「…寒い」

恨めしげに呟かれた言葉は 白い水蒸気に変わる。






「雪まで降らさなくても良いだろうにな…」

同じく 恨めしげに空を見上げ 答えた言葉も 白く消える。








年中行事が好きなのは、女王も同じようで、
「やっぱり、ホワイトクリスマスよねv 」
なんて理由で、聖地中 真っ白にされた日には…









「寒い」

「じゃあ、買い物なんて行かなきゃ良いだろ」

もう何度と無く繰り返されるオスカーの呟きに、
アリオスは根本的なツッコミを入れる。





「でも、クリスマスにはチキンが無いと…」

半分予想していた答えに アリオスは苦笑する。






* * *





さすがにクリスマス
雪が降っているとはいえ、市場は人でごった返している。


早々に ねをあげたアリオスを置いて、
オスカーが人ごみに消えてから、どれほど 経ったろうか…





* * *






「悪い!待ったか?」

「さすがに…寒かったぞ」

両手いっぱいに買い物袋を抱えて帰ってきたオスカーに溢し、
アリオスは積もった雪を払う。





「すまない、思ったより混んでて…」

申し訳なさそうに言うオスカーに、ニヤリと笑ってアリオスは言う。



「まあ、いいさ …お前が暖めてくれるんだろう?」

「……っ」


固まったオスカーの手から紙袋を一つ取り、
空いたその手を 自分の手と一緒にポケットに突っ込む。






どうやら、クリスマスで浮かれているのは アリオスも同じらしい。








全ての人に
Very Merry Christmas !


イラスト使いまわしてみました。 手抜き感がありありと…
ボツった 事後談なんて読みたい方います?