白鳥の唄

■背景
 対千早との企業戦争にさいして人員不足を否めないイワサキは、スラムで 劣勢にたたされていた三合会に目をつけた。物資を流す変わりに兵力を貸す よう交渉したのである(トーキョーN◎VAレターゲームによる)。
 しかしこの密約を嗅ぎつけたトーキーがいた。しかもそのトーキー、フィ リオ・ヴォルテックはイワサキのライバル企業、千早からの依頼で調査を していた。岩崎・三合会は急ぎ彼を捜索、捕獲して報道されるのを 未然に防ぐことに成功した。だが、その肝心の証拠である密約が記された 記録を発見することができなかったため、フィリオを尋問すると共に 記録媒体の捜索に乗り出した。
 千早側もフィリオからの最後の連絡で彼が情報をどこかに隠したことは 知っており、その発見を急いだ。

■推奨スタイル
 このシナリオではキャスト達は基本的にイワサキ・三合会と対立する構図 になっている。よってイワサキのクグツ、三合会系のレッガー、クロマクは 基本的に使えない。(もしどうしてもというのならルーラーはキャストを2 チームに分け、情報が入ったディスクの争奪戦といった内容にするなど、 シナリオの細部を変 更するのが無難だろう。)逆に使いやすいのは以下に挙げるものだ。
  1. 千早所属のクグツ
  2. トーキー、フェイト、クロマク
  3. ニューロ
  4. 三合会以外のレッガー
 それ以外のスタイルでもホットスタートで導入できるが、動機が薄くなりがちなので 場合によって工夫が必要になる。また、戦闘をメインにしたシナリオではないので、 戦闘能力しか持たないキャストには不向きである。
 ルーラーはキャスト間でコネを取らせた方がよいだろう。

■注意
 セリフの後についている括弧内の人物名は発言者を示している。セリフと同様の内容を違う人物が発言する場合、 セリフが気に食わない場合などは適時変更してくれ。

■オープニング・フェイズ
・なんだこのディスクは?<ホットスタート、一人用>
 今後の導入用のシーンに出てこれなさそうなキャストのためのシーン。 まあキャストを見渡せば1人くらいはいるだろう。また、このシーンはその内容上、 基本的に一人用であるので注意。
 このシーンはキャストがストリート(具体的にどこらへんであるかは前シーンから決めてくれ。ただし、 フィリオの行動範囲から考えてイエローかレッドが望ましい。) に出てきている最中であるというのが前提になっている。 理由は買い物でもデートでもなんでもかまわない。
とにかくそのキャストが公衆DAKを使い、そこから去ろうとしたときのことだ。

 「ガーガー、お客様、ディスクをお忘れです」

 そう、DAKがわめきたてた。もちろん、キャストはディスクなんか忘れたりしていない。 だが、もしプレイヤーがそれになんの興味も示さないようならルーラーはキャストが そのディスクに引っ掛かりを覚えたとでも言った方がいいだろう。もしここでそれを手にしなければ 今後シナリオに関わるのが難しいからだ。これはフィリオ・ヴォルテックというトーキー (これ以降のシーンに詳しい説明がある。気にせずに読み進めてくれ)が隠したデータである。
 ・ヴォルテックの残したディスク:<セキュリティ>13
 「このディスクを所持していることをイワサキ及びに三合会に知られないようにした方があなたのためである」
 というメッセージが表われる。ルーラーはここでシーンを切った方がよいだろう。

・指令<クグツ用>
 このシーンは上司からミッションを言い渡される、かわいそうな労働者のためのシーンだ。 今日も奉仕の喜びを味わおう。もしキャストがそれに相当するコネを持っていないのなら適当なコネを 1レベル与えること。
 キャストは上司から呼び出される。入室し、一礼したキャストに向かって下されるのは以下の命令だ。
 「御苦労様。わかってるとは思うけど、裏の仕事よ。うちの依頼で動いていたトーキーが(後方処理課) 1班のカブトごと、行方不明になっちゃたのよ。 彼らはイワサキと三合会の取り引きについて調べている最中だったの。 それで、彼らの捜索をして欲しいの。」(篠原郁)
 口調は穏やかだが有無を言わさない威圧感を含んでいるのは相変わらずだ。 彼女はしゃべりながらDAKを操作している。
 「これが彼、フィリオ・ヴォルテックからの最後の交信よ。」
 そう言って再生されたデータは音声のみであり、それすらもがややかすれている。 「やられた!ブツは隠せたんだが・」銃声が轟き、直後に交信が途絶えた。 おそらく通信機を壊されたのだろう。(もちろんその通りなのだがプレイヤーには断言しない方がいいだろう) これをうけて篠原はさらにこう言う。
 「そういう訳で、彼のスクープしてくれた貴重なデータはまだ敵さんにも回収されていないようなの。 最低限、これだけでも手に入れてちょうだい。必要なデータはこの中に全部入っているわ。 話は以上よ、がんばってね。」
 ディスク内の情報は以下の通り。
  1. ヴォルテックのプロファイル
  2. 高機豊(1班のカブト)のプロファイル (ただし<完全偽装>されたもの)
  3. ヴォルテックの受けていた仕事の内容

・捜索願い<トーキー、フェイト向き>
 このシーンは調査能力の高いキャスト用のものである。持っていないの ならトーキーには三田茂、それ以外のスタイルのものにはアリス・ローゼ ンへのコネを1レベルあげること。
 キャストに三田、もしくは彼から仕事を頼まれたアリス・ローゼンから 連絡が入る。(どちらからの連絡でも内容はいっしょなので適当にロール プレイして区別してくれ)手が空いているなら仕事を頼みたいとのことだ。 話を聞くと応えれば以下のことを言われる。
 「フィリオ・ヴォルテックというトーキーが行方不明になっちまった。 なかなかいい記事を書く奴で目をかけてたんだが、そいつと連絡が取れなく ない。悪いんだがそいつを探してくれないか?もちろん、報酬は出すぞ。 ま、まあ、あんまり多くは無理なんだが・・」(三田茂)
 仕事を受けるのなら、相手が三田ならゴールド1枚、アリスならシルバー 4枚の報酬を約束される。もちろん危険手当は別途渡すと保証してくれる。  また、以下の情報も渡される。
  1. ヴォルテックのプロファイル
  2. 昨日から連絡が取れない
  3. 仕事だと言ってスラム、中華街方面に行っていた

・頼まれ事<レッガー用>
 このシーンは三合会以外のやくざな方々のためのものだ。頼れる兄貴分(もちろん姉貴分でもかまわない) が呼んでいるとのこと。もしキャストが適当なコネを持っていなかったらあげた方がシナリオがスムーズに進む。
 キャストが顔を見せると、コネは一通りの挨拶を済ませた後で本題だと言ってきりだす。
 「最近、うちらのシマの方にまでチャイニーズが出張ってきているだろう? 頼みたいことってのは実はこれなんだ。と言っても、こいつらを始末して欲しいってわけじゃない。 調べてみたら、奴等、なんかのディスクを探しているらしいんだ。それも血眼になってね。 あんたにはそれを奴等より早く、奪ってもらいたい。途方もない話だってのはよく分かってるが、 幸い騒ぎはうちのシマの中だ。地の利がある。あんたになら期待しても平気だろう。」(音羽南波子)
 これといった情報は与えられないが、シマの中では<社会:ストリート>の判定が有利であるとする。

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