沙耶の唄
沙耶の唄 感想
タイトル:沙耶の唄
メーカー:ニトロプラス
機種:サスペンスホラー ADV
ジャンル:ADV
原画:中央東口
シナリオ:虚淵玄
沙耶の唄 ストーリー
爛れてゆく。何もかもが歪み、爛れてゆく。
交通事故で生死の境をさまよった匂坂郁紀は、
いつしか独り孤独に、悪夢に囚われたまま生きるようになっていた。
彼に親しい者たちが異変に気付き、
救いの手を差し伸べようにも、
そんな友人たちの声は決して郁紀に届かない。
そんな郁紀の前に、
一人の謎の少女が現れたとき、彼の狂気は次第に世界を
侵蝕しはじめる。
【匂坂 郁紀(さきさかふみのり)】
交通事故による知覚障害により、人間や建物といった
彼を取り巻く世界がすべて『肉の塊』や『臓物』に見えるようになってしまった。
ただ彼のさらに辛いところは、見えるだけでなく臓物の臭いも伴うようだ。
彼が唯一正常な人間の姿に見える少女『沙耶』と同居する。
最初は世界の変化に戸惑っていたが、
ある境にあっち側の世界に吹っ切れてしまった人。
自分が辛かった時に(世界が肉塊に見える世界で誰も頼れなかった時)
心の拠り所となった『沙耶』を守る為に行動するようになる。
【沙耶(さや)】
郁紀が唯一人間の姿として知覚できる謎の少女。
失踪した父親、奥涯雅彦を探すうち、
入院中だった郁紀と運命的な出逢いを果たす。
ゲームが進めば進むほど、彼女が健気で可愛く思えてしまう不具合。
【戸尾 耕司(とのお こうじ)】
郁紀の親友。事故後、おかしくなってしまった郁紀を心配している。
もしもこの物語が、彼の視点のゲームだったら、間違いなく主人公。
彼の言動から察するに、情に厚い人間だと思われる。
郁紀の言動や行動に対して、涙ぐみそうになったりね。
【高畠青海(たかはた おうみ)】
郁紀の友人。そして耕司の彼女。そして遥とは親友。
郁紀の豹変によって悩む瑶を心配する、心優しい女性。
公式では心優しいとあるが、親友の遥が傷付けられて、
郁紀に対して黙ってられなかっただけと思われる。
そして郁紀の家に一人向かう。それが彼女の不幸を呼ぶのですが。
【津久葉瑶(つくば よう)】
青海の親友。
郁紀に想いを寄せていたものの、事故を境に人が変わった
郁紀の態度に戸惑い、気に病むようになる。
郁紀が交通事故に遭う前に告白をしていたが返事はもらっていない。
郁紀に対して想いを寄せていただけの、ある意味、健気に思える。
事故後、告白の返事をもらい、完全に打ちのめされる。
(ひどい振られ方だった)
それでも郁紀の事を諦められなかったのだろうか。信じられなかったのだろうか。
そんな心の隙を沙耶に・・・。
【丹保凉子(たんぼ りょうこ)】
事故の後遺症に悩む郁紀の主治医。
過去に奥涯雅彦と何らかの接点があったらしい。
なんか色々弾けてるお姉さま。
奥涯に対しての個人的な恨みで事件を追うというよりは、
事件後に精神が安定しなくなったせいが大きそう。
【奥涯雅彦】
沙耶の父。過去になんらかの事件を起こし、
病院を辞め、現在失踪中。
「火の鳥・復活編」の記述が『沙耶の唄』本編でも書かれているように、
この作品は、シナリオライターの虚淵玄による
火の鳥のアレンジと言った方がいいかもしれませんね。
面白かったです。作品は短かったですが、
やって損はないゲームだったと思います。
『火の鳥 復活編』を軽く、
科学の力で生き返ることが出来た男は世界が、
人間は石くれに、機械のロボットが美女に見えるようになった。
男はその機械のロボットに恋をする。
そして機械を愛した男は、最期に人間を辞めて結ばれる。融合・・・。
その話が未来編のロビタ(ロボット)の人間らしさにつながったりするとか
まあその辺は割愛。興味が出たのでしたら火の鳥もどうぞ。
結局のところ『沙耶の唄』は『火の鳥』そのまんまです。
交通事故による知覚障害により、人間や建物といった
彼を取り巻く世界のすべてが
『肉の塊』や『臓物』に見えるようになってしまった主人公。
ただ彼のさらに辛いところは、見えるだけでなく臓物の臭いも伴うようだ。
彼が唯一正常な人間の姿に見える少女『沙耶』と同居する。
彼女の正体は・・・実際にやってみてください。
廉価版作品だったようで、値段も安めみたいです。
ボリュームはしっかりと登場人物の話を聞いて(飛ばさず)、
だいたい、5〜6時間といったところでしょうか。少なめ。
音楽はいいものが多かったです。サントラ買いそう。
歌は2曲入ってました。歌っている人は
いとうかなこさん。ニトロプラスではおなじみの人ですね。
どちらもいい曲でした。
EDは3種類。選択肢も数えるほどしかありません。
完全にノベルゲームです。
サスペンスホラーADVとなっていますが、
完璧に間違ってます。ホラーじゃないです。
純愛ゲームでした。
実際ホラーというよりはグロ系です。
肉塊やら臓物やらカニバリズム(人肉食)やらが出ますので、
その辺がつらい人は避けた方がよさそうですね。
一応グロい描写にモザイクをかける設定があるようです。
私は使ってないですけど。
後半、「この図形を見るな」とかなんたらの場面があるので、
黒魔術的な要因があるような気がします。僕らのクトゥルー神話?
主人公を大切に思ってくれている友人たちを、
主人公がもう少し大切に出来たら、また違ったエンディングもあったでしょう。
ただ人間が悪臭を伴う肉の化け物に見えているので、
生理的嫌悪が強すぎて、無理なのは、よく分かるのですけど。
ニトロプラスの作品は毎回熱い奴が多いですが、
主人公である『郁紀』は普通の子です。
かわりに熱い男は友情の厚い『耕司』の方でしょう。
後半の井戸の場面までは、友情を信じていたような気がします。彼は。
主人公にすごい尽くしてくれる『沙耶』は、
読み進めるたびに健気で可愛く思えてくる。
完全にライターのワナにはまりました。
恋に恋をしてしまったと思われる『沙耶』。
人を恋することができなくなってしまった彼女を
沙耶を忘れて元の生活に戻るか、沙耶を選ぶか、という選択で
『沙耶』がいればいいという『郁紀』の選択。
この時点から『沙耶』の恋が始まり、
愛が芽生えたんじゃないかなと思います。
自分を必要としてくれる人の愛が・・・
そういう意味ではこの作品は純愛物語なのでしょうね。
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『遥』を殺した『耕司』を『郁紀』がもう少しいじるかなと
思いましたがその辺は意外にあっさりしたものでした。
ED1、入院エンド
『沙耶』の力で世界が元通り正常に見えるようになった『郁紀』。
だが代償に『沙耶』と別れなければならなくなったエンディング。
携帯電話でのやりとりは、ぐっと来るものがありました。
ED2、世界崩壊、グッドエンド
『沙耶』の子供たちが全世界の人間を謎の生き物に変えてしまう。
『郁紀』と『沙耶』はどーなったんだろ・・・。
『沙耶』は死んじゃったっぽい流れでしたけど。
二人は幸せそうでしたけど、
人間世界は滅びちゃったからある意味バッドエンド。
ED3、『郁紀』&『沙耶』死亡、バッドエンド
『郁紀』と『沙耶』をめでたく退治した『耕司』。
だが、悪夢を伴う毎日が訪れるようになった。
人間世界は救われたのである意味グッドエンド。
『耕司』はすべてを失ったっぽい感じ。
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