「何で言わなかったんだよ!」




息せき切って帰って来た アリオスはオスカーに詰め寄る。




「な…何を?」




すごい剣幕で詰め寄られ、ソファの端に追いやられながらも
オスカーは疑問を口にしてみる。




「今日、誕生日なんだってな…」




「え?…ああ」




何故 この男は、たかが誕生日にイラついているのか…




「俺だって、誕生日に贈り物をして祝うって事ぐらい知ってるぞ!
なのに、何で人からお前の誕生日の事を聞かなきゃいけないんだよ」




怒っている理由は、人に先を越されたって ところらしい。




「わざわざ言う程の事でもないと思って… って スマン」




言い訳に呟いた言葉を 目で却下され、取り敢えず謝っては みたものの、
理不尽に怒るアリオスの姿を見て、意図返しを試みる。


 
 


「悪かったって… じゃあ、これから二人で誕生日を満喫しよう」




「あ.あ」




殊勝に謝り、上目遣いで提案すると、
面食らったような 間の抜けた返事が返る。


 


毒気の抜けたアリオスにとどめを刺すべく、
オスカーはにっこり笑って尋ねる。




「で、プレゼントは?」



「…っ」




思ったとおり、慌てて帰ったせいで
そんなところにまで気が回らなかったらしい。



 
 


バツの悪そうなアリオスに ひとしきり笑った後で、
オスカーはアリオスの首に腕を絡めて、ふわりと笑う。


 

「プレゼントはお前で良いよ」


 

ありがたい申し出に微笑み、アリオスは、その形の良い唇を塞ぐ。
腰に廻した手に力を込めて 引き寄せながら、首筋に顔を埋め囁く。


 


生まれてきてくれて ありがとう
 
 
 
 

信じてもいない神様に 感謝したくなるのは こんな時
 
 
 
 
 
 





日記に書いたとおり…誕生日間違えて覚えてたんですよ(涙)
やるせない…