「あれ?今日もお仕事?」
無邪気な子供そのものの笑顔でセアリスは話しかける。
相手が仕事ではなくボランティア活動をしているのは知っているが
何故かちょっとからかって仕事などと言ってしまう。
大抵の相手はその笑顔につられてしまうのだが、
「セアリスさん私は今忙しいのですから話しかけないで下さい」
忙しいときに話しかけられたのでイライラした顔………顔?
もとい声で反応する。顔もイライラしているかも知れないがなにぶん
お面などかぶっているもので表情が見えないのである。
「え〜。俺暇なんだけど。遊んでくれよ〜。」
全く人の都合などお構いなし、まさしく子供のようなことを言うセアリスに対して。
「仕事が終わればいくらでも遊んであげますから邪魔しないで下さい。セアリスさん」
小さな子供に言い聞かせるように言いながら軽く頭を叩いた。

2〜3時間後
「ど〜でもいいけど、お面かぶったままでコーヒーが飲気か?」
そんなこと出来るのお面とはどんなものなのか。見てみたい気もするが、
「そんなこと出来るわけがないでしょう?」
呆れながらハメットはお面を外しながら答える。
「あ、やっぱり」
ボケている訳ではなくセアリス自身いたって真面目に聞いているのだ。
かえってこちらの方がたちが悪いのだが。
「私が今までお面をかぶったままでコーヒを飲んでるところ見たことないでしょうが」
まるであるのなら言ってみなさいとでも言いたげにセアリスに向かって
ハメットが聞き返しながら、昔からこんなボケ(いたって本人は真面目に聞いている)
るのでしょうかね、などと考えてしまう。
「ないけど・・・出来るなら見てみたいな〜って」
セアリスは、えへへっと笑って誤魔化す。そしてふと真面目な顔をして、
「今日はなんか………誰かとお茶でも飲んで話がしたくなってね」
そう言ってコーヒーを一口飲む。
「それならば別に私ではなく、アレフさんや他にもいるでしょうに」
その相手が自分だったの不思議そうな顔になる。
「なんかさ、アレフとかじゃなくって、そのなんて言うか」
そんな気分だったと、迷惑かなぁっとセアリスが聞く。
「私でよければいくらでも」
そんな反応が可愛らしく見えたのかハメットは笑って答える。
「じゃあねぇ。また明日もいいかな?」
無邪気な笑顔で聞くセアリスに断る事など考えつかず
結局ハメットは1週間ほど付き合わされる羽目になった。


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