこのゲームをやると爆死します。
グロ系ゲームです。(人によって個人差はありますが、自分はそうでもなかった)
一応その覚悟だけは必要です。
設定でモザイクかけたりも出来ますが、モザイクある方がグロく感じるのは気のせいでしょうか。
グロ描写がありますが、シナリオは純愛系の話です。
最初は町で女性を狙った失踪事件が起こる事からはじまり、
ゲームをプレイしているプレイヤーはその失踪事件の影に
人間を捕食する怪人がいるのが分かっていて、(襲われる描写がある)、
ユカという少女がその怪人と何か関係があるのが分かっています。
ですが登場人物たちはその状況
(ユカと怪人が繋がりがあること、失踪事件は人間を捕食する謎の怪人が行っている事)
を知らないのでほいほい危ないとこに行ってしまいます。
序盤はほんとホラー要素が強いですね。
ユカの底知れない感じがプレイヤーを恐怖に陥れます。
ホラー映画のような特有の不意打ちもあります。
平和な曲が流れてて、普通に会話してたのに突如音楽が変わり・・・みたいな。
この辺はうまいと思います。希衣佳の某シーンはマジでびびりました。
後半は純愛シナリオになります。
すごく良かったです。シナリオ良すぎ。
こんないいゲームは久しぶりです。
グロに耐性がある人は是非やるべき。
内容を詳しく書くと台無しなので書きませんけど。
○声優に関して
なんか演技いいですね。
つうかゴアの声と由規の声が同じって気がつきませんでした。
テンションの差のせいでしょうか。
○音楽に関して
なんかいい曲揃いです。
籠の中の鳥たち
紫 〜忘形〜
復讐者のレクイエム
望みなき世界の肖像
この辺はかなり良かったです。
初回版にはサントラがついています。
以下はネタバレ感想(プレイしてない人は一応、回避推奨)
あかね(赤)葵(青)希衣佳(黄)の3色信号ルートに関しては割愛。
キャラの名前絶対意識してるよね・・・闇子は黒でユカは紫。
ユカが世界を呪う原因になってしまった井戸の事件。
不幸なのは井戸の中でユカにある事が起こってしまった事です。
知識がなければ恐怖以外の何者でもないでしょう。
いじめていた人間もそこまでやられるような事はしてないだろうと
思うかもしれませんが、ユカの運が悪かったとはいえ、
孤独な中での死の恐怖を与えてしまったのですから、恨まれて当然。
当事者は復讐されて当然と思ってしまいます。
(復讐されて当然・・・それに対しての回答はこの作品のテーマだと思う)
実際、由規が一番不幸なんですよね。
目の前で妻を殺されたわけでして、恨みを抱かないほうがおかしい。
その部分はユカに同情の余地はありません。
ユカには殺す動機を持った事情があります、ですが
それがあったとしても人を殺していい理由にはなりません。
人を殺しているわけですから、そこは許される事ではありません。
他のルートではユカとゴアはやっつけられたり、
世界に絶望して自ら消えたりといった感じなのですが、
闇子さんルートだと違うのですよね。
闇子ルートではユカの罪を諭すといった感じです。
ユカに3人は辛い思いをさせた・・・
だがそうだとしても、人を殺していい理由にはならないと。
闇子の台詞が的確すぎる。
誰だって殺されたって文句が言えるほどの事はしてなかった。
紫がどんなに辛くても人を殺したりしてはいけない。
誰にでもやりたいことや思うことがたくさんある。
やってはいけないことをしたら誰かに怒られないといけない。
だからこそ闇子は紫に謝罪する。
許してくれとは言わないけれど・・・ごめんねと。
ただ少し偽善的にも感じてしまう。
憎しみに憎しみをもってあたるとそれは連鎖する。
それが人間の業であると思う。
許すべきでないこと、許せないことは確かにあると思う。
愛する妻を目の前でむごたらしく殺された由規は
紫を許すことができるだろうか。
たぶん一生許すことは出来ないだろう。
そして由規本人の言うとおり、
早由海は自分の事は忘れて幸せになることを望んでいるだろう、
だけど自分にはそれができないと。
紫の憎悪もまたそう。一人で心細かっただろう。怖かっただろう。
ただとじこめられただけでなく、ある事情により死の恐怖もあった。
少女を一人井戸にとじこめた行為もまた許されるべきではないと思う。
血文字で壁に書いてある
ころしてやる の後にある、こわい、だして、ごめんなさい
これが憎悪の後ろに隠された紫の本当の望みであり、
それがすべてでもある。
この作品では人が人を殺す事以外の憎しみの解決はないのかと
説いていると思うのですよ。
許すことは出来ない、憎しみを忘れることはできない。
それは仕方のない事。だがそれでも、どんな理由があったとしても、
人を殺す事は許されるべきではない、そしてそれは決してやってはならないのだと。
これが作品のテーマなんじゃないかと思いますが、どうなんでしょう。
闇子ルートでだいぶ綺麗に終わりましたが、
その後 紫ルートもあります。
こちらは実際にプレイしてみてください。
結局・・・怪人ゴアの正体はよく分かりませんでしたが、
(たぶん町に伝わる過去の話が起因だとは思いますが)
ユカをしあわせにするためにやってきたトラック野郎と信じます。
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