「Trick or Treat !!」
「なんだそりゃ?」
いきなり目の前に 顔をくり抜いたカボチャを突き出されたアリオスとしては、
ソファーから落ちなかった自分を誉めたいぐらいだった。
「【ハローウィン】っていう キリスト教の万聖節の前夜祭なんだけどな、
こんな【Jack-o'-lantern】を作ったり、子供たちがお化けの仮装をして家々をまわるんだ」
アリオスは育った環境の所為か、このような行事には疎い。
それに気を使ってか、はたまた、自分が楽しみたいだけなのか、
オスカーは時折こういったイベント事を敢行する。
「このお化けカボチャについては解ったけど、さっき何て言ったんだよ」
オスカーの手から【カボチャ提灯】を取り上げ、まじまじと眺めつつ、尋ねる。
「ああ、【Trick or Treat!】って、子供が家々をまわる時に言う言葉なんだけど、
『お菓子をくれないとイタズラするぞ』って、家の人にお菓子をもらうんだよ」
ちょっと考えて納得したらしいアリオスは、オスカーに手を差し出す。
「じゃあ、 【Trick or Treat!】」
「えっ?お菓子欲しかったのか?」
甘い物の苦手なアリオスが、そんなことを言い出すとは思いもしなかったので、
当然 お菓子の用意などしてはいない。
「無いんだろ?」
「あ、うんι」
確信を持って聞いてくるアリオスに素直に頷いた途端、
差し出された手に腕を掴まれ、思いっきり引っ張られる。
「うわっ 何するんだよ!」
危うくソファーに顔面強打しそうになったのを、
身体を反転させて回避したオスカーの上にのしかかりつつ、
アリオスはニヤリと意地の悪い笑いを浮かべる。
「決まってんだろ? お菓子が無いなら…」
「イタズラするんだよ」
私が知ってる【ハロウィン】豆知識 …仏教徒なので縁がありませんがι
こういう大雑把大らかな行事って楽しそうで良いなぁと思うんですが、
仮装して人の家に入った途端、発砲されたりは しないんでしょうか?
それはそうと私、SSを捏造する作るにあたって、ある程度までは調子良く打ってるんだけど、
途中途中の繋ぎと、出来あがってみての全体の流れと語呂で、スゴイ難産になります。
で、難産になったまま、お蔵入りしたのもありますが、
【時事ネタだから】と、強引にひねり出すと↑のようになるという… もきゅ〜