トラスティベル 〜ショパンの夢〜     
       トラスティベル
〜ショパンの夢〜 感想



タイトル:トラスティベル 〜ショパンの夢〜
メーカー:バンダイナムコ
機種:XBOX 360
ジャンル:RPG




1810年にポーランドの首都ワルシャワに生まれ、
1849年パリにてその短い生涯を閉じた音楽家フレデリック・フランソワ・ショパン。
数々のピアノ独奏曲を生み出し、ピアノの詩人と呼ばれる彼は、
死を迎える3時間前にある夢を見たという。
『トラスティベル』は、ショパンが見た
その夢の世界を題材にしたファンタジーRPG。
ストーリー 1849年10月17日深夜、パリの中心部にあるヴァンドーム広場12番地のアパルトマンで、
ピアノの詩人と呼ばれた音楽家“ショパン”は病の床に伏せながら、最期の夢をみる。
  ショパンの意識は現実世界を離れ、おとぎ話に聞くような不思議な世界に足を踏み下ろした。
そこでは現実世界と同じように、人々がありふれた日常を
さまざまな感情を抱きながら、当たり前のように生きていた。

 ただひとつ違ったことは、夢の世界において不治の病に侵された者は
、その副作用として魔法の力が宿ること。現実世界で病床にある“ショパン”もまた、
魔法を使うことができた。夢の中でも、彼の体は病に蝕まれていたのだ。
その皮肉もあり、“ショパン”は夢の世界を客観的に捉えていた。
ここにあるものすべては、自分が作り出した幻に過ぎないのだと……。

 だが、病に侵されながらも運命を受け入れ、懸命に生きるひとりの少女“ポルカ”が
ショパンの考えを少しずつ変化させて行く。
  だれもが心の中に持つとされ、綺麗な信じる心を反映して輝く「トラスティ」という宝石。
この「トラスティ」の輝きが強すぎるため、少女はさらに過酷な運命へと誘われて行くことになる。
そんな運命に抗い、必死で彼女を救おうとする少年“アレグレット”。運命に従う少女と逆らう少年、そして夢と現実。
  相反する2つの事象が絡み合うとき、運命の歯車は静かに逆転を始める。










スタニスラフ・プーニン氏のピアノ演奏と
森本レオのまったりナレーション。
ショパンというくらいだから音楽にこだわってるようですね。

そして映像もすごい綺麗。

戦闘はエンカウント形式ではなく、シンボルタイプの敵に触ると戦闘。
戦闘もキャラを自分で動かすのが結構楽しい。
パーティクラスというのが上がると戦闘システムも変化するという
ところも素敵なとこでしょうか。飽きにくくする為ですかね?

声優関連も演技とか特に問題は見られないように思えます。
(弟ピート君の演技はヤバイ気がしますが他は大丈夫でした。)

ヒロインの声が、最近流行りの平野 綾さん。

ごめんなさい。涼宮ハルヒにしか聞こえません・・・

ちびっと不満点。
宝箱が目立たなすぎ。ドラクエみたいにオレンジっぽい赤にしてください。
マップ広すぎww (これは最近のゲームならみんなそうかな)
暗いエリアだと敵が分からん。
戦闘の視点。全体マップにできるからいいけど。
パーティレベル3になって考える時間3秒だとすぐ終わってしまうワナ。
レベル1なら考える時間が無限なので大丈夫でしたが。
でも戦闘に歯ごたえと考えるなら納得。


以下はネタバレを含みます。
ED見てない人や、やってない人は要注意です。
ちなみに自分もEDを5回くらい見直しました。




それではトラスティベル ED考察&レビューです。
とりあえず 大きなテーマは 「諦めないこと」でしょうか。

トラスティベルの世界はショパンの夢の世界。これがまず大前提。
夢はその人物の想像に過ぎない。

ポルカ=ショパンの妹のエミリアの反映と推測すると、
ポルカは絶対に死ななければならない運命だった。
ショパンの妹が死んだ年齢は14歳と劇中でも言ってましたし、
ポルカの年も14歳。ポルカは必ず14歳で死ななければならない。

途中ポルカが大凶のくじを木に結ぶというイベントがありましたが、
これはポルカが覚えていないだけで、
ポルカ自身が大凶のくじをここに来るたびにつけていたということ。
大量の大凶のくじ・・・ということは、つまり
このトラスティベルの世界は、何度も繰り返されているというのが推測される。
大凶の木の前にいた人も同じようなことを言ってましたしね。
起こるべき未来を言っているだけと。

ポルカが崖から飛び降りる理由。
1.ポルカはトラスティ(心の輝き)が強い。
2.世界は徐々に色あせていっている。
(世界が崩壊しつつある(鉱封薬で怪物になったじーさんの影響?)

という2つの事象を合わせると簡単。
ポルカのトラスティの力で色あせていく世界をまた輝くようにしている。
飛び降りた後、ポルカの記憶はなくなり、
世界は時間を逆行し、ポルカは幼い頃に戻る。

母親と大凶の木のおばあさんの記憶は逆行してもそのままのようですが。
あと大凶の木も逆行してもそのままでしたね。
母親とおばあさんはトラスティベルの世界を守るために存在していると考えられる。

序盤で鏡天花は(別名 死灯花)深夜2時に花咲くと言ってました。
コレ自体が伏線となっていたようですね。
ポルカは鏡天花になりたいと常々思っていた。
ショパンが亡くなった深夜2時にポルカは花咲く。
ビート「ポルカ姉ちゃんが・・・咲いてる」
死灯花は本当の意味で鏡天花になったってことでしょうか。
運命は変えられる。死灯花も諦めなければ鏡天花になれる。


ショパンがアルグレット達に挑む理由。
これも明確でない気が。ではなぜなのか。

ショパンの中で、この夢の世界が現実なのか夢なのか分からなくなっていた。
そしてこのトラスティベルの世界を好きになっていたのだと思う。
この夢の世界が心地よいものになっていたのでは・・・と。
ショパンもまた、ポルカと同じように、
一歩踏み出す勇気を出したのではないだろうか。
死への恐怖は計り知れないものだろう。だがこの夢を否定し、
そして現実を享受しようとしたのだと思う。
夢の世界を受け入れるということは、現実の自分を否定する事になるのだから。

トラスティベルの世界から離れるため、現実世界に戻るため、
アルグレットに挑み、そして敗れる。

アルグレット
「これはあんたの夢なんだろ。夢だったら何とかしろよ。何とか・・・してくれよ」

ショパン 「夢・・・本当に・・・ゆめ・・・?」

いままでは
ポルカ幼少期→トラスティベルの物語→
→ポルカ崖から飛ぶ→ポルカ幼少期(繰り返し)

でしたが、
ここでショパンは自身の命の力でポルカの死ぬ運命を変えて、
夢の世界を繰り返さないものに変えたと考えるのが無難。


EDでポルカが崖から飛び降りた後、各人物の話+スタッフロールの後、
空から幼いポルカが落ちてくる。そしてポルカの母親がポルカを抱きとめる。
ここでポルカの母親は世界の管理者であることが確定。
(この時点では世界は今までと同じように逆行し繰り返しを行おうとしていた)

ショパン 午前 2時ご臨終。

ショパン
「死なせはしないよ。まだ14年しか生きてないじゃないか。
 14歳の少女は生きなくちゃいけないんだ。
(中略)
 さあポルカ。午前二時だよ。今こそ咲く時が来たんだよ。
 鏡天花と呼ぶか、死灯花と呼ぶか、私の自由だって言いましたよね。
 私が決めていいのですね?
 では 今 間違いなく決めましょう。
 あなたによく似たあの花を
 闇に果敢に立ち向かうあの花を・・・
 鏡天花と呼ぶことを!!」

ショパンは夢の世界を現実に変え、ポルカを救う。
ショパンの妹、エミリアは14歳でなくなったが・・・。
ポルカの中にショパンは妹エミリアを見ていたに違いない。

現実を認め、死を認めたショパン。
死の間際にアルグレット達へ最高のプレゼントをくれた。
そう考えると素敵かもしれません。


そしてショパンの精神は肉体から離れる。(最期にピアノ弾いてましたが)


ここで最期に森本レオさんのナレーションで語っていた、
かたつむりといもむしの、

いのちってどんなかたち?
いもむしさんがききましたーのくだり。

いのちはいろいろな形になるんだよ。
最終ダンジョンで絵画と音楽は〜とポルカも言ってましたし、
ショパンのいのちは、音楽へとかたちが変わって
みんなの心の中に・・・ ってことでしょうか。

EDでショパンの関係者の金髪のお姉さんが、
ショパンのピアノに合わせて歌っているのを見て、私はそう思いました。

愛するショパンは死んだ。
でも歌えばいつでも私のそばに・・・

そんな気持ちを想像してしまいました。
あのお姉さん・・・ポトツカ夫人でしょうか・・・?


世界が色あせて見えたら、それは自分が急速に色あせている。
でもポルカのように 諦めない気持ちがあれば世界は色を取り戻す。

クラベス 「私は死ぬまで演じていたけど。あなたは一生演じているつもり?」
ビート 「諦めるのは最後の最後の最後でいいじゃん。」

などなどEDで各キャラが色々言ってましたが、
トラスティという言葉は、心の輝きを意味しているそうです。
あなたの中にある輝きを一歩踏み出す勇気を出して、諦めないで光らせよう。
ということが言いたいんじゃないんでしょうか。

ポルカ 「私は海に入る運命」
(私は死ぬ運命)

でも諦めなければ死ぬ運命も変えられる。
まあ脳内補完なんで色々間違ってそうですが、
トラスティベルを作った人の意思は伝わったように思います。
やっぱりショパン様は主人公でした。良かった良かった。

あなたにとってこのゲーム、トラスティベルはどんな形になったでしょうか・・・




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