車輪の国 向日葵の少女
車輪の国
向日葵の少女 感想
タイトル:車輪の国 向日葵の少女
メーカー:あかべぇそふとつぅ
機種:PC
ジャンル:ADV
原画:有葉
シナリオ:るーすぼーい
オープニング曲
「紅空恋歌 (あかぞられんか)」
作詞・作曲・歌:片霧 烈火
編曲: Morrigan (WAVE)
ヴァイオリン演奏: Weisswurst
初夏。
罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会。
罪人を更正指導する『特別高等人』という職業を目指す主人公・森田賢一は、
その最終試験のため、とある田舎町を訪れる。
『1日が12時間しかない』『大人になれない』などといった義務を負う少女たちと学園生活を送るが、
『恋愛できない』少女・夏咲と出会ってから、賢一の歯車が狂いだす。
崖にひっそりと建てられた自分の墓、山間洞窟に隠された父親の遺産が次々と賢一を追い詰めた。
贖罪を問われた男が見た、車輪の国の真実とは……。
重厚な世界観を軽妙なタッチで描いた、感動のヒューマンドラマ。
【森田 賢一】
『特別高等人』を目指す主人公。
完璧超人。ふざけてる様に見えるが、実は思慮深い青年。
「ハードMだが小さなS」らしい。
【日向 夏咲】
恋愛できない義務をもつ少女。
男性を騙し、多額の金を奪った女性が負う義務。
主人公の幼馴染。天然系でいつもぼーっとしている感じ。
人とも目を合わそうとせず、話す時はオドオドしており挙動不審。
このような義務を負う少女には見えないのだが果たして・・・
義務により男性恐怖症というより対人恐怖症の模様。
【三ツ廣 さち】
一日が12時間しかない義務をもつ少女。
博打などで散財を繰り返す者に対して
時間の大切さを教えるという意味で課せられる義務。
主人公の幼馴染。元気いっぱい少女。
異民である「まな」と同居している。
【大音 灯花】
親の言うことに絶対服従しなければならないという、
通称、大人になれない義務をもつ少女。
学級委員長。だがうっかりさんのようだ。
【法月 将臣】
特別高等人。主人公が参加する最終試験で候補生を指導する担当となった。
冷静沈着そして非情な男。常に先を読み行動をする完璧超人。
【卯月セピア】
自称童話作家。主人公の幼馴染の青年。
「卯月セピア」はペンネームで本名は磯野らしい。
【大音 京子】
大音 灯花の母親。
灯花に対して厳しく接しているようだが・・・
【まな】
「三ツ廣 さち」と同居する異民の少女。
スーパーでバイトをしている。
【南雲 えり】
『特別高等人』候補生で合格最有力株。
だがたった一つのミスが彼女の不幸に繋がる。
一応言っときますが18禁のゲームです。
えちーシーンがあります。
ただしシナリオは抜群の出来。
これえちーシーン無しでコンシュマーにしてもいけるんじゃないでしょうか。
推理ものというかともかく伏線大好きな人にはたまらないはずです。
EVER17やクロスチャンネルなど、
シナリオのギミックというか、どんでん返しが好きな方は楽しめそう。
あっと驚く伏線を楽しみたい方には普通におすすめ。
えちーシーンはおまけ程度しかないです。
開始5分で衝撃を受けました。
普通にびっくりです。ありえないよ。法月さん・・・。
前回のレビューである「何処へ行くのあの日」風にいきます。
シナリオの悪かった点
1.共通部分が多すぎ。
2週目以降は、既読スキップ必須。
2.個別のEDいらなかったんじゃないか?
個別EDはいらなかったんじゃないかと思ってしまいます。
それだけ最期のEDが良かった証拠なんでしょうけど。
個別EDが悪かったわけじゃないんです。
でも一本道シナリオでも良かったような気がします。
悪い所を先に上げました。ですが本当に面白かったです。
大人向けのヒューマンストーリーです。
ミステリー好きにはおすすめです。
このゲームの肝はやはり『義務』という設定にあると思います。
実際やってみないと詳しくは分からないでしょうが、
(つまんなそうと思うでしょうが)
やってみるとシナリオの良さに痺れるはずです。
○一日が12時間しかない義務をもつ少女。【三ツ廣 さち】
時間は有限であり、無駄に過ごすのも有意義に過ごすのもその人しだい。
怠惰に過ごした時間。有意義に過ごした時間。
どちらを選択しても同じだけ時間は流れていく。
夢を追いかける事の辛さ、苦しさ。諦めるという行為。
夢とは?と問われた気がしました。
本当に時間が必要な時、時間がたりないと人は感じる。
それを後悔しても後の祭り。
さちにとってまなを拾って引き取っていたのも、
自らの寂しさを紛らす為のかりそめの姉妹関係だった。
彼女自身も言っているとおり、ペット感覚だったのだろう。
だがまなの姉に対する愛情は本物で、
さち自身それが鬱陶しく感じていたに違いない。
たとえ血の繋がっていない姉妹だとしても、
絆の強さには関係がない。
そんな事を伝えてくれる話でした。
○大人になれない義務をもつ少女【大音 灯花】
親を選ぶことは出来ない。
そして人は一人では生きていけない。
ただ現実問題、子供を愛さない親もいるわけで。
彼女の場合、歪んだ愛情でしたが、母親は娘を愛していた。
その分、救われたのでしょうね。
親の意見に流されて生きるのは簡単。
だが親もまた完璧ではないということ。
そして親は一人の他人であること。
○恋愛できない義務【日向 夏咲】
人を愛するということ。
人を信じるということ。
義務を背負い、たくさんの裏切りを受け、
信じることを忘れてしまった彼女。
恋は自分中心のエゴだが
愛は他人のエゴを容認できるかにある。
信じる気持ち。そして愛する気持ち。
大切なことがいっぱい書かれていたお話でした。
いつも下を向いてオドオドしていた少女が
「ケンちゃんが好きです!」
とひまわりのような笑顔で言い切る。
強さを身に付けもう何者にも縛られない
そんな夏咲こそが 題名の通り「向日葵の少女」だったのでしょう。
人間は世界の中では最も弱い葦のようなものだが、考える葦である。
大切な事は全て私達の思いの中にある。
私たちを立ち上がらせるものはそこからやってくるのであって、
満たすすべのない場所や時によってあるものではない。
故に思う事を忘れずに。
そこにこそ、あるべきすがたがある。
すべての人間は幸福を求めている。これには例外がない。
その手段がいかに異なっていようとも、みなこの目的に向かっている。
意志は、この目的に向かってでなければ、一歩も前へ進まない。
これはあらゆる人間の、みずから首をくくろうとする人に致るまでの、
あらゆる行為の動機である
--Blaise Pascal ブレーズ パスカル
今自分を取り巻く環境が思い通りであるかどうかは問題ではない。
そうパスカルは説いている。
何も考えずに進んでいくだけの存在をパスカルは
人間と認めないだろう。
すべては思いの中に・・・
以下は軽いネタバレです。反転してお読みください。
開幕の南雲えりには驚かされました。
まさか時間に遅れただけで法月に射殺されるなんて・・・ね。
姉である璃々子の義務。
義務の内容は伏せますが、
これがすごい素敵な伏線になってるとは思いもしませんでした。
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