堕ちる天使
ウィリアム・ヒョーツバーグ 著 ハヤカワ文庫NV 460円


この本は知らなくても、映画「エンゼルハート」なら知っている人はいるのでは?
魔王ルシファーがルイ・サイファーと名乗って人の姿で出ているあの映画です。
メガテンで陛下が人の姿を取った時に名乗る名前がルイ・サイファーなのもこの映画の影響とか。
その「エンゼルハート」の原作がこの本です。

序盤の展開:私立探偵ハリー・エンジェルはルイ・シフレにとある戦前の名歌手を探してくれるよう頼まれる。
最初はさして困難な依頼にも思えなかったが、調査はなかなか本人まで進展しない。
そのうち、彼の接触した関係者が1人、また1人と殺されていき……。

感想:最初は魔術とか悪魔とかいった雰囲気は全然感じられません。
主人公の名前がハリー・エンジェルだったり、ルイ・シフレが出てきたりと裏を知ってるとにやっとしますが。
でもそれくらいで、序盤はシフレから依頼を受けた主人公が普通に人を探していくという展開です。
ところが途中から徐々に魔術の影が……。ブードゥー、占星術、しまいには悪魔崇拝まで。
ここいらへんの魔術の見せ方はけっこううまいと思います。
なんというか、漠然とした不安感?そんな感じのが本当に感じられて。
映画を見たことある人は結末を知っているわけですが、それでも買いだと思います。
映画とは違う展開、映画とは違う雰囲気を楽しめます。

入手困難度:A

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